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2013年7月31日 (水)

一歩ずつしっかりとカメ保護の足がかりを築く

野生生物保護協会(Wildlife Conservation Society/WCS)は、絶滅の危機に瀕しているカメの生息数を回復させるために、協会管轄の動物園と野生の双方におけるカメの保証個体群を構築する。

翻訳協力:桐生 洋子、校正協力:兵頭 正志

2013年5月23日 WCS Press Release

野生生物保護協会は、世界で最も絶滅の危機に瀕している数種類のカメの生息数を回復する活動について、今日現在の進捗状況を報告した。
活動内容とは、協会管轄の動物園におけるカメ類の保証個体群の構築と野生のカメの保護作業を結びつけるものである。

この発表は、地球上のウミガメ、リクガメの惨状に問題を提起する目的で世界的に行われた催された、世界カメの日(World Turtle Day)に発表された。

昨年野生生物保護協会は、協会管轄の管理する動物園や水族館、Zoological Health Program((仮)動物学的健康プログラム)、Global Conservation Program((仮)地球規模保全プログラム)を通じて、最も絶滅の危機に瀕している25種のカメ類を保全する戦略について発表した。

アメリカのブロンクス動物園とプロスペクトパーク動物園において、世界中から集めた12種以上のウミガメ、リクガメを確実に絶滅から守る目的で、“保証個体群”として育てるというものである。

重要な点を以下に示す。
・ブロンクス動物園において先日、5個体の中国のコガネハコガメ(Chinese yellow headed box turtle)の孵化に成功した。この種は、野生では150個体ほどしか生存しておらず、絶滅危惧IA類(レッドリスト)に分類されている。
・ブロンクス動物園において現在、7個体のマコードナガクビガメ(Roti Island snake-necked turtle)を保証個体群として管理している。この種は、1994年に発見されたものの、乱獲のせいで絶滅寸前の状態となっており、数個体が散らばって野生に生存するのみである。
・ブロンクス動物園において現在、インドネシアのスラウェシ島のみに生息するシロアゴヤマガメ(Sulawesi forest turtle)を8個体群管理している。この種は、1995年に新種のカメとして記載されたが、1990年後半に年間2,000~3,000頭もの密売が行われた結果、1999年に個体群は壊滅に至った。今日では、野生下から飼育下に移された100個体ほどしか生存していない状況である。
・他にも、野生生物保護協会管轄の動物園において、保証個体群として飼育されている絶滅寸前の種に属するカメとしては、カラグールガメ(painted river terrapin)、スペングラーヤマガメ(black-breasted leaf turtle)、マコードハコガメ(McCord's box turtle)、モエギハコガメ(flower-backed box turtle)、ミスジハコガメ(three-striped box turtle)、チュウゴクオオアタマガメ(Chinese big-headed turtle)、セレベスリクガメ(Forsten’s tortoise)、パンケーキガメ(pancake tortoise)、スマトラムツアシガメ(Asian brown tortoise)、ホウシャガメ(radiated tortoise)、ガラパゴスゾウガメ(Galapagos tortoise)などがいる。

野生生物保護協会副会長ならびにブロンクス動物園長を兼務しているJim Breheny氏は次のように述べた。
「昨年、最も絶滅の危機に瀕している世界中のカメを救うことを我々は公約しました。そして、その後つくりあげた保証個体群が成功しつつある現状を、再び世界カメの日に報告できてとても嬉しく思います。それぞれの動物園では、飼育下でのカメの繁殖や管理を通して絶滅させないための準備を進めており、数年以内にこういった活動が強化することを我々は期待しています」。

野生生物保護協会では、ほかの種の保証個体群についても、Wildlife Reserves Singapore(WRS、(仮)シンガポール野生生物リザーブ)、Turtle Survival Alliance(TSA、カメ類保存同盟)、Turtle Conservancy(TC、タートル・コンサーバンシー)、the Asian Turtle Program(ATP、アジアン・タートル・プログラム)といったパートナーとともに構築中である。
来年の春、ブロンクス動物園において、80歳を超えてなお600ポンド(約272kg)もの体重を誇る成体のオスを目玉とした、アルダブラゾウガメ(Aldabra tortoises)の展示会を行う予定である。
アルダブラゾウガメは絶滅の危険性が高く、現在インド洋に浮かぶセーシェルのアルダブラ環礁に生息するのみである。
やはり絶滅の危険性の高いビルマホシガメ(Burmese star tortoise)とビルマオオセタカガメ(Burmese roofed turtle)の野生化個体群をうみだすため、ミャンマーの林野局と連携して実地活動を続けている。
またカンボジアでは、Southern River terrapin(イシガメ科バタグール属のカメの1種)の保護に政府の水産局と共同で取り組み、近い将来前述したカメの子供たちを野生に放ちたいと考えている。

野生生物保護協会では、陸生や淡水生のカメ以外にも、ニカラグア、ガボン、スラウェシ島、マダガスカル、ベリーズに生息するウミガメの研究を進めている。
近年、Zoological Health Programのメンバーがベリーズに赴き、WCSのBelize Program(ベリーズプログラム)の現地スタッフ、ベリーズ農業水産局ならびにWCSのMarine Program(海洋プログラム)と協力して、Glover's Reef(グローバーズ・リーフ)で毎年実施しているウミガメ監視プログラムに健全性評価の項目を追加した。
さらに、野生生物保護協会の臨床獣医は、合衆国魚類野生生物局と密接に連携を重ね、米国東部を生息域とし、絶滅の危機に瀕しているミューレンバーグイシガメ(bog turtle)の健全性を評価している。

野生生物保護協会のSpecies Conservation((仮)種の保存事業部)の副代表のElizabeth Bennett博士はこう述べている。
「乱獲の末絶滅しかけているカメ類の多くがあらゆる助けを必要としています。野生生物保護協会は、全世界のパートナーとともに絶滅の危機に瀕しているカメを救う活動を続けていきます。やるべき課題はまだまだ山積みですが、我々の活動によってカメが絶滅の一途をたどる流れを変えられることをお見せします」。

世界中の淡水に生息する約330種のカメとリクガメのうち半分以上が、違法売買や生息域の消滅によって絶滅の脅威にさらされている。カメの国際的売買のほとんどは中国の需要によるもので、特に食用、伝統薬、ペットの取引を目的として行われているのである。

http://www.wcs.org/press/press-releases/world-turtle-day.aspx

 

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