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2013年12月 6日 (金)

絶滅の縁からよみがえったガラパゴス諸島の生物たち

翻訳協力:加藤 美和、校正協力:鈴木 洋子
 
Pinzon Giant Tortoise(ピンソンゾウガメ)と希少種であるRabida land snails(ラビダ島の陸生巻貝類)は、ガラパゴス諸島のネズミがいなくなった島での繁栄が期待されている
 
2013年7月24日 Island Conservation News
 
エクアドル領の有名なガラパゴス諸島の島であるピンソン島は、これまでで最もうまく種の回復が進んだ舞台の1つである。
100年以上前、侵略的外来種であるクマネズミ(Rattus rattus)がピンソン島に侵入し[1]、ピンソンゾウガメ(Chelonoidis ephippium)の無防備な卵やふ化したての幼体を食い荒らし始めた。
20世紀末までに、島固有の種である[2]このゾウガメは子孫を残せない状態になっていた。
故に、1965年、自然保護活動家たちはネズミからゾウガメを救う決意をした。
しかし、資源や技術に限りがあったため、野生で絶滅したとされている[3]ゾウガメを飼育する計画を打ち立てた。
 
ほぼ半世紀経った2012年12月、協力して進められた保全活動によって、ピンソン島からネズミを駆除するという一大プロジェクトが成し遂げられた。
この結果、ゾウガメやその他島に生息する絶滅危惧種を脅かしていた最後の侵入外来種である脊椎動物が駆除された。
現在は、ゾウガメとピンソン島の生態系の回復の到来を告げる、ゾウガメのふ化したての幼体がピンソン島の固有種のゾウガメの巣から生まれてきており、また、ガラパゴス国立公園では、118匹のふ化したての幼体を生まれた島に返すことに成功した。
 
「世界中の自然保護活動家たちの夢が叶いました」。
Island Conservation(アイランド・コンサベーション)の代表であるBill Waldman氏はこう話した。
「我々の成功は、このような保護手段の革新を見込んで、この固有種を飼育して保護する先見の明を持った先任者のおかげです」。
ネズミ駆除計画は、アイランド・コンサベーション、 Charles Darwin Foundation(チャールズ・ダーウィン財団)、 Bell Laboratories, Inc.(ベル研究所)、Raptor Center of the University of Minnesota(ミネソタ大学猛禽センター)の協力を得て、ガラパゴス国立公園が実行した。
 
ピンソン島プロジェクトは、在来の動植物を保護するためにピンソン島およびその他の主要なガラパゴス諸島の生態系を回復させる非常に大きな活動の一環である。
絶滅の縁からよみがえりつつある他の絶滅危惧種の類似の物語が、ガラパゴス諸島の島々で次々と明るみに出てきているのだ。
 
すぐ近くのラビダ島は、島に固有な2種のラビダ島の陸生巻貝類(Naesiotus rabidensisNaesiotus jervisensis)の生息地である。
しかし、島にネズミが侵入したため、これらの陸生巻貝類が最後に目撃されたのは、California Academy of Sciences(カリフォルニア科学アカデミー)調査隊の記録によると、1905年から1906年にかけてであった。
 
100年以上の間、生きている例は発見されることがなく記録もなかったのだ。―昨年までは。
2012年に、保全団体がネズミ駆除が成功したことを確認すると、University of California Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校)のChristine Parent博士が驚くべき発見をした。
Parent博士は、絶滅したとされていた固有種のラビタ島の陸生巻貝類の生きている例を発見したのである。
「ラビダ島や他の島で外来種のネズミが駆除されたことで、今後は固有種の陸貝の個体数は増え、これまでの捕食圧から脱することでしょう」と、Parent博士は述べた。
 
「これは本当に驚くべきことです。我々はラビダ島で新たな保全の協働事業を進め、新しい保護手段を試みようとしていました。ダーウィンフィンチや他の島固有種を救うプロジェクトを考えていたのです。しかし、絶滅したと思われていた種がまさか再び出現するとは思いもしませんでした。―そして、現在はネズミがいなくなり安全な状態にあります。このことで、島々から侵略的外来種を駆除することが重要かつ緊急を要すると強く認識されたでしょう」と、Waldman氏は述べた。
 
絶滅したと思われていた種が奇跡的によみがえったことにより、協働事業に次なる大きな目標ができた。
―フロレアナ島から複数の侵略的外来種を駆除することである。
 
フロレアナ島には、これまでで最も大規模かつ複雑な外来種駆除プロジェクトの一つがある。
協働事業は、島の地域社会を含めるまでに広がるようになるだろう。
侵略的な野生化したヤギをこの島から駆除することに成功している一方、クマネズミ、ハツカネズミ(Mus musculus)や他の6種の侵略的外来種は未だ残存していて、島の豊かな生物多様性を脅かしているのだ。
 
この島には豊かな植物、海鳥、陸鳥類や野生生物が存在しており、その中には56種類のIUCN(国際自然保護連合)レッドリスト[4]に登録された種が含まれる。
絶滅危惧種には、絶滅危惧IA類に指定された3種類の[5]鳥、ガラパゴスシロハラミズナギドリ(Pterodroma phaeopygia)、ダーウィンフィンチ(Camarhynchus pauper)、そしてチャールズマネシツグミ(Mimus trifasciatus)が含まれている。
これらの生息地域は、外来の捕食動物がいない2~3の小島に限られている。
 
「絶滅の縁から種をよみがえらせることは自然保護活動家全員の夢です。しかし今の状態に満足してはいません。我々保全団体は、この問題に懸命に取り組み、チャールズマネシツグミにとって再び安全な島になるようにしていくつもりです。数年後、どのような他の驚くべき種の復活成功物語を話せる日が来るのでしょうか」と、Waldman氏は述べた。
プロジェクトは現在計画段階で、2015年の実現が予定されている。
 
ピンソン島およびラビダ島の生態系回復の取り組みは以下の団体によって資金援助された。ガラパゴス国立公園、Leona M. and Harry B. Helmsley Charitable Trust、David and Lucile Packard Foundation(デイヴィッド&ルシール・パッカード財団)、ベル研究所、Galapagos Conservancy(ガラパゴス・コンサーバンシー)、ミネソタ大学、そしてその他多大な貢献をしてくれた慈善事業団体である。
 
[1] 最初に記録されたのは1891年だが、1700年代のヒューマンシップ活動の成果として紹介されていたという説もある。
[2] 世界で唯一この地で発見された。
[3] 国際自然保護連合が作成した絶滅の恐れのある野生生物のレッドリストからhttp://www.iucnredlist.org/
[4] 国際自然保護連合が作成した絶滅の恐れのある野生生物のレッドリストhttp://www.iucnredlist.org/
[5] 同上
 

 

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