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2013年11月22日 (金)

世界の乾燥地帯の認知度を高めるための行動計画

翻訳協力:安江 純子、校正協力:鯛中 麻祐子
 
2013年7月10日 IUCN News Story
 
United Nations Convention to Combat Desertification(UNCCD、国連砂漠化対処条約)とInternational Union for Conservation of Nature(IUCN、国際自然保護連合)の代表は7月10日、乾燥地帯のもつ価値と、乾燥地帯が生態系として脅威に晒されている状況に世界の注目を集めることを目的として、合意書に署名した。
 
UNCCDのLuc Gnacadja事務局長とIUCNのJulia Marton-Lefevre事務局長は、スイスのコーで開かれているCaux Dialogue on Land and Security(土地と安全保障に関するコー対話)において、共同行動計画に署名した。
 
Gnacadja事務局長は、「乾燥地帯は非常に貴重な生態系ですが、将来にわたる乾燥地帯の持続可能性は、砂漠化、気候変動、その他の人間の活動により脅かされています。たとえばIUCN Red List of Ecosystems(生態系に関するIUCNレッドリスト)は、国際社会に対し、乾燥地帯にとって拡大する脅威を示唆する貴重なツールとなるでしょう」、と述べた。
 
また同氏は、「IUCNは、森林及び景観の復元の分野で中心的な役割を担ってきました。このことは、砂漠化、土地の劣化、干ばつとの闘いにおいて非常に重要な意味をもっています。この分野でIUCNと提携関係を結ぶことにより、UNCCDは乾燥地帯の土地の復元と、土地の劣化が招く他の課題においてその機能を高め、土地の劣化がより少ない世界への移行を進展、加速することができるでしょう」、と付け加えた。
 
Marton-Lefevre事務局長は、「砂漠化は、地球規模の持続可能性のみならず、グローバルな平和と安全保障にとっても大きな脅威です。これが、IUCNとUNCCDが協力してこの課題について言及した理由です。乾燥地帯の生態系を正常な状態に復元し、その管理方法を改善することで、食料および気候の安全保障を強化し、雇用と所得を創出し、世界中の土地に関する衝突を減らすことができます」、と述べた。
 
乾燥地帯の生態系は地球の地表の1/3以上を占めており、地球規模の食料安全保障にとって非常に重要な意味をもつ。
全世界の家畜の半分以上が乾燥地帯で供給されており、世界の耕作地の約44%が乾燥地帯である。
また、世界の人口の1/3以上が乾燥地帯に居住している。
 
乾燥地帯における顕花植物の種の豊かさは世界最高水準であり、乾燥地帯には独特の動植物の生育・生息環境と固有種が多く存在する。
世界の生物多様性ホットスポットの約51%は乾燥地帯である。
 
Gnacadja事務局長は、「人間には、乾燥地帯を人工の砂漠に変えたという負の歴史があります。我々の世代は、この負の遺産に終止符を打たなければなりません。乾燥地帯の生態系が荒廃しているという通説は厄介なものですが、人工の砂漠を永遠に作り続けることへの自己満足感は危険なものです」、と言う。
 
Marton-Lefevre事務局長は、「砂漠化は、人々から居住地と財産を奪っています。乾燥地帯が多様性に富み、貴重かつ脆い生態系であり、緊急に着目しなければならないことを認識すべき時期なのです」と述べた。
 
2014年末まで有効な共同行動計画では、乾燥地帯の生態系は将来的に生態系に関するIUCNレッドリストに加わるものとされている。
この現在作成中の生態系に関するIUCNレッドリストは、生態系の状況を評価し、崩壊のリスクを測定可能な世界基準にするものになるだろう。
このリストは、地域レベル、国家レベル、地方レベル、世界レベルで適用できるものになる予定だ。
 
本計画では、IUCNが主要な役割を果たしているConvention on Biological Diversity(CBD、生物多様性条約)およびUN Framework Convention on Climate Change(気候変動に関する国際連合枠組条約、通称「気候変動枠組条約」)における、性差別教育撤廃の政策との調和の問題について触れただけでなく、乾燥地帯における土地の権利や慣習的な管理の問題についても触れている。
 
7月10日に署名された合意書により、2011年にスイスのグランにあるIUCNの本部で開かれた合同合宿まで遡る2つの組織の連携に、一定の形が与えられたこととなる。
 
このときから、UNCCDとIUCNは、「Economic assessment of desertification, sustainable land management and resilience of arid, semi-arid and dry sub-humid areas(乾燥、半乾燥および乾燥半湿潤地域における砂漠化、持続可能な土地管理及び土地回復の経済的評価)」をテーマに開催された2nd UNCCD Scientific Conference(第2回国連砂漠化対処条約科学会議)の組織において重要な役割を果たしている。
昨年は、他のパートナーとともに「Conserving Drylands Biodiversity」(乾燥地帯における生態系多様性の保全)という本を出版した。
 
署名式典の後、Marton-Lefevre事務局長は、土地の復元と安全保障の議題をまとめたGnacadja事務局長のUNCCDとコーでの役割に敬意を表して植樹を行った。
 
Gnacadja事務局長は、持続可能な土地管理の可能性を模索するため、個人、政府、国際機関、NGO団体、企業を一同に会した、土地と安全保障に関するコー対話の招集に関して、平和、開発および気候変動の緩和の舵取り役として主要な役割を果たした。
 

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