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2013年7月 1日 (月)

狩猟はおおいなる文化

翻訳協力:立田 智恵子、校正協力:木田 直子

2013年5月1日 CIC Press Release

野生生物に国境はない:
International Council for Game and Wildlife Conservation(CIC、国際狩猟鳥獣及び野生生物保全国際評議会)の第60回総会の記念祭が、2013年4月26日から30日までの間、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの三カ国で開催された。
世界の有名な専門家たちが集まり「狩猟:野生生物の保護-世界文化遺産の要」という標語を掲げ、野生生物の管理について話し合った。

プラハとブラティスラバでCIC総会のミーティングが開かれた後、ハンガリーのブダペストでメインイベントが行われた。
プラハでの目玉は聖ヴィート大聖堂でのフーベルトゥスミサで、チェコと近隣諸国、CIC総会のメンバーら2,000人超のハンターたちが、チェコ狩猟協会の90周年とCIC第60回総会の記念祭を祝った。

スロヴァキアでは、CIC評議会の代表団がスロヴァキア共和国の大統領閣下に迎えられるという名誉を受けた。
スロヴァキアのCIC代表団は最高の昼食を供し、昼食後には新しい狩猟オペラといった趣の音楽を演奏した。

ブダペストプログラムのオープニングセレモニーは、壮麗かつ華々しいハンガリーの国会で行われた。
このセレモニーには著名なゲストと一連の高名な基調演説者が参加し、登山家、冒険家にして探検家であるReinhold Messner氏やナミビア人の John Kenena Kasaona氏などが姿を見せた。
ふたりは、自然における人間の役割について興味深い意見を述べた。
人間と自然の溝がますます深まりつつある世界で、野生生物の管理に狩猟が重要だと思い出させてくれた最も印象的な言葉は、UNEP-WCMC の事務局長であるJon Hutton氏のもので、熱烈な賞賛を受けた。
「狩猟は保護の一部ではありません。保護そのものなのです」。
今日の管理された環境において、狩猟はまさしく野生生物保護の手段なのだ!
ナミビアの環境大臣閣下は総会の名誉来賓で、ナミビアは加盟国としてCICに参加する手続きを進めていると発表した。

CICは、生物多様性条約(Convention on Biological Diversity/CBD)の事務局長であるBraulio Ferreira de Souza Dias博士のビデオメッセージにとても感謝している。
メッセージは次のリンクから聞くことができる(www.youtube.com/watch)。
このメッセ―ジはCIC総会の参加者に喜ばれ、これによって、生物多様性の保全と地元の生活の維持にとって、野生生物の持続可能な利用が重要であることがさらに強調された。
同時に、この目標を積極的に達成するために、CICが生物多様性条約事務局と密接に協力して果たしている役割を認めたことにもなる。
Collaborative Partnership on Sustainable Wildlife Management(CPW、(仮)持続可能な野生生物管理に関する協力パートナーシップ)はCICから生まれた概念で、この枠組みによりCICと生物多様性条約事務局と他の10 のパートナー団体が野生生物の管理のために協力している。
これは、CICが果たした役割の素晴らしい例のひとつにすぎない。

総会の標語を考えれば、事業部ごとのミーティングがCIC文化事業部のミーティングから始まったのは最も理にかなっているといえる。
CIC文化事業部のメッセージは明確だった。
狩猟は人間の無形文化だというのである。
このミーティングが、狩猟が世界の文化遺産として認められるという、きっと長い時間はかかるだろうが、願わくは実りある過程の始まりであって欲しい。

今までのように狩猟の記念品となるような強い雄ばかり狙えば、個体群の遺伝子構成が劣化する可能性があるという興味深い結果が新たに出ている。
記念品を含む狩猟対象種の統計から得たデータの分析にあたっては、森林管理といった他の情報源からのデータとも関連づける必要がある。
変化する環境に野生生物の管理計画を上手く適応させるためには、傾向の観察と理解が必須となる。

