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2013年4月30日 (火)

レバノンにおける海洋環境保護の前進

2013年1月8日 | IUCN News

翻訳協力:津金 麻由美  校正協力:木田 直子

レバノン環境省とIUCN(国際自然保護連合)は、Regional Activity Centre for Specially Protected Areas (国連環境計画-バルセロナ条約)等のパートナーの協力のもと、レバノン海域における健全で生産力のある生物学的多様性に富んだ海洋環境の実現を目的とした海洋保護区戦略(Marine Protected Areas Strategy)を発表した。

レバノンには法的に認められている海洋保護区(MPA)が2つある。レバノン北部にあるパームアイランド(Palm Islands)自然保護区およびレバノン南部にあるティルスコースト(Tyre Coast)自然保護区である。

レバノン環境省はIUCN Center for Mediterranean Cooperation((仮)地中海地域協力センター)と共に、海洋保護区間のネットワークの構築と各海洋保護区の管理の有効性を評価する共同のモニタリングプログラムの開発の支援を目的とした、Supporting Management of Important Marine Habitats and Species in Lebanon (2010-2012)プロジェクトを遂行中である。

このプロジェクトはOrganismo Autonomo Parques Nacionales (OAPN、スペイン)、スペイン国際開発協力機構(Spanish Agency for International Development Cooperation:AECID)、MAVA基金から資金提供を受けており、プロジェクトの成果の1つが海洋保護区戦略である。

海洋保護区戦略は11月末に開かれた会合で、IUCN事務局長のJulia Marton-LefevreとIUCN(仮)地中海地域協力センター長のAntonio Troyaによって環境大臣のNazem El Khouryに伝えられた。この会合は、アラブ環境・開発フォーラム(Arab Forum for Environment and Development:AFED)の年次会議の際にもたれたものである。

海洋保護区戦略の目的は、レバノンに新たな海洋保護区を設置し、既存および新たな海洋保護区を適切に管理するために、国内で必要となる国内で優先すべき行動を提示することである。また、技術、調査、規制、政策、制度、財政、教育、能力開発、情報伝達、プロモーションの各段階で求められる介入の内容をも明確にしている。

地中海は全海洋のわずか0.8%に過ぎないが、既知の全海洋生物種の7%が生息している。海洋保護区は、海洋環境を保護する有効な手段として国際的に認知されている。また、最も貴重な海洋生物種が生息すると考えられる地域を特別に保護することに対して認可を得るため、近年多大な労力が費やされてきた地中海では、海洋保護区への支持も厚い。

地中海の海洋保護区は生態学的指標や地域を代表する典型性などによって計画的に配置されているわけではなく、ほとんどの海洋保護区(73.4%)が北部沿岸に分布している。

IUCNの地中海海洋プログラムは、生物学的健全性の保存と再生、地中海のガバナンスを改善する数々の発案に関わっている。

http://www.iucn.org/news_homepage/?11724/Lebanon-moves-forward-to-protect-marine-habitats

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