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2014年6月 2日 (月)

象牙の密猟が続けば、アフリカゾウの個体数が今後10年間で2割減少

翻訳協力:石塚 信子、校正協力:杉山 朝子

2013年12月2日 CITES Press Releases

ボツワナ政府と国際自然保護連合(IUCN)の主催で開かれたサミットで、代表者らはアフリカゾウの窮状について議論し、このままの割合で密猟が続けば、今後10年でアフリカではゾウが2割減少するという分析結果を発表した。

密猟に関する最新の分析では、2012年にはアフリカの「ゾウ密猟監視システム(MIKE)」の参加国27か国42ヶ所で違法に捕殺されたアフリカゾウは、約15,000頭としている。
MIKEは、CITES(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通称ワシントン条約)のプログラムで、欧州連合(EU)の資金的支援を受けている。

MIKEの分析によると、2012年にアフリカ大陸全体で違法捕殺されたゾウは22,000頭に達したと推定され、2011年に密猟されたとされる25,000頭から若干減少している。
「2012年には約22,000頭のアフリカゾウが違法に殺されたと推定され、我々は深刻な状況に直面し続けています。現在のアフリカでのゾウの密猟はあまりにも多すぎ、この割合で密猟が続くと、すぐに局地的な絶滅が起きてしまうでしょう。中央アフリカでは、状況は特に深刻で、密猟の割合は大陸平均の2倍になると推定されています」と、CITES事務局長のJohn E. Scanlon氏は述べた。

IUCNの種の保存委員会(IUCN/SSC)アフリカゾウ専門家グループは、現在のアフリカゾウ(Loxodonta africana)の個体数は約50万頭と推定する。
中央アフリカのゾウは、密猟の矢面に立っている。
とはいえ、どの地域でも密猟頻度は高く、密猟がなくなる傾向にならない限り、アフリカ南部やアフリカ東部の大きなゾウの個体群も、危機的状況であることを意味している。
ゾウの分布範囲における貧困と行政の脆弱さ、同時に消費国で高まる違法な象牙の需要が、近年ゾウの密猟を増加させている要因であると考えられている。

CITESの締約国会議に代わってTRAFFIC(トラフィック)が管理している、ゾウ取引情報システム(ETIS)のデータベースから作られた象牙の違法取引の図には、密猟のレベルが高いことが反映されている。
偏りを調整したETISのデータによると、少なくとも過去16年間のうち、象牙の違法取引数は2011年に頂点に達するように増え、2012年でもまだ受け入れ難いほど高い水準のままである。

予備調査による指標では、2013年の象牙の違法取引数はさらに増える可能性を示唆している。
不完全ではあるが、2013年の大規模な象牙押収(少なくとも一度で500kgの象牙取引)に関する生のデータは、過去25年間のこの種の押収では最悪の数字を提示している。
大規模な象牙押収は、典型的な組織犯罪であることを示しており、今年これまでの18回で41.6tの象牙を押収している。
しかし、これが法執行の強化の結果なのか、取引数がさらに増えているのかは、2013年のデータ分析が完了する来年まではわからない。

「2000年から2013年にかけて、大規模な象牙の輸送は、出荷数や不法に取引される象牙の量などにおいて着実に増えてきています。2013年は、すでに以前のピークの2011年から20%の増加が見られていて、わたしたちは非常に心配しています」と、TRFFICの象牙取引の専門家であり、ETISのデータベースを管理者であるTom Milliken氏は語った。

2009年以降、アフリカ大陸から輸出される違法象牙の取引ルートは、西および中央アフリカからタンザニア、ケニアなど東アフリカに港を移している。
マレーシア、ベトナム、香港がルート上の主な経由国となっており、大半の違法象牙は中国およびタイ向けである。
しかしこの2年では、象牙の違法取引に利用されるルートが変わってきており、トーゴ、コートジボワールなどが新しいアフリカの輸出国となり、インドネシア、スペイン、スリランカ、トルコ、アラブ首長国連邦などが新たな経由国となっている。

象牙産出国ならびに象牙の違法取引ルートにある主な経由国および象牙消費国の代表者らによるボツワナでの会合で、最新の密猟および密輸入数が発表された。
会合では、野生生物犯罪に対する国内法令の強化、ならびに国内外間の協力強化などを含む、象牙の違法取引の阻止、およびアフリカ中のゾウの存続可能個体数の維持にむけての具体的な行動を確約することが期待された。

IUCNの種の保存委員会のアフリカゾウ専門家グループはMIKEおよびETISを支える科学的データを提供している。

「これらの監視システムが、意思決定者にとって重要で信頼のおけるデータを提供してくれています。そして我々は、アフリカゾウサミットに最新情報を提供できて大変光栄です」と、IUCNの種の保存委員会のアフリカゾウ専門家グループの責任者であるHolly Dublin博士は述べた。
「この最新情報の描く状況が、アフリカゾウ存続のために必要不可欠な早急なアクションに、サミットに出席する代表者ら全員が同意する動機づけにならなくてはなりません」。

「総体的には暗い状況に直面し、我々は絶えず努力していかなくてはなりませんが、ここ数年において初めて、密猟数が横ばいになるかもしれないという明るい兆しが見えてきています。違法取引全体に関しての法執行の強化と普及啓発を続け、密猟の影響を受ける農村集落の生活をサポートし、油断しないままでいれば、近年の不安な状況を抜け出せる希望がもてるのです」とScanlon事務局長は語った。

http://www.cites.org/eng/news/pr/2013/20131202_elephant-figures.php

 

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