フォト
無料ブログはココログ
2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

にほんブログ村

  • にほんブログ村

« ウェブ記事の監視とカインホア当局の協力で絶滅危惧種のアンナンガメを救う | トップページ | 象牙の違法取引と闘うために、8カ国は国家行動計画書を提出する »

2013年6月27日 (木)

UNODCとCITESの事務局長が、野生生物の違法取引と違法森林伐採を重大な国際組織犯罪として扱うよう要請

翻訳協力:内村 和代、校正協力:岩崎 友理子

2013年4月23日 CITES PRESS RELEASE

2013年4月23日時に開催中のCommission on Crime Prevention and Criminal Justice(CCPCJ、犯罪防止刑事司法委員会)において、国連関連機関であるUnited Nations Office on Drugs and Crime(UNODC、国連薬物犯罪事務所)ならびにConvention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora(CITES、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通称ワシントン条約)の事務局長らは、各国に対し野生生物の違法取引と違法森林伐採を重大な組織犯罪として認識し、そうした違法取引から利益を得る犯罪組織および犯罪ネットワークへの罰則を強化するよう求めた。

この問題に関する犯罪防止刑事司法委員会でのサイドイベントの後、国連薬物犯罪事務所事務局長Yury Fedotov氏ならびにワシントン条約事務局長John E. Scanlon氏は、国際社会に対しこの国際犯罪行為に対する対応を強化(特に法制定、法執行、犯罪分析、国際協力の分野で)するよう呼びかけた。

こうした呼びかけは、年間数十億ドル(日本円でおよそ数千億円)規模で増大している違法市場を示す数字と、それが地球の生物多様性に与える破壊的な影響を受けてのことであった。
先週発表された東アジアおよび太平洋地域における国際組織犯罪に関する最新の国連薬物犯罪事務所の報告書によると、同地域の野生生物の違法取引の総額は約25億ドル(日本円でおおよそ2,364億円、1US$=約94.56円、2013年6月14日レート、以下レートは同じ)、木材製品における違法取引では170億ドル(日本円でおおよそ1兆6,075億円)規模であると見られている。
同地域の違法市場全体の900億ドル(日本円でおおよそ8兆5,104億円)と比べてみても、これは人身取引、薬物や偽造品の密売に相当するかなりの額であることを示している。

「法律や制裁の不十分さ、法執行における資金不足や対応能力の弱さ、所管官庁間の協調関係の欠如が犯罪ネットワークに利用されているケースがほとんどです。主要種の絶滅や重要な森林の消失との闘いおいて、キャパシティ・ビルディングに重点的に取り組み、この地球規模の脅威への対応を強化しなければなりません」とFedotov氏は語った。

Fedotov氏のこの発言は、Scanlon氏の次の発言に同調したものだった。
「このような犯罪の撲滅に真剣に取り組むためには、『法執行のつながり』全体が一致協力しなければなりません。違反者を確実に捕え、取調べや告発、有罪判決へと繋げる。そうすることで、必然的に、野生生物の違法取引や違法森林伐採が重大な犯罪として扱われるようになり、科学捜査や麻薬の違法取引の捜査に用いられる様々なテクニックが活用されるようになります。犯罪の連鎖を確実に断ち切る-または中心人物を確実に逮捕する-ことを目的としたより積極的な執行活動が必要なのです」。

「私たちは、国連薬物犯罪事務所や他のthe International Consortium on Combating Wildlife Crime(ICCWC、野生生物犯罪と闘う国際コンソーシアム)加盟国などの主要組織と協力して、原産国、経由国、消費国のすべてにわたり、野生生物や人への深刻なリスクに対応すべく最前の方法で取り組んでいます」と同氏は付け加えた。

野生生物の違法取引と違法森林伐採が生物多様性に与える破壊を放置していると、マネーローンダリング(不正資金浄化)、非国家主体の資金調達、殺人、暴虐などの他の犯罪も同時にあおることになる。

両氏は、これらの犯罪に対し組織的な地球規模での対応策である二つの主要条約、ワシントン条約およびthe United Nations Conventions against Transnational Organized Crime(国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約、通称国際組織犯罪防止条約)のさらなる批准と実施を呼びかけた。
またFedotov氏は、野生生物の違法取引と違法森林伐採を国内法において4年またはそれ以上の禁固刑とすることの重要性を強調した。これにより、国際組織犯罪防止条約をこの分野における犯罪の処罰や処置に適用できるようになる。

運営レベルにおいては、国連薬物犯罪事務所ならびにワシントン条約は、国際刑事警察機構(インターポール)、World Customs Organization(WCO、世界税関機構)および、世界銀行と同様に、野生生物犯罪と闘う国際コンソーシアムのメンバーであり、各国政府、国内の野生生物および森林の法執行機関、野生生物犯罪と闘う国際コンソーシアムの対象地域のネットワークを協調的に支援し、世界の天然資源が犯罪に付け入られないよう協力して取り組んでいる。

野生生物の違法取引と違法森林伐採のもう一つの重要な側面は、腐敗対策に取り組む必要性である。国連薬物犯罪事務所の腐敗対策活動は、UN Convention against Corruption(腐敗の防止に関する国際連合条約、通称国連腐敗防止条約)に基づいている。この条約を批准してしっかりと実施することにより、腐敗行為を防止し、様々な形態の腐敗行為を犯罪として扱い、かつ収益と財産を回復が可能となる。国連薬物犯罪事務所が出版している「Corruption, Environment and the United Nations Convention against Corruption(仮)腐敗、環境と国連腐敗防止条約」では、野生生物と森林における腐敗の影響を指摘しており、さらに腐敗対策戦略を環境立法と政策に腐敗対策戦略を統合することの必要性を強調している。

http://www.cites.org/eng/news/pr/2013/20130423_CCPCJ.php

« ウェブ記事の監視とカインホア当局の協力で絶滅危惧種のアンナンガメを救う | トップページ | 象牙の違法取引と闘うために、8カ国は国家行動計画書を提出する »

37 野生生物犯罪」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/498291/52173660

この記事へのトラックバック一覧です: UNODCとCITESの事務局長が、野生生物の違法取引と違法森林伐採を重大な国際組織犯罪として扱うよう要請:

« ウェブ記事の監視とカインホア当局の協力で絶滅危惧種のアンナンガメを救う | トップページ | 象牙の違法取引と闘うために、8カ国は国家行動計画書を提出する »