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2013年7月13日 (土)

国連事務総長、中央アフリカに関するレポートで神の抵抗軍が違法象牙取引に関与と報告

翻訳協力:石塚 信子、校正協力:木田 直子

2013年5月23日 CITES PRESS RELEASE

2013年5月20日、国連事務総長Ban ki-moon氏は中央アフリカ国連事務所の活動および神の抵抗軍(ウガンダの反政府武装勢力)の影響を受けている地域について安全保障理事会で報告した。

報告では、おもにゾウを対象にした密猟を含む国境を超えた犯罪行為が亜区で拡大していることを指摘し、中央アフリカでの安全について憂慮を示した。特にカメルーン、中央アフリカ共和国、チャドとガボンがこの問題に直面している。

報告で、事務総長は次のように紹介した。

「中央アフリカの特別代表によると、これらの亜区における国内当局および利害関係者が、違法な象牙取引は目下、神の抵抗軍を含む武装グループの貴重な資金源になっている可能性があると述べたということです。さらに、密猟者たちはますます洗練された威力のある武器を使うようになっており、中にはリビアから流れてきたと思われるものもあるということです。状況は深刻になっており、カメルーンなどの国内当局は、密猟者を捕らえるために治安維持機関(警察や憲兵)に加え、国民軍の投入を決めたようです」。

CITES(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通称ワシントン条約)の事務局長であるJohn E. Scanlon氏は、「この穏やかでない報告は、ゾウの密猟や密輸に組織犯罪グループ、反乱軍、場合によっては軍の中のならず者集団がますます関わっていることに関する懸念をさらに強めるものです。中央アフリカでは、しばしば洗練された武器やその他の道具を用いて違法な殺戮が大規模に行われているため、地域の多くのゾウが殺され、また住民および国や地域の安全に深刻な影響をもたらしています」。

「このような重大な犯罪と闘うには高レベルで政府が関わり、第一線で闘っている役人を警察や軍部がリアルタイムで援助することが必要です」とScanlon氏は述べた。

CoP16(第16回締約国会議)の間に、ICCWC(International Consortium on Combating Wildlife Crime:野生生物犯罪と闘うための国際コンソーシアム)は、大臣や高位の代表者を集めて国際的な組織立った野生生物および森林の犯罪について円卓会議を開いた。そこで締約国は、国際的な野生生物および森林犯罪が生物種やエコシステム、生計、経済、また国や地域の安全に及ぼす幅広い影響について強調した。

CoP16ではようやく具体的で期限を切った対策が討議され、野生生物犯罪と闘うためのCoP16の一連の議定書に組み込まれて、これから2016年までの間に実施される予定である。CITESの40年にわたる歩みの中で、野生生物犯罪と闘うための最強の決議となった。

合意されたこれらの決定と決議案は、国際社会が真剣にこれらの犯罪と闘うつもりならば、以下のことが必要であると、CITES締約国が明確に理解していることを示している。1) このような問題を重大な犯罪と認識する。2) 世界、地域および国レベルで、協力して実施する。3) 原産国、経由国および最終目的地である消費国の連携を実現する。4) 特に大規模な押収では科学鑑定技術をより巧みに行使し、その証拠を共有し合う。5) 麻薬不正取引やその他の重罪と闘う際に使用されるような技術を駆使して、今まで以上に積極的に取り締まりを行う─情報に基づいた作戦、リスク・プロファイリング、コントロールド・デリバリー(運び屋を泳がせ背後の組織を一網打尽にする)、秘密工作、反資金洗浄および資産没収に関する法令の適用などである。6) 押収に留まらず、追跡捜査、告発を行い、特に組織犯罪シンジケートの裏にいる中心人物を標的にする。7) 要求があれば、重大事件の影響を直接被った国を援助する。

CITESの事務局長は、さらに、アフリカの当事国における違法な殺戮および取引と国家の安全にまつわる問題でUNODC(United Nations Office on Drugs and Crime:国連薬物犯罪事務所)と協力することを求められた。この決定に従い、CITESの事務局長はUNODCの事務局長に書面を送った。ICCWCのすべての参加国と協力し、UNODCは野生生物犯罪と闘うためにCITESおよびその締約国に最大限の援助を行っている。

