アラブ首長国連邦が中東でのサメのフィニング禁止に一歩前進
翻訳協力:滝野沢 ゆり、校正協力:伊東 里子
2014年2月16日 IUCN Red List News Releases
アラブ諸国7カ国はドバイにおいて、移動性海洋動物を保護するための合意書に署名する。
世界中至るところで行われている魚の乱獲によって、海洋生物はさらなる圧力にさらされている。
世界各地で年間7千万匹を超えるサメが漁獲されているという悲しい現実に直面して、自然保護団体はこの問題に真剣かつ慎重に対処する方向で動き出した。
議論を呼んでいるのは、これらの種は大半が移動性の魚であるため、保護の問題が国際的な協力に大きく左右されることである。
国際的な取り組みに従って、世界の大多数の国々は主要なサメ7種とオニイトマキエイをConvention on International Trade in Endangered Species(CITES、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」、通称「ワシントン条約」)の枠組みの対象として追加することに同意した。
その枠組みは、秩序をもった漁業および国際的な取引を通じて、これらの種をかなりの程度保全することを目的としている。
International Fund for Animal Welfare(IFAW、国際動物福祉基金)はこの考えをさらに発展させ、利害関係者が海洋生物、とりわけサメの保護に関する地域的および国際的な法律を制定することができるよう、一連の研修会を企画した。
こうした理由から、アラブ首長国連邦のMinistry of Environment and Water(環境水利省)とConvention on Migratory Species(CMS、「移動性野生動物種の保全に関する条約」通称「ボン条約」)が、ドバイで明日から始まる「サメおよびその他の海洋生物の違法取引の防止」に関する研修会を開催する。
IFAWがCMSの協力のもと研修会を開催する週には、中東のサメを保護することを目的とした了解覚書の記念式典が行われる予定で、対象地域のアラブ諸国が署名することになる。
http://www.iucnredlist.org/news/uae-taking-a-step-forward-to-stop-shark-finning-in-the-middle-east
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