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2014年6月 8日 (日)

現場での成功事例:鳥の巣保護プログラムが配当金を支払う

翻訳協力:赤瀬 エリサ、校正協力:日原 直子

2013年12月4日 IUCN Red List News Release

SOS(種の保全のためのプロジェクト)からの補助を受けているSimon Mahood氏は、カンボジアに生息する絶滅の危機に最も瀕している数種の鳥類を保護するために働く現場より報告する。
最新情報から、Simon氏は「カンボジアの北部平原における2013年のGiant Ibis(Thaumatibis gigantea、オニトキ)の繁殖期も半ばを過ぎ、2003年以来保護してきたオニトキの巣の総数は、今シーズン250個になったのです」と説明した。

世界中に生息するこの種の成鳥の総数が推定230羽であることを考慮すると、これは大いに意義深いことである。
10年間にわたって我々は、この種の繁殖集団すべてに相当するオニトキを保護してきた。
今シーズンの終わりまでに、監視役により保護されてきた巣の集団から巣立ったオニトキのヒナの総数は、400羽を上回るだろう。

主にカンボジア北部に限定的に生息するオニトキは、カンボジアの人々に信奉され国鳥に指定されている。
しかし、オニトキは人間による環境攪乱に非常に敏感で、狩猟や森林伐採の結果、急激に個体数が減少している。
これに対してプロジェクトチームは、以前は密猟者だった者を監視役として採用し、絶滅の危機にある巣作りをする鳥を保護する「鳥の巣保護プログラム」を創設した。

環境省および森林局と共に10年間働いて、現在ではこの過程は定着している、とカンボジアのIUCN(国際自然保護連合)メンバーである野生生物保護協会(WCS)で働くSimon 氏は説明する。
監視役は、巣がある木から適切な距離をとってキャンプをはり、1日2回のパトロールを実行する。
その周辺にいる人には立ち退くように頼み、いかなる違法行為も法執行チームに通報される。
ヒナが無事に巣立った場合、巣の監視役はボーナスとして2倍の日給が支給される。

鳥の巣保護プログラムの一部は、訪問してきたバードウォッチャーの寄付によって支えられている。
例えばTmatboey村では、エコツーリズム委員会が、観光客を引きつけるためには健全なオニトキ個体群の存在が重要であることを十分理解しており、そのため委員会は観光で得た収入の一部を鳥の巣の保護に充てている。

しかしながら、オニトキにとって人間だけが唯一の狩られる脅威をもたらすものとはかぎらない。
Common Palm Civet(パームシベット)などの肉食の小動物はヒナや卵を捕食する。
したがって、巣の監視役はbaffles(木の幹の周りに巻き付けるプラスチックの大きいシート)を取り付け、肉食の小動物が巣に登るのを防ぐ。
この単純な技術が望ましい効果を生み、bafflesを取り付け、監視役もいる巣では、87%の成功率を得たのである!

その成功の意義についての見解として、Simon氏は、世界中の最も希少となっている鳥類が、鳥の巣保護プログラムからのメリットを得られる報告している。
本質的に、当プロジェクトは、巣を保護することにより、絶滅に瀕している種の総数を増加させ、それにかかわった村人の所得に目に見える貢献をしていることを示している。
「250個のオニトキの巣の保護は、素晴らしく画期的なことですが、そこでやめたりはしません!」。

実際のところ、このプロジェクトはカンボジアに生息する鳥のうち10種の保護活動をし、また当チームにはこの先、幾多の作業とチャレンジがある。
よって、これらの近年の成功は、自然保護活動が報われるというかけがえのない動機付けとなっている。
次はMasked Finfoot(Heliopais personatus、マレーヒレアシ)の番である。

http://www.iucnredlist.org/news/successes-in-the-field-the-birds-nest-protection-programme-pays-dividends

 

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