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2013年9月 5日 (木)

探知犬が学生の訓練中に野生のヒラセガメ(Keeled box turtle)を発見(クックフォン国立公園、ベトナム)

翻訳協力:田代 今日子、校正協力:赤木 理恵

2013年4月6日 Asian Turtle Program News

Asian Turtle Program(ATP、アジアン・タートル・プログラム)のカメ探知犬が、今週また成功を収めた。
クックフォン国立公園で毎年行われる陸ガメおよび淡水ガメ保護のフィールドスキル訓練コースにおいて、絶滅危惧種のヒラセガメを発見したのである。

1週間にわたるこの訓練コースでは、アジア各国からの若手の生物学者、自然保護活動家、野生生物保護当局者などを対象に、淡水ガメの調査や保護に関する実践的な技術や経験を提供している。
参加者は、教室内での講義と野外でのフィールド演習を通して、カメの識別法、測定法、マッピング、インタビュー調査、また調査における保護の重要性などの知識やスキルを習得することができる。
今年の訓練コースには、講師4名、博士課程の学生1名、ラオスから初めての参加となる学生1名を含み、9大学から10名が参加し、2013年3月30日~4月6日まで開催された。

2013年4月5日の森林内でのフィールド調査演習中、生徒達は、追加サポートとして連れて来ていた探知犬3匹と共に、ライン・トランセクト法(線状の調査経路を用いて、その周辺に出現する個体の種や個体数等を記録する、調査方法)でクックフォン国立公園に生息する野生のヒラセガメを探していた。
その内の1匹が、両親も同様にATPの探知犬として活躍しているモモ(1歳)であった。
モモにとっては、森の中で制限時間内にカメを探索するのは今回が初めてで、アリやヒルなどの妨害、経験したことのない環境や森の匂いに明らかに苦闘していた。
1時間という制限付きの探索は惨たんたる結果に終わり、その後学生は荷物をまとめ、公園の本部での水中生物の捕獲演習へ移ろうとしていた。

クックフォン国立公園を本拠地として活動しているATPの探知犬調教師Sarah Wahl氏は、森林内での探知犬の仕事ぶり、特にTurtle Conservation Centre(TCC、カメ保護センター)で訓練を受け、ATP探知犬チームの有望な補強メンバーになると見られていたモモに落胆した。

ヒラセガメが多く生息していることで知られる公園内のかつてのラジオテレメトリーエリア(無線遠隔測定エリア)で、モモが何かを嗅ぎ付け、突然深い薮の中に飛び込んで行ったのを見て、Sarah Wahl氏は最後にもう一度だけチャンスを与えようと決心した。
倒れた丸太の下で、幼いモモは激しく吠え始め、ヒラセガメを見つけたことを知らせたのである。
モモが発見したオスの成体のヒラセガメは、まさにチームが探していたものであり、前回の調査ではこの地域では発見されていなかった。

Sarah Wahl氏は「この野生のヒラセガメを手に取った時は、幸福感と達成感で信じられない気持ちでした。私はすぐにチームのメンバーを呼び、このカメを見せました。この場所には、昨年の夏に別の探知犬を連れて何度も来ていましたが、何も発見できませんでした。そのことでとても落胆していましたので、モモが初めての森林での調査で、このヒラセガメを発見したことに本当に驚いています。生徒達が、調査ツールとして良く調教された探知犬の能力を実感してくれることを願っています」と述べている。
また「正直なところ、モモには、何も見つけなかったら夜ご飯はお預けと脅かしていたところでした」とも加えた。

2010年、ATPはベトナムでのフィールド調査の調査ツールとして、探知犬の調教と使用を開始した。
アジアのカメの危機が顕在化し、その生息数は1980年代、1990年代から劇的に減少した。
現在では、調査員が野生のカメを発見、確認することは非常に困難である。
時間制限付きの探索やライン・トランセクト法は成功を収めているが、膨大なマンパワーが必要となる上に、何も発見できなかった場合に疲労困憊し、士気が低下するかもしれない。
探知犬をチームに加えることで、フィールド調査で成功する可能性が増えるはずである。

モモが訓練コース中に野生のカメを発見したことで、フィールド調査において探知犬が貴重な存在であることが改めて証明された。
また、ATPはベトナムやアジア各国における野生のカメの保護活動のために、次世代の野生のカメの保護活動家を訓練するように、次世代の探知犬を訓練し続けるであろう。

http://www.asianturtleprogram.org/pages/student-training/Student_training_2013/Wild_Cm_found_student_training.htm

 

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