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2013年9月23日 (月)

野生動物の移動経路を確保-東洋が西洋と出会うとき

フェンス、道路、鉄道が野生動物に及ぼす影響を低減する方法を学ぶため、モンゴルの政府職員がアメリカ西部を訪問

翻訳協力:河村 美和、校正協力:柳川 さやか

2013年4月9日 Wildlife Conservation Society Press Releases

東洋が西洋と融合する古典的な例として、the Wildlife Conservation Society(WCS、野生生物保護協会)が、モンゴル政府の派遣団や環境計画者ら向けに、モンタナやニューメキシコを訪れ、道路、鉄道、フェンスが野生動物に与える影響を低減するのに必要な情報や専門知識を交換するためのツアーを企画したりしている。

現在、モンゴルでは道路、鉄道、フェンス(まとめてリネアインフラと呼ばれる)などの建設が進み、景観が変化している。
リネアインフラの開発は野性動物の生息環境を寸断し、サイガ、モウコガゼル、モウコノロバのような、モンゴルの象徴的な種が移動するのを妨げている。

代表団は、アメリカで高速道路に陸橋を架けたり、地下道を作ったりして、北米に生息するプロングホーンやヘラジカ、アメリカアカシカなどの野生動物が安全に移動することができるようにして問題を解決している地域を訪れ、学ぶ。
このような工夫によって自動車の運転者を守り、重要な野生動物が移動する経路を安全に確保しているのだ。

ツアー参加者たちは訪問先で、モンタナ州立大学のWestern Transportation Institute((仮)西部運輸研究所)などの主要なアメリカの請負業者や団体のプレゼンテーションを受け、生態と交通インフラの最良事例に関して学び、現在機能している野生動物のための移動経路を見学する予定である。

ツアーでは、モンタナ州のフラットヘッドインディアン居留地内のUSハイウェイ93などを訪問する予定である。
クマ類や、アメリカアカシカ、ヘラジカなど、41種の野生動物がこのハイウェイの仕組みのおかげで安全に移動できている。
ニューメキシコ州のアボ渓谷鉄道の地下道は、野生動物に害を与えないような構造で、鉄道沿いにフェンスが敷かれており、ロッキービッグホーンなどの動物が通る出口が設けられていたり、広範囲に及ぶ野生動物用の地下道も設置されている。

ツアーには次官のBuya Tulga氏や、モンゴル自然環境・グリーン開発省の上級職員、そして、道路・運輸省の副大臣Khabshai Yerjan氏らが参加する。

「ウランバートル、北京間の鉄道システムはモンゴルや中国で特有な動物の移動経路を分断する構造になっています。野生動物の移動経路を回復させること、そして、現在モンゴルで行われている大規模のインフラ開発計画で、類似した問題が起こらないよう緊急の策を講じる必要があります」と、モンゴル科学アカデミーのLkhagvasuren Badamgavn氏は語っている。
また、ツアーにはモンゴルの資源採取産業で環境問題に取り組む上級職員も参加する。

「ゴビ砂漠とモンゴル東部の大草原地帯では大規模な開発が行われており、環境に大きな影響を及ぼすと考えられます。我々のツアーの目的は、鉱業やその他の産業によってもたらされるリネアインフラの影響を軽減するために、モンゴルの省庁や民間企業が、十分な情報を持った上で決断ができるようにすることです」と、ツアーリーダーであり、WCSのMongolia Program((仮)モンゴルプログラム)のマネージャーであるKina Murphy氏は述べている。

ツアーの参加者は、野生動物が移動できる経路を計画するための手法が得られ、モンゴルで建設が予定されている道路や鉄道に関して、専門家から助けを借りる手段を教えてもらえる。
専門機関とはWCS、モンタナ州運輸局、(仮)西部運輸研究所、ニューメキシコ大学、Salish and Kootenai Tribes(サリッシュ族・クートネー族)、Craighead Institute((仮)クレイグヘッド研究所)、米国魚類野生生物局、Tijeras Canyon Safe Passage Coalition((仮)ティヘラ渓谷安全経路連合)、バーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道、ニューメキシコ州魚類鳥獣部が名を連ねる。

(仮)西部運輸研究所のRoad Ecology Program ((仮)道路生態プログラム)マネージャーのRob Ament氏は「最近、モンゴルを訪問して考えました。モンゴルとアメリカに生きる野生動物の種は異なりますが、砂漠と低山帯の景観は類似しているし、リネアインフラが敷かれる上で、広域に生息する野生動物の移動経路が寸断されないように保つ技術は比較に値します」と述べている。

ツアーの後、参加者たちは、4月末にモンゴルで予定されているワークショップに参加予定だ。
モンゴル政府からの二名の参加者はその後、アメリカで2013年夏に開催されるInternational Conference on Ecology and Transportation((仮)生態と輸送に関する国際会議)に参加予定である。

The Trust for Mutual Understanding(TMU) はアメリカとモンゴルから科学者や保全実行者がこのツアーに参加するために重要な支援を行った。
アメリカ合衆国国際開発庁、モンゴル自然環境・グリーン開発省、Oyu Tolgoi社(モンゴルの資源採掘会社)も、政府や民間企業が、開発がモンゴルの野生動物に与える影響を最小限にとどめるために協力した。

http://www.wcs.org/press/press-releases/east-meets-west-safe-passages.aspx

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