フォト
無料ブログはココログ
2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

にほんブログ村

  • にほんブログ村

« ファッションの犠牲者:カシミア生産で生物多様性に危機 | トップページ | IUCNレッドリスト―世界で最古・最大の種が衰退を迎える »

2013年10月25日 (金)

サルたちの王国‐霊長類にとってアフリカ大陸で最も重要な国に、保護のための青写真が完成

タンザニアに生息する全27種の霊長類とその主要な生息地を保護するため、Priority Primate Areas((仮)霊長類優先保護地域)をつくる新しい計画
 
タンザニアで初の完全版霊長類リストで豊富な希少種を確認し、保全の注意が必要な種と場所をランク付け
 
翻訳協力:石黒 モモ、校正協力:グリーン
 
2013年7月16日 WCS Press Releases
 
Wildlife Conservation Society(WCS/野生生物保護協会)による5年間におよぶ調査によって、世界一危機的な状況にある霊長類のうちいくつかの種に、新たな希望がもたらされた。
アフリカ大陸で最も多様な霊長類が生息する国、タンザニアの27種の霊長類すべてを守るためのロードマップを制定するのである。
 
この調査では、タンザニアで初となる全霊長類とその生息地のリストを、IUCNレッドリストの基準、また脅威や希少性といったほかの要素と組み合わせ、危急度の高いものから低いものへランク付けを行った。
さらに著者らは、保全のための「(仮)霊長類優先保護地域」ネットワークを設定している。
 
この論文は7月17日号の雑誌Oryx journalに掲載される。
著者はWCSのTim Davenport氏、Udzungwa Elephant Project((仮)ウズングワ象プロジェクト)のKatarzyna Nowak氏、Tanzania Forest Conservation Group((仮)タンザニア森林保護グループ)のAndrew Perkin氏の3名だ。
 
タンザニアに生息する霊長類の1/3は、地球上の他のどこにも生息していない。
調査によると、最も危急度が高いのはキプンジである。
WCSによって、2003年にルングウェ山で初めて発見され、2006年にまったくの新属であるとが判明した。
また、もう一種非常に危機にさらされている霊長類が、ザンジバルアカコロブスである。
この種の生息数は現在WCSが計数中だ。
危急度の低い種の中には、ヒヒの仲間やアビシニアコロブス、サバンナモンキー類などがいる。
 
この調査では得点をつけて、保護を行うべき最も重要な地域を特定した。
分析によって、重要な霊長類の生息地は、国立公園、鳥獣保護区、森林保護区、保全地域、そして現在保護は行われていない地区を含むと、60ヵ所を超えることが明らかになった。
しかし、国立公園6ヵ所(キリマンジャロ、キツロ、マハレ山塊、サダニ、ウズングワ山塊、ジョザニチュワカ湾)、自然保護区1ヵ所(キロンベロ)、森林保護区2ヵ所(ミンジロ、ムガンボ)の、合わせてわずか9ヵ所、計8,679平方km(3,350平方マイル)の適切な保護を行えば、タンザニアの全27種の霊長類を守ることになるだろう。
 
この(仮)霊長類優先保護地域は、豊富な野生生物が生息する一方で、急速に押し寄せる人口増加の波に直面している、他の国々にも応用できるだろうと著者らは語る。
野鳥やそのほかの生物多様性にとって重要な場所を特定し、保全する地球規模の取り組み、「重要野鳥生息地(IBA)」と同様のものにできるという。
実際に、タンザニアの(仮)霊長類優先保護地域は、一般に保全の価値が強調されている野鳥も豊富に生息していた地域が多いのである。
 
「(仮)霊長類優先保護地域は、重要野鳥生息地のコンセプトが成功しているように、世界中で役立つ保全手段となると私たちは確信しています」と、論文のリーダー執筆者、WCSのTim Davenport氏は語っている。
「タンザニアのような、世界的に見て保全の重要性がある新興国にとって、優先順位の設定は野生生物を管理していく上で不可欠なことです」。
 
タンザニアは、生物学上の多様性や、特有の種の生息という点において、アフリカ大陸の中で最も重要な国であると一般にみなされている。
さらに国内にアフリカ大陸最高峰や、最も深い湖があり、世界的に重要な生物多様性ホットスポット、東アフリカ山岳地帯とアルバーティーン地溝の大部分を擁する。
 
一方で、タンザニアには保全への大きな投資があり、国土の多くが名目上保護下にあるにも関わらず、サハラ砂漠以南のアフリカの中で森林減少率が2番目に高い国でもある。
 
「この調査は、多くの国が開発へのニーズと、生物の保全や野生生物のニーズとを両立させることに取り組む中で、世界的に意味があります」と、WCSアフリカプログラムの代表者であるJames Deutsch氏は述べている。
「このような科学的な優先順位の設定ツールは、新興国にとって生物多様性の減少を最小限にするために最適なものです」。
 

« ファッションの犠牲者:カシミア生産で生物多様性に危機 | トップページ | IUCNレッドリスト―世界で最古・最大の種が衰退を迎える »

09 サル」カテゴリの記事

22 アフリカ」カテゴリの記事

41 保護区」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/498291/53675251

この記事へのトラックバック一覧です: サルたちの王国‐霊長類にとってアフリカ大陸で最も重要な国に、保護のための青写真が完成:

« ファッションの犠牲者:カシミア生産で生物多様性に危機 | トップページ | IUCNレッドリスト―世界で最古・最大の種が衰退を迎える »