さらなる情報に関しては、「CITES CoP16 2013年バンコク:野生生物犯罪との闘いにおける「歴史的分岐点」(CITES CoP16, Bangkok 2013: A ‘Watershed Moment' for Combating Wildlife Crime)」を参照のこと。

CITESの事務局長は、2013年5月13日、さらに中央アフリカ国連事務所の国連事務総長特別代表であるAbou Moussa氏にも、中央アフリカ共和国のザンガサンガ国立公園(Dzanga-Sanga National Park)におけるゾウの密猟に関して文書を送った。Abou氏はこの文書にすみやかに回答し、これらの問題に関してとっている対策の概要を伝えた。

現在アフリカゾウおよびサイの生息する国では、違法殺戮とそれに伴う象牙とサイの角の違法取引が急激に増加している。CITESのMIKE(Monitoring the Illegal Killing of Elephants:ゾウ密猟監視システム)がまとめたデータによると、2006年以来ゾウの違法殺戮が増加し続けており、2011年にはMIKEが記録を開始した2002年以来密猟数が最高レベルになっている。これらの調査結果は、象牙の押収量が拡大し続けており、ETIS(Elephant Trade Information System:ゾウの取引情報システム)が調査した16年間で最高の値に達しているという報告にも裏付けされている。

象牙を目的としたゾウの違法な大規模殺戮には、組織犯罪と、場合によっては武装した反乱軍が以前にも増して関与している。たとえば、カメルーン北部のブバ・ンジダ国立公園(Bouba N'Djida National Park)では、2012年2月に、最大450 頭のゾウがチャドやスーダンの反乱グループによって殺されたと言われている。密猟された象牙は、近隣諸国の紛争を援助するための資金、武器、弾薬に交換されたと思われる。事務局長はこの事件に関して深い憂慮の念を示し、この反乱への対応として、カメルーン政府は公園のレンジャーたちを支援して違法殺戮を終わらせるために、最大150人の兵士を国立公園に派遣した。同じような密猟の例では、2012年4月にコンゴ民主共和国のガランバ国立公園(Garamba National Park)で、ヘリコプターからの正確な射撃により、一回の襲撃で22頭のゾウが違法に殺されている。象牙は持ち去られた。

アフリカのすべての亜区で密猟は増加している。中でも中央アフリカでは、アフリカやアジアのどの亜区よりも高いレベルで違法な殺戮が行われ続けている。第一線で闘う野生生物のレンジャーたちはしばしば、文字通り火力において劣っているのである。野生生物犯罪は、多くの国の安全、政治的安定、経済、天然資源や文化遺産にとって大きな脅威となっており、これらの脅威と効果的に闘うのに必要なレベルの対応は、多くの場合、環境や野生生物の法執行機関、あるいは1つの国や地域だけの権限を越えたものである。

この危機的状況は、CITESの主導で作成されたAEAP(African Elephant Action Plan:(仮)アフリカゾウ行動計画)を実施することの必要性を示している。昨年8月のCITES常任委員会の第61回会議で、アフリカゾウ基金(African Elephant Fund)が創設され、UNEP(United Nations Environment Programme:国連環境計画)のもとで運営されている。

以下も参照のこと(英語ページが別ウィンドウで開きます)。

CITES事務総長、ザンガサンガ国立公園のゾウを武装グループから保護するための早急の対策を要求
CITES 事務総長、犯罪防止および刑事裁判に関する国連委員会が野生生物の犯罪を重罪と認識する決議書草案を採択したことを歓迎
アメリカ合衆国上院外交委員会のヒアリング─CITES事務局長の書面による証言
CITES事務局長、カメルーンにおけるゾウの大量殺戮の報告について深い懸念を表明
ICCWC:野生生物犯罪と闘うための国際コンソーシアム
CITES、ゾウの密猟、象牙の密輸と神の抵抗軍への違法な資金提供との関わりを調査することを求める国連安全保障理事会の要請を歓迎
UNODCおよびCITESのリーダーたちは、野生生物および森林への犯罪が国際的かつ組織的な重罪として扱われることを主張

http://www.cites.org/eng/news/pr/2013/20130523_un_lra.php

 

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