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2013年10月15日 (火)

フィリピン政府が4億2千万ペソ価格相当の象牙を破却処分

現在進行中の調査の助けとなるDNA分析
 
翻訳協力:久保 和造、校生協力:蔦村 的子
 
2013年6月21日 ASEAN-WEN In the News
 
フィリピン政府は、違法象牙取引を許さない姿勢を示すため、約850頭のゾウから取られた価格が4億2千万ペソ(1千万ドル)相当の、重さ5tを超える象牙を破却処分した。
これは大多数の違法取引象牙が出荷されるアフリカ以外では初めて知られる、象牙の大量破却である。
 
これらの大量の象牙は、フィリピン当局が数多くの作戦で象牙を没収した後、同国の環境天然資源省(DENR)ならびに保護地域・野生生物局(PAWB)が保存していたものであり、当局はケソンで破却を実施した。
 
DENRのRamon Paje大臣は「フィリピンは違法象牙取引撲滅グローバル・キャンペーンを支援します。こうした違法象牙取引は保護されているアフリカゾウの大量殺戮を煽ってきました。これらの象牙違法取引により暴虐な武装組織の運営資金確保のリスクが増し、違法取引を行う犯罪組織一味をアジアで養う恐れがあります」、と発表している。
 
国際的象牙取引は、1989年以降禁止されているにも関わらず、違法な象牙取引は中国、日本に根強く残っている。
象牙取引額が非常に高価であることが、犯罪組織やテロリスト・グループが違法取引に携わる動機になっている。
様々な報告書によると、闇市場では1kg当りの象牙は8万ペソ(2千ドル)を超える額になることがあり、象牙1本は200万ペソ(5万ドル)を超える値で取引されることがある。
この4年間というもの、象牙価格は1,500%増加している。
 
米国大使のHarry K. Thomas, Jr氏は「米国政府は、生物の多様性を保護することが持続可能な生態系のため、そして広域的で包括的な成長という展望の中核をなす重要なものであるという、フィリピン政府の信念を共有します。我々は、野生生物特定部位の世界的需要、そして密猟に対するインセンティブを低減するため、国家政府、地方政府、民間セクターのパートナおよびコミュニティーなどを支援し続けます」、と声明で述べている。
 
アメリカ合衆国政府は、アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)の(仮)アジア地域における絶滅危惧種の不正取引への対応(ARREST)に関するプログラムを通じて、(仮)FREELAND基金と共に、ワシントン大学保全生物学センターで行われる象牙のDNA分析において、フィリピンを支援している。
この支援により、法執行機関は取引される象牙がどの地域からどの通過地点を経由して来ているかを示す情報が得られ、アフリカゾウを密猟し、不正取引の背後にある犯罪シンジケートの解体に役立つこととなる。
 
バンコクに本部のある(仮)FREELAND基金理事であるSteven Galster氏は、「FREELANDはフィリピン政府が違法取引した象牙の山を廃棄処分したことに声援を送ります。そして他のアジアの国々の政府が同様のことを行うことを奨励します。今回の行為は野生生物の不正取引業者に、フィリピン政府は違法な象牙取引業者に断固たる措置をとるという警告メッセージを与えるのみならず、象牙の山を燃やすことにより汚職に反対する立場をとり、政府が没収した象牙を盗むことは不可能であり、ブラックマーケットに売り戻されることはないということを示したこととなります」、と言っている。
 
フィリピンは象牙の国際貿易を禁じる「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」(通称「ワシントン条約」、CITES)の条約加盟国である。
先月フィリピン政府は、主な象牙の供給源となっている他の国や、違法象牙の中継国および輸入国となっている他の国と共に、象牙の取引を禁じる国際象牙行動計画を提出し、違法な象牙取引の制圧に取り組むこととした。
 
フィリピンもまた、アセアン野生生物法執行ネットワーク(ASEAN-WEN)のメンバーとして、世界でも最大の、警察、税関、ワシントン条約管理当局の地域ネットワークを用いて、違法な野生生物取引を取り締まるための法執行行動を増大させる取り組みをする。
 
 
*保護地域・野生生物局(PAWB)について:
PAWBは、フィリピン共和国の環境および天然資源省補佐局、同国の生物学的多様性を保護するための権限を委任された主要政府機関である。同時に、フィリピンにおける陸生生物種についてのCITES運営機関(CMA)でもあり、アセアン野生生物法執行ネットワークへの国家的活動と支援の調整に、指導的役割を果たす政府組織である。
 
*ARRESTプログラムについて:
アジアにおける絶滅危惧種の不正取引への地域的反応(ARREST)に関するプログラムは、アメリカ合衆国国際開発庁が資金を提供する公および民間の共同事業であり、アセアン、南アジア、中国における野生動物犯罪との戦いのための国家的かつ地域的行動を支援する組織である。同プログラムは、バンコクを拠点に設立された(仮)FREELAND基金により実施され、野生生物消費の戦略的削減キャンペーンや、法執行能力の構築の支援、および野生生物犯罪と戦う地域ネットワークの強化によって、この地域における違法野生生物取引を取り締まることを目的としている。
 
*(仮)FREELAND基金について:
(仮)FREELAND基金とDENR-PAWBは、2010年のASEAN-WENおよびUSAIDのARRESTプログラムに対する、フィリピン政府公約の支援に協力する協定に、調印している。それ以来、(仮)FREELAND基金は、フィリピン政府職員が保護区域における執行イニシアチブを打ち立てる複数の地域的能力法定資格およびASEAN-WENの特別調査グループ(SIG)会合に、参加できるよう支援してきた。2013年7月にARRESTは、アメリカ魚類野生生物局の協力を得て、フィリピン、アセアン、中国の科学者がアメリカ合衆国オレゴン州での野生生物犯罪科学捜査コースで学ぶためのスポンサーとなる予定である。同基金は、フィリピン政府と協力して、ARRESTプログラムが設立されたことにより、野生生物、海洋生物に携わる執行機関のための一連の特殊調査訓練プログラムを、今年の実施に向け、開発しているところである。
 

 

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