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2014年2月18日 (火)

世界の屋根から野生のネコの保全を叫ぶ

翻訳協力:戸井田 若菜、校正協力:椿 範子

2013年9月11日 IUCN Redlist News Release

「世界の屋根」と呼ばれる場所で活動するTanya Rosen氏は、野生のネコ、特にユキヒョウの保全を訴える情熱的な代弁者だ。

タジキスタンのパミール高原。
保護団体Panthera(パンセラ)でユキヒョウプログラムのコーディネーターを務めるTanya氏はここで、その姿がなかなか見られないことから「Asia's Mountain Ghost(アジアの山の幽霊)」の異名を持つ、世界で最も希少な野生ネコ科の一種の未来を守るために活動している。

パミール高原は、アジア最大の山脈がいくつも交差する場所だ。
ここはまた、ユキヒョウの北部生息域と南部生息域をつなぐ重要な場所でもあり、ユキヒョウの遺伝的交流において不可欠な地域である。

ユキヒョウは、主にマルコポーロシープやアイベックス類、マーコールを餌としているが、現在、地元住民によるこれら動物の大規模な密猟が、ユキヒョウにとって大きな脅威となっている。
餌となる動物の乱獲により、ユキヒョウは村人たちの家畜を襲わざるを得ず、村人たちはその報復として頻繁にユキヒョウを殺す。
野生動物の違法取引を目的としたユキヒョウの毛皮や他の部位の取引もまた、ユキヒョウに対する脅威を増大させている。

タジキスタンに生息するユキヒョウについては、主な餌となるアルガリの持続的捕食が、その保全の上で重要である。
しかしこれにはいくつかの障害がある。
例えば、持続性とは到底縁のない、違法なトロフィー・ハンティング、狩猟の割り当てを決めるための透明性ある制度の欠如、そして密猟などだ。

大型肉食動物の保全に人生の情熱を捧げてきたTanya氏は今、パミール高原の地元コミュニティと共に、人間とユキヒョウの対立軽減と、コミュニティが運営する保護団体の発展のために活動している。
地元の2人の野生生物学者、Jura Bahriev氏とNuzar Oshurmamadov氏の支援を得て、Tanya氏はこれら保護団体のメンバーに、ユキヒョウやその餌となる動物のモニタリング訓練を実施している。

「私達のプロジェクトでは、ユキヒョウの個体群や餌となる動物、また私達の保全活動の影響のモニタリングに、カメラトラップ(自動撮影カメラ)を使用することが多いです」とTanya氏は語る。
「しかしここ1年、私達のカメラは密猟防止策としても有効でした。今や多くのハンターたちは、カメラがあるとわかっているエリアでは密猟を諦めるようになっています」。

Tanya氏のチームはパンセラの協力者らと共に、タジキスタンのSnow Leopard Action Plan((仮)ユキヒョウ保全行動計画)の発展にも協力している。
また最近、ゾルクル厳正自然保護区と共にユネスコ世界遺産に登録された、タジキスタン国立公園の支援も行っている。

Tanya氏は、パンセラのユキヒョウプログラムの責任者であるTom McCarthy博士の主導のもと、東パミールにおけるコミュニティ管理型の狩猟権の確立にも協力し、マルコポーロシープやアイベックス類の持続的捕食と、関与するコミュニティの経済的・社会的利益の確保に取り組んでいる。
彼女とそのチームは、国境警備兵や地元・国の担当者らと共に、ユキヒョウとその体の一部の違法取引の規模を把握し、その防止策を見出そうとしている。

さらにTanya氏は、パンセラでの職に加えて、International Institute for Sustainable Development(IISD、国際持続可能開発研究所)のチームリーダーも務めている。
彼女はこの仕事を通じて、Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora(「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)」、通称「ワシントン条約」)やConvention on the Conservation of Migratory Species of Wild Animals(「移動性野生動植物種の保全に関する条約(CMS)」、通称「ボン条約」)といった、ユキヒョウの保全に関わる国際環境条約に関する理解を深めている。

現在パンセラはCMSやCITESと連携し、協力者らと共に、アルガリの国境を越えた保全を目指すアクションプランを策定している。
Tanya氏は、IUCN(国際自然保護連合)のWorld Commission on Protected Areas(世界保護地域委員会)内のTransboundary Conservation Specialist Group((仮)国境を越えた保全に関する専門家グループ)の副委員長としてこの取り組みに参加している。

こうした僻地で、野生生物の保全に関する多くの困難を克服すべく闘いながら活動している間、Tanya氏を支えているものは何であろうか。

「私の支えは10歳の娘Biancaです。彼女は母親と長い間離れ離れでいることに耐えています。そして、私達の活動対象である地元コミュニティ。そして勿論、ユキヒョウです。ユキヒョウは、常にその存在が感じられるものの、ほとんど目にすることはありません。しかし時として彼らを目にする。その奇跡が、彼らの保全のために闘う新たな力となります」。

http://www.iucnredlist.org/news/calling-for-wild-cat-conservation-from-the-roof-of-the-world

 

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