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2014年5月29日 (木)

世界の森林を守る新しい動的プラットフォーム

翻訳協力:立田 智恵子、校正協力:品川 暁子

2014年2月21日 UNEP News

世界の森資源の管理は今日、地域規模と地球規模のどちらもでなされている。
科学技術は、Global Forest Watch(GFW、グローバルフォレストウォッチ)に、情報とデータだけでなく、森林管理者、事業および民間産業部門、消費者に関わらず、世界中の人々を結びつける前例のない機会をもたらした。

World Resources Institute(WRI、世界資源研究所)、Google、UNEP(国連環境計画)、そして40以上のパートナーからなるグループが、2014年2月20日(木)にGFWを発足した。
GFWは、住むところに関わりなく、誰もがより良く森林を管理できるようにするためのオンラインの動的な森林の監視と警告をするシステムである。
GFWは最新の衛星技術、公開情報、クラウドソーシングを結びつけ、森林に関するタイムリーで信頼性の高い情報にアクセスすることが初めて可能になった。

「企業、政府、コミュニティーは、森林に関するより良い情報を喉から手が出るほど欲しています。それがいま手に入ったのです」と、WRIの所長兼CEOであるAndrew Steer博士は言う。
「GFWはほぼリアルタイムの監視プラットフォームです。これにより人々や企業が森林を管理する方法は根本的に変わるでしょう。これからは悪者はもう隠れられませんし、善者はその管理でもって認められるようになります」。

メリーランド大学とGoogleのデータによれば、2000年から2012年の間に、世界で230万km2(230万ha)の森林が失われた。
これは12年間毎日1分ごとにサッカー場50個分の森が失われたことに相当する。
森林の損失が最も多かった国は、ロシア、ブラジル、カナダ、米国、インドネシアである。

「世界の森資源の管理は今日、地域規模と地球規模のどちらもでなされています。科学技術によって、GFWには情報とデータだけでなく、森林管理者、事業および民間産業部門、消費者に関わらず、世界中の人々を結びつける、前例のない機会がもたらされました。これは人々が団結し、真に草分け的で先駆的な製品を世界に提供するすばらしい例です。数年後に、実際に現場で起きている効果や結果を監視できるようになればいいと思います。それはその効果を問う試金石になり、またこのアイデアが実現したという最大の確認にもなるでしょう」と、国連の事務次長でありUNEPの事務局長であるAchim Steinerは言う。

「われわれはWRIのパートナーであり、GFWのプラットフォームを、Googleのクラウド技術、大量のデータ、タービンで動く科学によって推進できることを誇りに思います」と、Google Earth OutreachとEarth Engineの技術管理者であるRebecca Moore氏は言う。
「GFWは野心的な事業ですが、WRIの環境科学や政策についての知識、強力な協力関係、加えてこのイニチアチブのために我々が提供している高性能のGoogleのクラウド技術を考えれば、時期も良く、達成可能です」。

GFWの先進的なポイントを以下に挙げる。
・高解像度:世界全体の年間の森林減少および森林増加面積を、30mの解像度で分析・ダウンロードできる。
・ほぼリアルタイム:500mの解像度の毎月の湿潤熱帯森林の減少データ。
・スピード:Googleが提供するクラウドコンピューティングで、データを分析する速度が上がる。
・クラウド:GFWが衛星からの高解像度の情報とクラウドソーシングの力を結びつける。
・無料で使い易い:GFWはすべての人が無料で利用でき、専門的技術は不要である。
・警報(Alerts):森林減少の警報が発動した場合、世界のパートナーと市民のネットワークを動員して、行動を起こすことができる。
・分析ツール:世界の保護地域の境界をレイヤーで表示。木材の伐採、採鉱、ヤシ油、そのほかの利権物、NASAからの日々の森林火災の警報、農産物、手つかずの森の景観、生物多様性ホットスポット。

GFWは、2月20日木曜日にワシントンD.C.にあるNewseum(ニュージアム)で、政府、企業、市民社会のリーダーグループによって発足した。

「政府、企業、市民社会、技術革新を結束させるGFWのようなパートナーシップは、森林の減少を食い止めたり、貧困を減らしたり、継続可能な経済の成長を促進したりするのに必要なソリューションです」と、U.S. Agency for International Development(アメリカ合衆国国際開発庁)の監督官であるRajiv Shah氏は言う。

GFWは、産業界全体と広範な関わり合いをもつことになるだろう。
投資している企業が森林関連のリスクを十分に査定すれば、金融機関はより良い評価を行うことができる。
ヤシ油、大豆、木材、牛肉といった主要商品の買い手たちは、法の遵守状況や継続可能への献身、規格などをよりよく監視できる。
そしてサプライヤーたちは、自分たちの製品が「森林を破壊しない」で合法的に製造したものだということを確実に証明できるのだ。

