リスに代わる裏庭の新顔はヒョウ
WCS主導で行った、インド市街における大型ネコ科動物の増加に関する最新研究の記録
仕掛けカメラが捉えたヒョウ、ハイエナ、そして多くの人々
翻訳協力:矢野 幸恵、校正協力:兵頭 正志
2013年3月28日 WCS Press Release
WCS(Wildlife Conservation Society、野生生物保護協会)の科学者Vidya Athreaya氏を中心に行われた最新研究により、西インドの特定の地域では完全に原生自然を欠き、人口密集に伴いこれまでは生息しなかった野生生物であるヒョウが裏庭にうようよいることが判明した。
さらに、100平方キロメートル(38平方マイル)当たりで、5頭もの成熟したヒョウやシマハイエナなどの大型肉食動物の生息が明らかにされ、これは人間の居住区でかつて報告されたことのない密集度といえる。
「裏庭のビッグキャッツ」と称された本研究は、科学雑誌Plos Oneの3月6日版に掲載された。著者には、野生生物研究を目的としてバンガロールに設置された野生生物保護協会の研究センターに所属するVidya Athreya氏とUllas Karanth氏、ヘードマルク大学(ノルウェー)のMorten Odden氏、the Norwegian Institute for Nature Research(ノルウェー自然研究所)のJohn D. C. Linnell氏、Asoka Trust for Research of Ecology in the EnvironmentのJagdish Krishnaswamy氏などが名前を連ねている。
カメラトラップの使用によって、住民の大半が気づかないうちにヒョウが夜間たびたび民家付近まで接近していたことが判明した。しかし、ヒョウと人間がこんなに接近していても、この地域での襲撃事例はほとんどない。また、rusty spotted cat(サビイロネコ)、small Indian civet(ジャコウネコ)、Indian fox(ベンガルギツネ)、jungle cat(ジャングルキャット)、jackal(ジャッカル)、mongoose(マングース)、そして地域共同体のさまざまな住民の姿も写真に収めた。本研究はインド西部のマハラシュトラ州で行われた。
「隣接したエリアでは死亡事故に伴って、ヒョウと人間が深刻な対立関係になっていることを考えれば、もしかすると一触即発の状況だったにもかかわらず、人間がヒョウに襲われるケースはめったにありませんでした」と野生生物保護協会の大型ネコ科動物専門家Ullas Karanth氏はこう語った。
「この研究結果が、人間と野生生物がお互いの存在に適応できるという、我々の理解を世の中に広げていくのです。」
また、さまざまな環境におかれた野生生物の保護に対して、より全体的なアプローチをするために、自然保護活動家は保護区域の外側に目を向ける必要があるという研究結果についても著者は述べている。
http://www.wcs.org/press/press-releases/leopard-backyard-wildlife.aspx
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