英国国境管理隊により押収された13匹の絶滅危惧種のイグアナ密輸の罪で二人の女性に12か月の実刑判決
和訳協力:河本 惠司、校正:アダムス 雅枝
2014年4月10日 CITES Other News Items
2014年2月3日、絶滅危惧種でCITESの附属書Iに指定されている、13匹のSan Salvador iguanna(Cyclura rileyi)が税関検査を実施していた国境管理隊員によって発見され、二人の女性がロンドンのヒースロー空港で逮捕された。
二人はバハマからの便で到着し、ドイツのデュッセルドルフへ向かう便に搭乗する予定だった。
イグアナは1匹ずつ靴下に包まれ、スーツケースに詰め込まれていた。
この長旅を12匹が生き延びたが、1匹は輸送中に死んだ。
2014年4月3日木曜日、Isleworth Crown Court(アイズルワース刑事法院)で、二人の密輸入者は罪を認め、それぞれが12か月の実刑判決を受けた。
CITES事務局は、告訴された二人への有罪判決と量刑の決定だけでなく、この事件でのUK Border Force(英国国境管理隊)がとった効果的な執行活動を称賛した。
San Salvador iguannaは絶滅に危機に瀕しており、野生下での生息数はわずか数百匹にすぎない。
種の保護状態を考慮すると、今回の押収の重要性は非常に高い。
現在、このイグアナをカリブ海の自生地に戻す協議が進められている。
さらに詳しくい情報は、英国国境管理隊のプレスリリースをご参照いただきたい。
http://www.cites.org/eng/two-women-sentenced-for-smuggling-endangered-iguanas
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