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2013年7月 9日 (火)

メインストリートを襲う悪魔のサル「ダミアン」

翻訳協力:平野 沙織 校正協力:菊地 清香

2013年4月26日 IPPL Blog

Barbary macaques(バーバリーマカク)は北アフリカ原産のサルだが、最も有名な群れは地中海の海峡部をはさんだ対岸にあるジブラルタルの岩山「the Rock(ザ・ロック)」に生息している。Keri Cairns氏は、今年の始めに私たちInternational Primate Protection League(IPPL、(仮)国際霊長類保護連盟)の仕事で写真撮影のためにジブラルタルを訪れ、野生のバーバリーマカクの生態を調べた。彼は世界的に有名な「Rock Apes(ロック・エイプ)」を見ずに旅を終えるのは自分の怠慢だと考えたのだ。ザ・ロックの山頂近くのアッパー・ロック自然保護区には毎年約80万人の観光客が訪れ、自由に闊歩している霊長類が一番の見物となっている。

バーバリーマカクは、尻尾はないもののサルの一種であり、類人猿ではない。はっきりしないのは、ジブラルタル原産ではないこのサルの小さな群れが、どうやってジブラルタルに到着したのかという点である。「西暦700年ごろ、ムーア人が連れてきた可能性が一番高いですね」とKeri氏は我々に話した。

「モロッコ滞在中、私はバーバリーマカクが人に慣れると段階的に何が起こるかを目の当たりにしました。The Rif Mountains(リーフ山地)では、彼らは人間とは明らかに距離を置き、関わることがありません。Ouzoud(オゾッド)では、バーバリーマカクの群れは確信して餌を人間に求めます。といっても全てのマカクザルが興味を持っているわけではありませんが。Azrou(アルー)では、まるで観光客グループのようなサルたちが、明らかに人間と餌を結びつけて考えていて、若いサルたちはそれをあたりまえのことだと思っています」。

だがジブラルタルでは、人間とサルの接触は何世紀にもわたり続いてきた。「その結果、サルは“人に慣れた”段階からもう一歩進んで、“都会化”してしまいました」とKeri氏は説明する。

Keri氏は明らかに次の段階に進んでしまった印象的な一匹に出会ったことがあるという。「滞在したホテルの近くで、ダミアンと呼ばれる、大人の雄のマカクザルと出会いました。ダミアンは他の4匹の仲間たちに群れを追い出されたのです。ダミアンは今、専らメインストリートをうろつくようになり、ビニール袋を持った人間なら誰彼かまわず襲っています」。

「ダミアンの戦略は、すばやく大胆に人間に近づくという単純なものです。多くの人間はビニール袋を落としてしまいます。私が居合わせたあるときには、大きなチョコレートバーをダミアンの前に差し出している人がいました」。

残念ながらダミアンの例のほかにも、おいしい高カロリーのごちそうを手に入れるためにジブラルタルのサルは様々なことをしている。人間の残飯を求めてふたのないゴミ箱などをあさることもある。餌を食べすぎたマカクザルは、この都市が容易に支えきれないほどの数の子孫を生み続けている。“増えすぎた”サルに、政府はやがて思いきった対応を迫られるかもしれない。

Keri氏は回想する。「前回、5年前にジブラルタルを訪れた際は、マカクザルを殺処分する法案がニュースになっていました。幸いマカクザルには高官の友達がいるんですよ。冗談ですがね。2011年に新政府が政権を握ると、Fabian Picardo新首相はマカクザルの殺処分に反対したのです。Picardo首相は、2008年にはマカクザルの殺処分はディズニーがミッキーを殺すのと同じだと発言しています。新環境大臣となったJohn Cortes博士は、Gibraltar Ornithological and Natural History Society((仮)ジブラルタル鳥類学・博物学協会)の前会長で、バーバリーマカクの世界的な権威でもあります。新政府は発足後間もなく新“類人猿”管理計画と一般向けのキャンペーンを発表しました。仮タイトルは『私たちのサルを自然に戻そう』です」。

ジブラルタルに滞在中、Keri氏は“類人猿”管理チームのリーダーであるEric Shaw氏にも面会した。「Eric氏は町が抱える最も大きな問題のひとつを示してくれました。ゴミ問題です。ジブラルタルは夜もゴミ収集をしているので非常に幸運です。残念ながら日中にゴミを出すと、怠け者のマカクザルを誘惑してしまうことに気づいていない人がいます。人間だって冷めたピザが好きなのですから、マカクザルはなおさらです。そういった人々に限って、通りにゴミが散らかっているとか、おいしく熟したプラムが全部盗まれたとか不平を言っています」。

「町中に警告する看板が並び、ゴミを放置したら罰金を科されることになっています。残念ながらこれらの町中の看板も、アッパー・ロック自然保護区でのマカクザルへの餌やりを禁じる看板も、ほぼ無視されています。1921年、アッパー・ロック自然保護区での餌やりに対する罰金刑が定められましたが、今日に至るまで、誰も罰金を科されたことがないのです!」

しかし、ジブラルタルの住民はマカクザルとこれまで以上に仲良く暮らせるだろうという希望もある。「Eric氏は現在実施中の新しい戦略を示してくれました」、とKeri氏は語った。「餌やり場を人の集まる場所から遠ざけ、新しい看板を立て、余分な木を伐採して餌を集めやすくしてやるのです」。

友人からちょっとした援助を受け、ジブラルタルのバーバリーマカク、そして北アフリカに生息する彼らの一族はきっと繁栄できるだろう。人間による介入を最小限に抑えて。

http://www.ippl.org/gibbon/damien-the-demon-monkey-of-main-street/

 

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