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2013年5月29日 (水)

ゴールデンマンテラの棲む黄金の池

2013年1月29日 IUCN News

翻訳協力:石橋 麻紀 校正協力:神田 美恵

マダガスカルのマンガベ島にはGolden Mantella frog(ゴールデンマンテラガエル)が生息するジャングルがある。このジャングルの川や池のまわりで昨今の金鉱採掘が活発化し、皮肉にもそのためにゴールデンマンテラガエルの生息地や種としての生存が危険にさらされている。

金鉱採掘は単に金を採取するだけでなく、ゴールデンマンテラガエルをその生息地から追いやってもいる。実際、ゴールデンマンテラ(Mantella aurantiaca)の生息地はマダガスカル東部のおよそ10平方キロメートルという狭い範囲に限られている。Save Our Species(SOS)から経済的支援を受けて活動しているMadagasikara Voakajy(MV)は、この地で地元のコミュニティーと協力して、金採掘者によってダメージを受けた池を再生しようと数多くの保全活動に取り組んでいる。

しかし、ゴールドラッシュは技術の未熟な地元住民たちを無謀な採掘に駆り立て、彼らは金を探して川床や池を根こそぎ破壊して、法を犯してまで貴重な金の欠片を探し求める。さらに彼らの行為は極めて破壊的で、近隣に暮らす地元のコミュニティーの水源まで汚染するという悪影響を及ぼしている。しかし一方で、特に貧困がはびこるマダガスカルにおいて、金の採掘から得られる利益は非常に魅力的なものである。採掘者たちは金を求めて森林のより奥へと移動してしまうため、短期間足止めしてもその身元を確認することはできないし、まして捕まえることなどほぼ不可能であり、彼らの採掘作業を止めさせることは困難を極めている。MVの責任者であるJulie Hanta Razafimanahaka氏によれば、再生プロセスの実施には数ヶ月の時間を要し、ひとつの池の生態系が完全に回復するまでには、最長10年間かかる可能性があるとのこと。

マダガスカルの、このような自然や経済の状況により、MVチームの取り組む仕事は困難ではあるものの、幸運にも地元のコミュニティーの協力を得られている。彼らはゴールデンマンテラがマダガスカル固有の生き物であると理解するとすぐに、池の復旧活動へ参加したり、採掘者の侵入を防ぐため周辺地域を巡回したり、この小さなカエルを保護するMVの活動を支援するようになった。深い森林に覆われた地域を効率的にパトロールするのは大変難しく、地元の人々の協力は非常に価値のあるものといえる。Julie氏によれば、地元のコミュニティーメンバーたちの多くはマンガベの出身であり、故郷の森林が少しずつ失われていく様子を目の当たりにしながら育った。そのためこの状況を好転させる、改善策を切望していたのだ。

こうして、2012年のコミュニティー参加型の取り組みは、次のような効果を挙げ始めた。一つはコミュニティー中心のプロジェクトマネージメントトレーニングが10月に修了したことで、もう一つはある池の再生プロセスの第一段階が軌道に乗ったことである。ゴールデンマンテラガエルが冬眠期間に入るまで残り4ヶ月となり、今はまさにカエルと人間という2つの世界がマンガベの地でぶつかり合う時期である。金を掘る者がいる一方で、マンガベの生きた金(ゴールデンマンテラ)のために池を再生する者もいるであろう。2012年の実績をもとに、Julie氏率いるMVチームがプロジェクトの推進力を維持しつつプロジェクトを実施していくためには、より一層のコミュニティー支援が必要である。

また2013年には、コミュニティートレーニングイニシアチブとともに、さらに3つのプロジェクトを開始する予定であり、MVにとって多忙な一年になると予想される。実は最近の植物調査によって、池の再生作業に用いるべき植物種のリストが明らかとなった。育種された種子や苗は使うことができないので、MVとプロジェクトに参加するコミュニティーは、その植物の野生の苗を採集しなければならない。

池の再生プロジェクトは時間がかかり、何年という歳月を要するものだ。しかし、地元住民のサポートや知識の共有、多くの人たちの懸命なる努力によって、願わくばマンガベの水辺がふたたび、生きる宝石とともに光り輝く水辺に復活してほしい。

http://iucn.org/about/work/programmes/species/news/?11805/In-Golden-Ponds

 

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