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2013年11月24日 (日)

中央アフリカの森林を生態系の崩壊へ追い込む狩猟

ゾウ、ゴリラ、その他の種の減少は長期的な森林の存続を脅かす
 
スターリング大学、オックスフォード大学、クイーンズランド大学とWCS(Wildlife Conservation Society、野生生物保護協会)が実施した研究は、過剰な狩猟に起因する生態系崩壊の緊迫した状況に警鐘を鳴らす
 
翻訳協力:桐生 洋子、校正協力:坂田 彩
 
2013年7月22日 WCS Press Releases
 
クイーンズランド大学、オックスフォード大学、スターリング大学の専門家たちとWCSは、中央アフリカでの狩猟の勢いがこれまでのように続けば、生態系全体の崩壊は必至と警告する。
 
この研究の論文の執筆者たちは、森林に生息するゾウやゴリラ、その他の種子散布をになう種を今のように乱獲すれば、森林生態系の再生力を脅かすと指摘し、環境の激変を避けるためには広範囲におよぶこのような狩猟を管理・計画化することが必須であると訴える。
 
この研究は学術論文誌Philosophical Transactions of The Royal Society B.(フィロソフィカル・トランザクションズ B)の最新号に掲載されている。
執筆者は次の通りである。
K.A.Abernethy氏:the African Forest Ecology Group of the University of Stirling(スターリング大学(仮)アフリカ森林生態学グループ)、L.Coad氏:クイーンズランド大学とオックスフォード大学、G.Taylor氏:オックスフォード大学、M.E.Lee氏:the Wildlife Conservation Research Unit((仮)野生生物保護調査ユニット)とオックスフォード大学、Fiona Maisels氏:WCSとスターリング大学(仮)アフリカ森林生態学グループ。
 
「人々は何千年にわたり中央アフリカの森林で生活し、最近までコミュニティで必要最小限の狩猟をしてきました」と語るのは、この研究論文の主任執筆者であるKate Abernethy氏だ。
「ここ2~30年の間に、この状況は大きく変わりました。ほとんどの狩猟は商業目的で、生態系で非常に重要な役割を担う種を、現地で絶滅の危機に追い込んでいます」。
 
研究者たちは、現地の野生生物の減少や狩猟の動向、また人々の土地利用調査に関する160を超える資料・報告書をレビューした結果、熱帯雨林の生態構造そのものを揺るがす危機的な傾向を認めた。
特にゾウやゴリラ、レイヨウなどの森林に棲む哺乳類たちは、多くの樹木の種子散布の役割を担うが、野生動物を狙う狩猟者によってこれらの哺乳類たちが減り、森林の再生力を阻むのである。
 
さらに以前は未開のままだった森林地帯に道路が通され、伐採搬出や農業により崩壊が進んでいる。
ある地域では、自然の森林が根こそぎ取り除かれ、アブラヤシ、ゴム、燃料用植物といった単一種の植林地に取替わっている。
執筆者たちは、こうした植林地が種子散布を担う野生動物たちに欠くことのできない地域を大幅に減らしていると警鐘を鳴らす。
 
野生生物協会の保護官であり、共同執筆者のFiona Maisels氏は、「中央アフリカの森林で最近問題となっているのが、新しい植林地や鉱山、伐木搬出キャンプ地の近辺の隔絶した森林地区への大量の人口移動です」と語る。
「このような人口増加は、以前は人口密度の低かった地域において、さらなる狩猟の増加を引き起こします」。
 
執筆者は、あらゆる気候変動政策や中央アフリカにおける土地利用計画において、優れた狩猟管理の実践や計画は欠かすことはできないと指摘する。
また、保護地域に隣接して伐木搬出可能な森林を組み合わせるなどといった方法で、複合的に使用される土地を効果的に管理することで、狩りの対象となる種たちを維持すると同時に、種子散布を担う種を保護することは可能だともいう。
 
中央アフリカの生態系をそのまま維持するために最優先すべきことは、森林に棲むゾウやヒョウなどの最上位捕食者、つまり大型動物相の保護であると研究者たちは主張する。
さもなければ野生生物の消失は連鎖的に森林破壊を招き、その結果炭素の貯蔵庫である熱帯雨林を失い、そしてその復元力を奪うことは最終的に温暖化を加速するという。
 
「現在の気候モデルによれば、中央アフリカの熱帯雨林は、西アフリカや東アフリカ、さらにアマゾンの熱帯雨林よりも、短期的な気候変動の衝撃に対し復元力を持つと考えられます」と、共同執筆者のLauren Coad博士は語る。
「しかし狩猟によって、森林の樹冠の下では重大な生態系の変化が既に起こっています。ゾウや類人猿といった種子散布の役割を果たす大型動物相が姿を消していけば、おのずと炭素を蓄える森林の力は減少します」。
 
野生生物保護協会のアフリカ対策事務局長のJames Deutsch博士は「中央アフリカのコンゴ盆地熱帯雨林に棲む大型哺乳類の将来は時間の問題です。と同時に森林自体、そして森林に依存しているすべての人間の将来も同じです」と語る。
「人間、森林、野生生物を守るには、非合法で容認できない狩猟を一刻も早く規制することが急務です」。
 
この研究で使用されたデータの多くは、アメリカ合衆国魚類野生生物局と国際開発庁のCentral Africa Regional Program for the Environment((仮)中央アフリカ地域環境プログラム)のサポートにより収集されたものである。
 

 

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