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2014年1月19日 (日)

アフリカゾウ・サミット

2013年12月2~4日 ボツワナ共和国

翻訳協力:植林 秀美、校正協力:星子 啓子

背景
ボツワナ共和国は2012年に、IUCN World Conservation Congress(国際自然保護連合世界自然保護会議)において採択された決議、アフリカゾウ・サミットの開催に向けてInternational Union for Conservation of Nature(IUCN、国際自然保護連合)と提携を結んだ。

ゾウの密猟と違法な象牙取引はアフリカ大陸内外で重大な問題となっており、これらの犯罪頻度や深刻さが増加するにつれ、安全性(特に中央アフリカにおいて)、経済、政治や環境にも波及し、かつては安定していたゾウの個体数にも悪影響を及ぼしている。
犯罪者集団や民兵が最新型兵器を使ってゾウを殺戮し、高官レベルへの賄賂を利用して象牙を国外や大陸の外へ密輸している。
時には、違法なゾウの狩猟や象牙取引に犯罪ネットワークが利用されている場合もあり、アフリカ各国での民主的統治を弱体化させ、国内外の紛争に関与する武装兵士や反逆グループに活動資金を与えている。

ゾウは自然景観において生態学的な役割を担っており、多くのアフリカの国々で水、エネルギー、農業を支える健全な生態系に貢献していることが立証されている動物である。
また、ゾウは観光客にも人気があるため、違法なゾウの狩猟は収入を観光産業に頼るアフリカの多くの国々の経済力を弱めることになる。

アフリカゾウが生息する国々、象牙の密輸に関わる国々、象牙を大量消費する国々など違法象牙の価値化にかかわりのある一連の国々の政府は、アフリカゾウの置かれる現状の問題に協力して取り組む積極的な意志を表明した。

ボツワナ政府とIUCNは、野生動物への犯罪やその違法取引に関する様々な会議や対策による相乗効果を図るために協力し、アフリカゾウへの重点的な取り組みがさらに広範囲な野生動物の違法取引に立ち向かう取り組みにつながることを期待する。

ボツワナ政府とIUCNは、African Elephant Action Plan(アフリカゾウアクションプラン)やConvention on International Trade in Endangered Species of Fauna and Flora (CITES、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」、通称「ワシントン条約」)の決議事項、各国の戦略など、ほかにも象牙の違法取引を多角的に取り組むイニシアチブがあることは認識してはいる。
一方でこの問題の重要性を鑑み、また違法取引が組織化された犯罪ネットワークと関わるものが増えていることから、アフリカゾウの危機は各国の環境庁や野生動物局などだけの取り組みでは十分に対処できていないと確信している。
むしろ、(アフリカ)大陸中のゾウの生存個体群を保護し、違法象牙の価値化にかかわる一連の国々で、違法象牙取引を撲滅するために、政府最高レベルの公約が求められているのだ。

アフリカゾウ・サミットの目標
2013年に首脳者会議を招集し、効果的にゾウを保護し、象牙の違法取引を大幅に削減させるために、アフリカゾウ生息国、象牙の密輸に関わっている国々、象牙の大量消費国の政府高官による違法な象牙の価値連鎖への緊急措置に対応するための確約を取り付ける。

目的
具体的には、サミットでは次の事項を目指す。
・密猟の危機にさらされている範囲と違法象牙取引のダイナミクスに関する政府最高レベルでの認識を高める。
・(アフリカ)大陸全土のゾウの生息個体群の保護と違法取引を食い止めるための緊急措置に取り組むことに尽力する。
・これらの緊急措置を実施するにあたり、政治、経済、技術支援を模索する。

公約
サミットのアウトプットは以下を予定する:
○ゾウの生息国、密輸関連国、消費国の政府代表者による、緊急措置としての取り組み目標の方針の概要をまとめた緊急計画。
この計画は現存のアフリカゾウアクションプラン、各国の戦略に加えてCOP16で掲げられたCITESの決議事項を基盤とする。
上記の方針としては以下があげられる:

・近年増加しているアフリカゾウの密猟と国際規模の違法な象牙取引の問題に取り組むためにアフリカゾウアクションプランが定める緊急かつ国ごとの活動を優先させる。
・ゾウの密猟を支えている悪質な組織と現在流通している違法取引による大量の象牙の密売に立ち向かう。
・アフリカゾウの密猟と象牙の不正取引の取り締りに必要な国の政策、法律、法的処罰、抑止となる罰則の明確な実施計画をまとめる。
・まん延したゾウの密猟による各地域や国の経済被害を認識する。
・ゾウの生息地での密猟による国家の安全性へのリスクに対処する具体的な措置を実施する。
・違法な象牙の価値化にかかわる国々での法的措置を含めた、ゾウ保護と管理へのより一層の資金を確保する。

○各国の首脳や代表者が調印した、緊急対策を後押しする宣言。

これらの討論内容については、IUCN、政府からの参加者、そのほか主要関係者より確かな情報がプレゼンテーションを通じて発表される。

参加予定者
・違法なアフリカゾウ象牙取引網に位置するアフリカゾウ生息国、主要な象牙密輸経由国、密輸先国の首脳、関係閣僚、本分野の専門家
・その他ゾウ保護ならびに違法象牙取引に取り組む研究機関、事務所や組織
・その他主要関係者ならびに戦略的パートナー

https://cmsdata.iucn.org/downloads/african_elephant_summit_23_sept_2013.pdf

 

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