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2013年10月29日 (火)

コウモリを死に追いやる真菌がミネソタ州の2つの公園で検出される

翻訳協力:藤田 志保子、校正協力:真井 悠美子
 
2013年8月9日 DNR NEWS FOR IMMEDIATE RELEASE
 
Minnesota Department of Natural Resources(ミネソタ州天然資源省)によると、コウモリにとって脅威となる真菌がスーダン鉱山州立公園とフォレストビル/ミステリーケーブ州立公園の2か所で検出された。
 
この真菌は、有害で致死的な病気であるwhite-nose syndrome(WNS、白い鼻症候群)を冬眠中のコウモリに発症させることがわかっており、アメリカ合衆国並びにカナダの東部において、複数のコウモリ個体群を壊滅的な状況に追いやっている。
 
天然資源省では、この真菌の拡散を遅延させるための計画を進めている。
この病気は基本的にはコウモリからコウモリに感染して広がるが、胞子が人の衣服や洞窟探検の用具などに不用意に付着し、他の洞窟に運ばれている可能性がある。
ヒト、ペット、家畜もしくはほかの野生生物での発症についてはわかっていない。
 
この真菌の感染は、わずかな頭数のコウモリでしか確認されていないが、治癒する見込みはほとんどない。
もしミネソタ州も他の州と同様の状態であれば、2、3年以内に州内のコウモリにこの病気の発症がみられるようになるだろう。
 
「州内の生態系の中で重要な役割を果たしている哺乳類にとって悪いニュースです」と、天然資源省で野生生物保護管理プログラムを管轄する、環境・水資源管理部部長のSteve Hirsch氏は語る。
「私たちはこの真菌が拡散するのを防ぐための特別な手段を講じています」。
 
スーダン鉱山とミステリーケーブの一般公開は継続するが、どちらの観光客もツアー前に胞子の拡散防止法についての簡単なレクチャーを受けることになる。
 
ツアー終了後、観光客は靴についた胞子を除去するために製造された、特別なマットの上を通ることを義務付けられる。
更に、布に付着した菌は、洗濯したくらいでは除去できないために、白い鼻症候群やそれに関連した真菌が見つかっている洞窟や鉱山を見学した際に着用した服、靴、用具は、ほかの洞窟や鉱山を見学する際には使用しないようにと忠告される。
「教育は、この病気の蔓延を遅らせるためにもっとも効果的な方法のひとつです」と、天然資源省公園・遺跡管理部の天然資源コーディネーターであるEd Quinn氏は言う。
天然資源省のnongame biologists((仮)野生生物学者)と公園管理者は、数年間にわたって、U.S. Fish and Wildlife Service(合衆国魚類野生生物局)と共にコウモリ研究者達にこの病気について啓蒙し、感染に備えてきた。
 
天然資源省のこの活動は、この病気の蔓延を遅延するための全国規模の取り組みの一環であるNational White-Nose Syndrome Decontamination Protocol((仮)米国白い鼻症候群汚染除去計画)に準じている。
天然資源省は、洞窟を個人所有している持ち主に対しても白い鼻症候群について啓蒙し、この計画に沿った訪問客予防処置をとるように呼びかけている。
 
2012年と2013年に、この真菌のサンプリングが2か所の公園で実施されている。
最新の感染追跡調査では、47検体中4頭のコウモリがこの真菌に対して陽性であった。
この調査はNational Science Foundation(アメリカ国立科学財団)によって資金提供された国家的研究の一環で、カルフォルニア大学サンタクルーズ校と北アリゾナ大学の研究者によって実施された。
 
ミネソタ州には7種類のコウモリが生息しており、そのうちの4種が冬の間に冬眠することから、この病気を発症する危険性が非常に高い。
ミネソタ州南東部にあるミステリーケーブには、約2,300頭のコウモリが、州北東部にあるスーダン鉱山には、10,000から15,000頭が生息している。
Nordquist氏によると、健康なコウモリ個体群は生態学的にも経済学的にも重要なため、天然資源省は綿密にミネソタ州内に生息するコウモリ個体群の調査を継続していくことにしている。
 
2011年にScience(サイエンス)に掲載された論文によると、多くの種類のコウモリが旺盛に昆虫類を捕食することによって、ミネソタ州の農家は害虫対策費にあたる14億210万円(1ドル=100.15円、9月6日現在)を毎年費やさずにすんでいるという。
 
感染コウモリの体上に真菌が白く綿毛状に増殖することから、この病気は白い鼻症候群と命名された。
白い鼻症候群の原因菌に感染したコウモリには、冬期にも関わらず日中、飛び回ったり、氷点下を下回る気温にも関わらず屋外をねぐらにするといった、異常な行動がしばしば観察されるようになる。
 
天然資源省は州内の住民に対し、コウモリ調査への協力を呼びかけている。
 
「もしミネソタ州内の公園やその他の場所で、何かおかしな、具合が悪そうな、もしくは死んでいるコウモリや、異常な行動をとっているコウモリを見かけたら、出来るだけ早くご連絡下さい」とNordquist氏は話す。
 
ネットでは、天然資源省のウェブサイトhttp://www.dnr.state.mn.us/wns/のbat observation report((仮)コウモリ観察レポート)からも情報提供ができる。
これらの情報は天然資源省のスタッフが目を通し、必要に応じて追加処置や調査が実施されることになっている。
 

 

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