野生生物の管理における国境を越えた協力体制に関する興味深いセッション中、いわゆる「フライウェイ概念」をさらに発展させる必要があることが確認された(渡り鳥の保護活動はすべて、繁殖地と越冬地間の潜在的な全経路において検証されなければならない)。

今日の最も大きな自然保護上チャレンジすべき課題のひとつは、非常に細分化かつ都会化した土地、特にヨーロッパに大型肉食動物を戻すことである。
健全かつバランスのとれたエコシステムには、これらのすばらしい動物が欠かせないということに関しては合意が得られた。
大型の肉食動物は移動性の種ではないが、彼らの生息範囲や生存数の規模により、やはり国境を越えた国際協力が必要となる。
そのことは、科学者や狩猟者だけでなく、特に責任のある政治家たちについて言える。
ヨーロッパでは増加傾向にある個体群の管理に努めている一方で、アフリカでは個体群が減少を続ける中、人間と野生生物の衝突を減らす方法が問題となっていることが強調された。
また、生息域ではない国が、生息域の国の方針に影響を与えようとしていることへの懸念が取り上げられた。
参加者たちは、大型肉食動物の管理に関する問題を地元の人々の力で解決することの重要性を力説した。
持続可能な狩猟による収益の共有によって、地元の人々が生命を脅かす可能性のある大型肉食動物の存在を容認できることが、これまでの経験からはっきりとわかっている。

CICの若手作業部会は、2012年にケープタウンで開かれた第59回総会で発表された、CIC代表Bernard Loze氏のコミュニケーション構想への返答として、CICの新しいフェイスブックのページを紹介した。

前回の総会に関するもうひとつの話題は、Metsahallitus (フィンランドの森林国営企業)による、フィンランドの国有地での狩猟経済についてのプレゼンテーションだった。
参加者はこれに大きな関心を示し、さらに調査を行い、今後の総会で再び焦点を当てるべきだと考えた。
今後の目標は、CICの図書館に狩猟経済のデータを備えることだろう。

すでに総会のオープニングで、ブダペストのCIC本部に野生生物管理の参考資料を集めた図書館を作るという意向が発表されている。
これによって、将来ハンガリーに設立されるであろう世界野生生物研究拠点にも貢献することになる。

もうひとつの草分け的なイベントは、CICとインターポールの環境犯罪プログラムについての初めてのミーティングだった。
このミーティングで、両機関の間の合意書作成に向けて、CICとインターポールが協力可能な分野を合同で特定することで合意した。
さらに、国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organisation of the United Nations/FAO)の代表者とのミーティングでは、CICとFAOの両方が、これまでの共同作業にとどまらず今後も協力を続けるという意志を確認した。

CICにアフリカ・ユーラシア水鳥保全協定(African-Eurasian Waterbird Agreement /AEWA) の作業基盤を再び作ることについては、強い支持が示された。
この作業基盤の復活とともに、高名な専門家たちと鉛の入っていない弾薬についての論議がもたれた。
これはCICが大変関心を持っている話題である。

第60回CIC総会のさらなる結果として、ふたつの重要な提案がCICによって支持された。
ひとつ目は年齢に応じたライオン猟、ふたつ目はサイの角の売買である。
どちらも世界の野生生物保護にとって重要な話題で、CICが支持している野生生物の持続可能な利用の原則と科学的な野生生物の管理に沿っている。

CICは、スロヴァキア、チェコ共和国、ハンガリーがすばらしいホスト役を果たし、イベントが大成功を収めたことに、心から感謝している。
特にハンガリー政府の価値ある支援なくしては、第60回総会の成功はありえなかった。
まさに野生生物に国境なし、である。

第60回総会のハイライト
総会の開会式で、CICは特に4人の著名な演説者、Andras Demeter氏、Braulio Ferreira de Souza Dias氏、John Kenena Kasaona氏、Reinhold Messner氏の参加に感謝の意を表した。
4人は共に、人間と自然のバランスを保つ狩猟者の義務を含め、狩猟者が野生生物の管理に果たす役割は重要だと述べた。

http://www.cic-wildlife.org/index.php?id=924

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