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2013年5月11日 (土)

ネバダのアメリカクロクマ、かつての生息域を急速に再占拠

2013.3.18 WCSプレスリリース

翻訳協力:古俣 友美子 校正協力:岩崎 友理子

WCSとNDOWの科学者らGreat Basinにおけるクマの過去の全貌を明らかにするため古い雑誌と新聞を利用
Wildlife Conservation Society (WCS/野生生物保護協会)とNevada Department of Wildlife (NDOW/ネバダ州野生生物部局)による最新の調査により、同州に生息する最も興味深い動物のひとつであるアメリカクロクマ(black bear)の過去150年に渡る歴史の全貌が明らかとなった。

過去の新聞記事から最新の科学的調査まであらゆる文献を調査した結果、ネバダ州のアメリカクロクマはかつて州全体に分布していたが、1900年代初頭以降に姿を消したことが判った。現在、クマの個体数は増加し急速にかつての生息域を再占拠している。その要因のひとつに、NDOWとWCSによる保護と管理の努力がある。

1990年代初頭から2000年代半ばにかけて人とクマの対立が大幅に増加し、そして自動車衝突によるクマの死亡率も17倍に増加したという報告をうけて、WCSとNDOWはやむにやまれず、ネバダのアメリカクロクマについて、同州のほとんど知られていない歴史を再評価するなどして15年に渡る調査を開始した。

調査の課程では、アメリカクロクマは、自然の中とクマ出現の苦情が起こる都市との境界部の両方で捕獲された。調査に利用した捕獲されたクマ(大人のオスとメスのみ)は、健康状態、性別、生殖状態、体重、年齢などいくつもの生理学的指標を計測したのち、解放した。集められた情報から、調査対象地域のクマの個体数はおよそ262頭(オス171頭、メス91頭)であることが分かった。1988年から現在に至る目撃と捕獲による確認情報を地図化し、現在の個体数統計データを解説するために報告書で提示された。この地図は、ネバダのクマ管理者への情報提供にも用いられる。

「管理に関しては、情報に基づいた判断をするために、特定の場所における個体数の動態を把握することは極めて重要です。」と、WCSの保全科学者であるJon Beckmann氏は述べた。「これには、住民がクマの占拠を容認する地域における、捕獲制限の設定から生息環境管理、保全計画に至るまでの、あらゆる決断が含まれます。我々は、この長期に渡る研究によって、報告されている出現率がクマの個体数の増加もしくは拡大によるものなのか、またはクマの生息場所に人間が移動したためなのかを明らかにしました。その答えは、両方です。」

調査対象地域は、シェラネバダ山脈のCarson Rangeから東にVirginia RangeとPine Nut Mountainsまで、そしてRenoから南にトパーズ湖まで広がっており、Carson frontと総称されていた。Lake Tahoe Basinの都市や町と自然との境界部も、クマ出現による危険への対応として多くの捕獲が行われていたため、対象に含めた。

ネバダのアメリカクロクマの歴史が明らかに
アメリカクロクマの歴史的統計データ情報とこの調査とを統合し、執筆者たちは、発行されている科学研究やデータに利用可能なものがほとんどないこと、また目撃情報や車との衝突に対する苦情が出始めた1987年までネバダにおけるこの種の歴史がほとんど無視されてきたことを知った。

退職したNDOWの生物学者であるRobert McQuivey氏によってまとめられた歴史記録(1849年以降の古い新聞記事や草分け的雑誌、そして長い間使用できなかったNDOWの記録を含む)が再考察され、アメリカクロクマが1931年頃までこの州全体に生息していたことが確認された。この時点で執筆者たちは、「1931年以降の歴史参考資料の少なさは、ツキノワグマがこの時までにネバダ内陸の山間部から姿を消したことを示唆しています。」と結論づけた。

「歴史記録は、ネバダのアメリカクロクマについて私たちが現在見ているものとは全く違った実体を表しています。この新しい見解は、ネバダ州におけるクマの管理にとってのよい指針をもたらし、今後もアメリカクロクマの個体数が増える続けることは当然のことといえます」と、調査の主執筆者であるNDOWのCarl Lackey氏は述べた。

執筆者たちは、乱獲や家畜との利害相反と同様に、1800年代後半の採鉱ブームの際、ネバダ西部から中央部にかけての森林を皆伐し景観が変わったことも、Great Basinでの地域絶滅の重要な原因であると確信している。しかし、化石燃料が材木に代わりに新たな熱源やエネルギー源になったことで、林業と放牧が発展し、またアメリカクロクマの以前の生息域の一部で森林再生と生息環境の再生も行われ、クマの個体数は回復した。

歴史文書を見直すことで集めた情報を用いて、科学者たちは、1800年代から1900年代初頭にかけてアメリカクロクマのネバダ州内での分布図を作成した。この調査の一環として生み出された情報を盛り込むんで、北米における種の歴史的分布域の地図を修正するよう勧めている。

「クマの歴史的生息域の研究:絶滅したクマの個体群の分布拡大」というこの調査は、最新のJournal of Wildlife Managementのオンライン版に掲載されている。共著者にはネバダ州野生生物部局のCarl W. Lackey氏、野生生物保護協会のJon P. Beckmann氏、ネバダ大学リノ校のJames Sedinger氏がいる。

http://www.wcs.org/press/press-releases/nevada-black-bears.aspx

 

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