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2013年12月28日 (土)

222ヶ所の世界自然遺産を守れ

翻訳協力:鹿島 光江、校正協力:ジョンソン 雅子
 
2013年6月27日 IUCN International News Release
 
ナミビアやメキシコに広がる広大な砂漠から、中国やタジキスタンにそびえ立つ山脈、それにイタリアのエトナ山まで、IUCN(国際自然保護連合)の推薦にしたがって、五つの特別な自然地域が世界遺産リストに追加された。
これによって、最高レベルの国際保護を必要とする自然区域の総数は222ヶ所になる。
タジク国立公園は、タジキスタンで初の世界自然遺産であり、国土のほぼ1/5を占める。
 
世界遺産委員会は、IUCNの助言にしたがって、アフリカにある二つの世界自然遺産の拡張についても承認した。
レソトの最初の世界遺産は、南アフリカのウクハランバ/ドラケンスバーグの範囲で登録されていた。
新たな自然が拡張地域に指定されることで、スイスのほぼ2倍の面積にあたる、700万haを超える総面積が、世界遺産リストに登録される。
 
「一連の新たな素晴らしい自然遺産が今年登録されたことで、重大な不備は補完され、世界遺産リストの信頼性は強化されました」と、IUCN世界遺産プログラムディレクターのTim Badmanは言う。
「新たな登録地は、世界遺産条約の厳格な必要条件を明らかに満たしていますし、これらの特別な区域が、地球の自然保護を最善に行なう上で、もっとも重要なものだと認めるものでもあります」。
 
今週これまでに、IUCNの助言にしたがって、ソロモン諸島にある東レンネルが、危機にさらされている世界遺産リストに加えられた。
商業規模で進行している伐木と、それに伴う外来種にの導入が脅威となり、島の生態系に深刻なマイナス影響をもたらしている。
 
IUCNによれば、現存する世界遺産を保護することは、世界遺産条約の最優先事項であるはずだ。
利用可能な財源を含め、危機にさらされている世界遺産のサポート体制は、大幅に強化されてしかるべきであると、諮問機関は述べた。
 
「危機にさらされている世界遺産リストに東レンネルが登録されれば、論争を呼び、環境に損傷を与えている伐木作業の影響に対処しようという行動を生む、確たるきっかけになります。それによって、このきわめて重要な自然遺産をサポートする強力な国際公約が交わされるようになることを、われわれは望んでいます」と、IUCN世界遺産プログラムディレクターのTim Badmanは語る。
「世界のどの領域でも、世界遺産への脅威がますます高まっていることを、委員会と条約締約国は、もっと明白に認めるべきなのです」。
 
世界各地に多数あり、なおも増加している自然遺産は、さまざまな脅威から圧力をかけられたままであるとの懸念を、IUCNは提議した。
その脅威とは具体的には、工業的採掘活動、密猟、野生動物の売買、道路や水力発電プロジェクトなどの大規模なインフラ計画である。
 
「これらの脅威に立ち向かうことは、条約締約国、民間セクター、市民社会の共同責任です」と、IUCN世界保護地域委員会の世界遺産部門の副議長であるCyril Kormosは話す。
「たとえばヴィルンガでは、保護地域の自然的価値を脅かす活動を行う政府と石油会社の両者に対し、申し入れられた明確な要求があります。この比類のない世界遺産の保全をサポートするという原則的立場をとるためです」。
 
世界遺産委員会によって、会議で採択された報告書によると、石油探索と継続的な暴動によって回復不可能な損傷を受ければ、最終的にはヴィルンガ国立公園は、世界遺産リストから排除される可能性があるだろう。
 

 

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