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2014年1月 7日 (火)

グローバルな世界自然遺産の範囲―ズレが確認される

翻訳協力:今井 由規子、校正協力:シュルモリ国岡 なつみ
 
2013年6月22日 IUCN Article
 
IUCN(国際自然保護連合)の新たな報告書は、世界遺産リストに"ズレ"を認めている。
この研究はまた、権威あるリストへの掲載に値する可能性をもつ、種の多様性保全上極めて高い、最もかけがえのない地域を特定する初の世界的な取り組みでもある。
 
世界遺産リストは、生物多様性の価値が極めて高いと明確に認められた156の地域を網羅する。
それは、南極大陸を除くすべての大陸の72カ国に及び、すべての世界の主要なエコシステムを代表するものである。
 
"世界生物多様性遺産地域"は、オーストラリアのグレート・バリア・リーフ、南アフリカのケープ植物区保護地域群、インドの西ガーツ山脈、といった非常に広大な保護地域が一般的である。
それは、110万平方kmの土地面積におよび、地球の地表部分の約0.8%にあたる。
 
しかし、このネットワークに未だ加わっていない、生物多様性の価値が極めて高い地域が依然として存在しており、報告書「(仮)地球の生物多様性と世界遺産リスト:世界自然遺産ネットワークに含まれる潜在的な候補地と大きなずれ」は、これらを概略している。
この研究は、今週カンボジアのプノンペンで開かれる、ユネスコの年次世界遺産委員会の期間中に発表される。
 
本研究では、生物地理区の範囲に関する先行研究を更新し、また156の地域の評価として、生物多様性ホットスポット、生物多様性の高い原生自然地域、グローバル200の優先的に保護すべきエコリージョン、植物の多様性中心地域および固有鳥類生息地域といった、グローバルな保護優先地域を世界生物多様性遺産地域が代表していると言えるかに関する記述を更新し、大幅なズレを確認した。
また、世界遺産リストへ記載する価値がある可能性のある、最も代替不能な保護地域を特定し、それによって大幅なズレがどの程度埋まるかについても評価している。
 
地球規模での生物多様性の保全上の優先順位と、世界遺産地域としての指定状況のズレは、中央アジア山岳地帯、アラビア半島南西部、南北アメリカ南西部山岳地帯、森林地域、砂漠地帯などで生じている。
大幅な"生物地理区的"ズレとしては、オセアニア、温帯草原、寒冷砂漠、半砂漠などが含まれる。
 
現時点で世界自然遺産リストに記載されていない4つの生物多様性ホットスポットが、新たな世界生物多様性遺産地域になる可能性がある。
チリの冬季降雨地帯・ヴァルディヴィア森林(アルゼンチン、チリ)、イラン-アナトリア(アルメニア、アゼルバイジャン、グルジア、イラン、イラク、トルコ、トルクメニスタン)、トルコのギョレメ国立公園世界遺産地域がこのホットスポットに該当するが、生物多様性基準の適用対象外である。
マドレア高木森林 (メキシコ、アメリカ)、メキシコのオオカバマダラ生物圏保護区世界遺産地域がこのホットスポットに該当するが、生物多様性基準の適用対象外である。
中央アジア山岳地帯(アフガニスタン、中国、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン)も同様である。
 
「地域的なズレに関するほかの研究と共に、本研究も将来の世界遺産リスト発展のために継続的な指針を示すこと、世界で最も重要なエコシステムの保全にさらに貢献を強めること、今後の世代のために、私たち地球の自然遺産をよりよく保護していくこと、において長い道のりをたどることになるでしょう」と、ICUN世界遺産プログラム委員長Tim Badman氏は語っている。
 
このホットスポットから2つの地域(中国の天山山脈とタジキスタンのタジク国立公園) が世界遺産地域に認定されたばかりである。
 
そのほかの19のホットスポットと、1つの"生物多様性の高い原生地域"が、世界生物多様性遺産地域として指定されている割合は1%未満である。
指定の重なりが0.1%未満のホットスポットは、ニューカレドニア、Succulent Karoo(サックレント・カルー:アフリカ南部カルー盆地の西側海岸部のこと)、フィリピン、地中海沿岸地方である。
さらに、46のグローバル200・優先的に保護すべきエコリージョン、159の植物の多様性中心地域、136の固有鳥類生息地域は、世界生物多様性遺産地域としてまったく指定されていない。
 
本研究は、Federal Ministry for the Environment, Nature Conservation, Nuclear Safety(BMU、ドイツ連邦環境・自然保護・原子力安全省)からの資金を得て、German Federal Agency for Nature Conservation (BfN、ドイツ連邦自然保護庁)によって支援された。
MAVA基金によって追加の支援も行われた。
 

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