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2013年9月 9日 (月)

渡り鳥のためのネットワークづくり

翻訳協力:品川 暁子、校正協力:森田 みどり

2013年5月10日 IUCN News Story

世界渡り鳥デーは、渡り鳥とその生息地のさらなる保護の必要を訴えるための世界的な祝賀デーである。
今年のテーマは『渡り鳥のためのネットワークづくり』で、世界最大の専門的な自然保護ネットワークであるIUCN(国際自然保護連合)も、喜んでその祝賀に加わった。

渡り鳥を見ると、春の訪れや新しい始まりを予感する人は多いだろう。
渡り鳥は毎年何千マイルもの距離を飛行し、地理的、政治的な境を超えて、南の越冬地と北の繁殖地の間を旅をする。
飛行距離が最も長いのは、キョクアジサシ(Sterna paradisaea)で、夏の繁殖地である高緯度北極域から、越冬地の南極まで、他の鳥たちと共に毎年8万kmを飛行する。

しかし、いくつかの個体群においては、減少が確認されていることが気がかりである。
例えば、ヘラシギ(Eurynorhynchus pygmeus)のつがいの数は、1970年代には2000から2800であったが、現在は推定100とその数を減らしている。
この劇的な減少の原因は、ロシアの繁殖地とバングラディシュやミャンマーの越冬地を結ぶ、アジアの移動ルート上にある中継地の喪失である。
この重要な中継ポイントがないと、この小さな鳥は1万6千kmにおよぶ周回中に、休息したり餌をとったりすることができないのだ。

生息地の喪失や土地利用の変化は、多くの渡り鳥にとって主要な脅威となるが、公害や狩猟もまた個体数減少の原因となっている。
個体数の減少が危惧されるのは、渡り鳥は環境の健康度を表す優れた指標であり、渡り鳥が減少していることは、対処しなければならない環境問題があることを示すからである。

今年の世界渡り鳥デーのテーマ「渡り鳥のためのネットワークづくり」は、渡り鳥が一生を通じて、生息地のネットワークを確保できることの重要性を強調したものである。
同時に、渡り鳥のより良い環境ために、政府や保護団体、関係者が共に働くことの必要性も強調している。

世界最大の自然保護ネットワークとして、IUCNはSpecies Survival Commission(SSC、種の保存委員会)を有している。
SSCは、8000人以上の専門家からなる国際的なネットワークで、生物種そのものや、野生生物の健康、種の持続的な利用といったテーマの専門知識をもった専門家の集団である。
この専門家集団は、渡り鳥が面している脅威を分析し、どのような対処が最善かの助言を与えることができる。

現場で渡り鳥の保護を行っているプロジェクトと資金提供を結びつけることは、渡り鳥という素晴らしい生き物たちを保護するための重要な一歩である。
SOS(Save Our Species)は、IUCNと地球環境ファシリティー、世界銀行によるパートナーシップで、資金提供ネットワークの一つである。
SOSは、絶滅危惧種を象徴するヘラシギを絶滅から救うことに焦点をおいたプロジェクトをサポートしており、要請に応じて資金援助を行っている。
このプロジェクトの目的は、個体数がさらに減少するのを防ぐことであり、繁殖プログラムやひな鳥を手厚く保護するheadstarting programmesを通じて、すでに26羽のひな鳥の孵化に成功している。

我々が力を合わせることで渡り鳥と、渡り鳥が必要としている生息地を守り、次世代につなぐことができる。
団結して、渡り鳥が生き残るために必要なネットワークを確保しよう。

世界渡り鳥デーと、世界各地で行われている活動の詳細については以下のサイト(英語)を参照:http://www.worldmigratorybirdday.org/2013/

ニュースソース
http://www.iucn.org/news_homepage/?12958/Networking-for-migratory-birds

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