「森林破壊は、森林と関連のある作物に頼っている企業に、物質的なリスクをもたらします。そのようなリスクに晒されれば、企業の未来を損ねる可能性があります」と、ユニリーバのCEOであるPaul Polman氏は言う。
「そのため、ユニリーバのSustainable Living Plan((仮)持続可能な生活計画)では、生の農産物原料は100%継続可能な方法で調達することを目標にしました。製品の材料の入手先の可視性を高めようとするのにつれて、GFWの素晴らしく革新的なツールが、正しい決断を下し、透明性を高め、説明責任を果たし、パートナーシップを促進するために緊急に要する情報を提供するようになるでしょう」。

GFWはたとえば原住民などのような利用者たちをサポートすることができる。
原住民コミュニティーの土地が侵略された場合は、警告や写真をアップロードできるのだ。
また、NGOは森林破壊が頻繁に起きている場所を特定し、行動を起こし、政府や企業が責任ある行動をとるよう、証拠を集められる。
同時に、インドネシアやコンゴ共和国のように、多くの政府はGFWを歓迎している。
より賢明な政策の策定、森林に関する法律の強化、不法な森林伐採の発見、より持続可能な方法での森林の管理、生物多様性保全や気候変動防止の目標の達成の助けとなるからだ。

「インドネシアは、温暖効果ガスを26%、国際的なサポートを受けた場合は41%削減することを約束しています。これは気候変動との闘いに対する国内外への責務を反映するものです。インドネシアがその責務をいかに達成するかは、いかに我々が森林を管理するかでほとんどが決まります」とインドネシアのREDD+ Agencyの代表であるHeru Prasetyo氏は言う。
「より良く森を監視する能力と、決定を下すための最新情報の入手は必須です。GFWイニシアチブは素晴らしいもので、今後も私はサポートし続けるでしょう。また無視や無知が過去のものになるのにつれて、世界と各国にとってGFWが効果的なツールとなることを期待します」。

GFWはWRIおよびて40以上のパートナーによってつくられた。
そのパートナーには、Google、Esri(エスリ社)、メリーランド大学、国連環境プログラム(UNEP)、Imazon、Center for Global Development(世界開発センター)、Observatoire Satellital des Forets d'Afrique Centrale(OSFAC)、Global Forest Watch Canada、ScanEx、Transparent World、Jane Goodall Institute(ジェーン・グドール・インスティテュート)、そしてVizzualityなどがある。
また、初期資金を提供した主要な企業には、Unilever(ユニリーバ)、Nestle(ネスレ)、Tropical Forest Alliance 2020 Partnershipなどがある。
主な資金提供者には、Norwegian Climate and Forests Initiative(ノルウェー気候森林イニシアティブ)、アメリカ合衆国国際開発庁、Global Environment Facility(GEF、地球環境ファシリティ)、U.K. Department for International Development(DFID、英国国際開発省)、Tilia Fundが含まれる。

*World Resources Instituteについて
WRIは、50か国以上におよぶグローバルな調査機関で、米国、中国、インド、ブラジルなどにオフィスがある。
300人以上の専門家とスタッフがリーダーと密に協力して、ビジネスチャンスの創出や人々の健康の基礎となる自然資源を維持するために、壮大なアイデアを行動に移している。

www.wri.org

*UNEPおよびUN-REDDプログラムについて

UN-REDDプログラムの主要な実施機関の一つとして、UNEPは国家規模および地球規模で様々な活動を先導し、提供している。

地球規模では、UNEPはWorld Conservation Monitoring Centre(UNEP-WCMC、世界自然モニタリングセンター)と協力し、REDD+についての複合的な利点を持つ課題を先導している。それは、REDD+が炭素除去だけではなく、多くの恩恵と生態系サービスをもたらすことを明らかにする目的の様々な活動から成るものである。
それには水、森林関連の製品、観光事業、コミュニティーの発展、生物多様性などが含まれる。

UNEPは、経済に付加価値をつけたり、収益を増やしたり、新しい生活様式をもたらす機会を提供したりするような関与の仕方を特定するために活動している。
それと同時に、森林を守り、排気ガスを減らすとともに、国ごとの担当行政と協力することで、森林部門への投資、制度の変革、人間社会の発展と気候緩和目標の両方への貢献に役立つツールなどの実証を進めている。

UNEP and the UN-REDD Programme

Global Forest Watchについて
Global Forest Watch(GFW)は、住むところに関わりなく、誰もがより良く森林を管理できるようにするためのオンラインの動的な森林の監視と警告をするシステムである。
GFWは最新の衛星技術、公開情報、クラウドソーシングを結びつけ、森林に関するタイムリーで信頼性の高い情報にアクセスすることが初めて可能になった。
GFWの最新情報を武器にすれば、政府、企業、コミュニティーは森林の減少に歯どめを掛けられるだろう。

www.globalforestwatch.org

ニュースソース
http://www.unep.org/newscentre/Default.aspx?DocumentID=2762&ArticleID=10714&l=en

 

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