ノルウェー政府は外来の野生動物の取引と飼育の禁止を継続
翻訳協力:加藤 美和、校正協力:金森 麻里子
2013年4月10日 WSPA Latest News
世界動物保護協会(the World Society for the Protection of Animals、WSPA)などのヨーロッパのNGOは、the Norwegian Animal Protection Alliance (NAPA、(仮)ノルウェー動物保護同盟)が数年にわたって実施している取引禁止の継続を求めたキャンペーンを通じて、NAPAを支援している。
この運動を進めている人々は、取引禁止を撤廃すれば人間や野生動物は脅威にさらされるであろうと訴え、ノルウェー農業食糧大臣の発言を大歓迎している。
最近行われた科学調査は以下の通りである。
・爬虫類は種類によっては8年から120年の寿命の可能性があるにもかかわらず、飼育されると少なくともその75%が1年以内に死んでいる。
・爬虫類および両生類が関係する人間の病気は40以上にものぼり、公衆衛生の専門家たちの間で不安が高まっている。
2009年、世界動物保護協会とNAPAなどのいくつかの組織が、動物の取引自由化の提案に対して独自に科学的評価を行った。
そして、いかなる両生類や爬虫類もペットにはふさわしくないと結論づけた。
これに対し、動物の取引禁止の撤廃を進めている人々は、取引が合法化されてきちんと監視されるようになれば、このような動物の違法取引と飼育の問題は改善されるであろうと訴えた。
だが、この主張は却下された。
世界動物保護協会の野生生物キャンペーンのリーダーであるNeil D’Cruze博士の談話である。
「外来のペットの取引は、動物と人間双方の健康を大きく脅かしています。ノルウェー政府が取引の禁止を続ければ、動物も人間も安心して暮らしていけるでしょう。我々WSPAはこの決断をとてもうれしく思っています」。
http://www.wspa-international.org/latestnews/2013/norway-says-no-to-exotic-pets.aspx#.UaggfZx1aZQ
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