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2014年3月26日 (水)

科学者が世界で最もかけがえのない保護地域を明らかにする

翻訳協力:古澤 陽子、校正協力:花嶋 みのり

2013年11月14日 IUCN News story

最新の科学研究により、世界中の哺乳類、鳥類、両生類の絶滅を防ぐための最も重要な保護地域が明らかにされた。
この分析は、国際的な協力を得て、地球上の生物多様性を保全する上で保護地域の有効性を高めるための実用的なアドバイスを提唱している。

国際科学誌『サイエンス』の最新号で発表されたこの研究は、地球上の173,000の保護地域のデータと、IUCN Red List of Threatened Species™(絶滅危惧種に関するIUCNレッドリスト)に指定されている21,500種の評価に基づき、各保護地域の「かけがえのなさ」を算出している。
この分析では、長期的な種の存続に対する各保護地域の寄与度を比較している。

34カ国の137の保護地域からなる78の地域が、特にかけがえのない地域とみなされた。
これらの地域には、600種を超える鳥類、両生類、哺乳類の個体群の大半が生息しているが、その半数の種は世界的に絶滅が危惧されている。

こうした地域は、ほかでは見られない種を保護していることが多い。
例えば、絶滅危惧IA類のLaysan Duck(Anas laysanensis、レイサンマガモ)は、アメリカ合衆国ハワイ島のNational Wildlife Refuge(国立野生生物保護区)の固有種であり、13種類の両性類はベネズエラのカナイマ国立公園にしか生息していない。

エクアドルの名高いガラパゴス諸島、ペルーのマヌー国立公園、インドの西ガーツ山脈のように、かけがえのない地域の多くは、ユネスコの世界遺産条約における「顕著な普遍的価値」を有する場所として既に認定されている。

しかし、これらのかけがえのない地域に含まれる土地の半分は、世界遺産に登録されていない。
例えば、タンザニアのウズングワ・マウンテン国立公園、ラムサール条約登録湿地であるキューバのサパタ湿地、そして絶滅危惧種にとって世界で最もかけがえのない地域であるコロンビアのシエラ・ネバダ・デ・サンタマルタ国立公園が、その土地として挙げられる。

この研究の筆頭筆者であるSoizic Le Saout氏は次のように述べている。
「これらのほかに類を見ない地域はすべて、世界遺産の有力な候補地として挙げられても良い場所です。世界遺産の登録地には厳しい基準が求められますから、これらの地域が世界遺産として認定されれば、その独自の生物多様性を効果的に保護することも可能でしょう」。

保護地域の数を増やすことに焦点を当てた前回の評価とは異なり、この研究では、既存の保護地域がしばしば管理が不十分である状態を改善するために、その必要性に焦点を当て、そのためのガイダンスを提唱している。
コロンビアの生物多様性の専門家で、Rainforest TrustのPaul Salaman会長は「例えば、コロンビアのParamo Urrao National Protective Forests Reservesは実際には存在しません。1975年に正式に制定されたものの、実際の現場での管理に役立つことはありませんでした」と語る。

IUCNのSpecies Survival Commission(SSC、種の保存委員会)委員長のSimon Stuart氏は、次のように述べる。
「効果的な管理ができてこそ、保護地域は生物多様性の喪失を減少させるという役割を果たすことができます。限られた保全の予算では難しいこともありますから、極めてかけがえのない保護地域の管理の有効性について、政府が注視する必要があります」。

この研究は、広範な専門家のネットワークが、絶滅危惧種に関するIUCNレッドリストとWorld Database on Protected Areas(WDPA、世界保護地域データベース)のためのデータ収集と分析作業に向けて実施した活動に基づくものである。
フランスのCentre for Functional and Evolutionary Ecology(CEFE、(仮)機能・進化生態学センター)、IUCN(International Union for Nature Conservation、国際自然保護連合)のSSCとWorld Commission on Protected Areas(WCPA、世界保護地域委員会)、World Conservation Monitoring Centre(UNEP-WCMC、世界自然モニタリングセンター)、バードライフ・インターナショナルなどの国際的な協力によって実現した。
ちょうど1年後には、保護地域に関する主導的な会議であるWorld Parks Congress(世界国立公園会議)がシドニーで開催され、今後10年間の保護地域の保全に向けたアジェンダが設定される予定である。

http://www.iucn.org/news_homepage/?14008/Scientists-identify-the-worlds-most-irreplaceable-protected-areas

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