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2013年2月12日 (火)

SOSイニシアチブが新規プロジェクトに資金投入

野生からのSOSに答えて: より多くの資金援助でイルカ、サイ、トラをはじめとする動物たちに救いの手を


2012年11月22日  IUCN News story 


翻訳協力:大町亜也 校正協力:石橋麻紀 

2012年11月22日、Switzerland(スイス)のGland(グラン)IUCN本部において、最重要種保護イニシアチブである Save Our Species (SOS) が、25の新規プロジェクトに250万米ドル(2億2035万円、1ドル= 88.14 円:1月6日)の資金投入を行い、活動を拡大することとなった。

イルカ、ジュゴン、マナティー、テナガザル、サイ、トラ、さらには淡水ガメ、アジアのワニ、オオコウモリ、多様な淡水魚や植物種といった、まだあまり知られてはいないものの、同じく存続が脅かされている多くの生物種が、SOSイニシアチブによる生物種保護プロジェクトの第二段階となるものから恩恵を受けることになる。SOSとは、International Union for Conservation of Nature(IUCN、 国際自然保護連合)、 Global Environment Facility (GEF、地球環境ファシリティ)および the World Bank(世界銀行)が主導する国際的な連携プログラムである。

「今回250万米ドルの資金投入により、実行されるSOSプロジェクトの数は倍となりますが、それでも、生物種の保護という分野では、もっと多くのプロジェクトを行っていく必要があります。」そう語るのは、IUCN Global Species Programme 副局長、兼SOS事務局長のJean Christophe Viéである。


彼はさらにこのように述べている。「毎年、たくさんのプロジェクト案を受理するのですが、それらは資金投入が可能な限度を超えており、選り分ける作業は非常に難しいものです。今よりも幅広い後援者や資金提供者の方々から、より多くの資金を得ることができれば、現在の生物多様性の危機に対して、はるかに効果的に取り組んでいけます。そのため、革新的産業界トップに働きかけるだけでなく、インターネット上で寄付をしていたただくオンライン寄付の可能性を見越して、個人や各企業に対してもSOSの普及活動に力を入れています。」

今回の彼のこのような声明は、Hyderabad(ハイデラバード)で行われたthe Convention on Biological Biodiversity (生物多様性条約締結国会議)から数週間後に発表された。この会議では193か国により、生命の多様性を尊重し、実際にどのように取り組んでいくかについて議論された。この発表はまた、Science(サイエンス誌)で発表された最新報告に基づいているが、その内容は、危機に瀕した種の状況を改善する費用として2020年まで年間約40億米ドル(3億5256万円)かかるものの、それは毎年失われている生態系の価値の、わずか1%に過ぎないという算定である。

SOSの新規プロジェクトは、南北アメリカ、アフリカ、アジア全域のNGOにより、IUCNレッドリストに指定されている幅広い種グループに焦点を当てながら、即座に開始されることになる。そのリストの中には、小型海洋哺乳類やアフリカの淡水魚類、アジアの熱帯地方に生息する陸生脊椎動物や、世界最古の植物群の一つであるソテツ類が含まれる。このプロジェクトでは、コガシラネズミイルカ(唯一の生息地カリフォルニア湾で絶滅寸前種となっている世界最小のイルカ)のような現在もっとも危機的状況におかれている種から、ジャワサイ、スマトラサイといった早急に援助や保護を必要とする種まで含まれる。

IUCN絶滅危惧種レッドリスト™によれば、両生類の3種に1種、哺乳類の4種に1種、さらに鳥類の8種に1種が、野生では絶滅の危機に瀕している。

生物種に焦点をあてた取り組みを通して、SOSは、生物多様性の損失を阻止し、さらに保護するための財源を増やしていくことを目的としている。IUCNは、世界中の市民社会が引き受けている、最善のプロジェクトに資金提供できるよう資産を運用することで、イニシアチブを運営している。プロジェクトは技術に優れ、きちんと計画され、費用対効果に優れ、成功する見込みが充分あり、なおかつ社会に対して興味を引く方法で保護活動を説明しているものでなくてはならない。こうしたことは、IUCNのもつ深い詳細な知識ベースを充実強化させていくことで成し遂げられる。現在までのところ、 SOSプロジェクトは、絶滅の恐れがあるものとしてIUCN絶滅危惧種レッドリスト™に指定されている150を超える種の保全に取り組んできており、それらは野生生物のみならず地域社会にまで良い影響が及ぶものである。

IUCN事務局長General Julia Marton-Lefèvreは最後にこのようなメッセージを述べている。
「世界の動植物を守ることに関心や情熱があり、私たちの活動にご参加いただける方であれば、皆様大歓迎です。私たちと一緒に野生からのSOSの呼び声に応えていただけるようご協力をお願いします。私たち自身がいつもお世話になっているこの地球に宿る生命の驚くべき多様性のために、もっとたくさんのことができます。」

資金提供者のコメント

1.地球環境ファシリティ事務局長、Dr. Naoko Ishii(石井 菜穂子氏)
「この素晴らしい一連の新規プロジェクトとともに、SOSは地球規模で絶滅危機にある種を保全するための前線となるべく、その活動範囲を拡大しています。これらは、道徳的指針にとどまるものではありません。というのも、種を守ることで、地球全体の人々や社会に利益をもたらすことになるからです。地球環境ファシリティは、いまだSOSの唯一最大の財政援助団体ではありますが、他の資金提供者からそのイニシアチブに参加しようと関心が高まっていることに、非常に感銘を受けています。このように、ベースとなる援助を拡大していけば、生物多様性の保全における最優先事項でもある、絶滅危機種の食い止めに対して、世界的な資金援助が拠出します。」

2.世界銀行Agriculture and Environmental Services Department部門マネージャー、Sari Soderstrom氏
「生物種は、貧困の終焉という世界銀行の使命にとって重要な意味をもちます。何百万もの人々が、自然からセーフティーネットに毎日お世話になっています。脆弱な社会やコミュニティは自然のおかげで、水不足や気候ショックといった世界規模で発生する脅威に対する回復力を築き上げられます。私たちは、SOSの現場に即した活動と結果重視の姿勢を歓迎し、これらの新しいプロジェクトから得られる恩恵を楽しみにしております。」

3.FFEM (フランス世界環境基金)Secretary-General、 François-Xavier Duporge氏
「SOSは、アフリカにとって大きな好機であり、生物多様性保全においてこの大陸が直面している難題解決のサポートをするうえで必要なよりよい提案が生まれるものと期待しています。」

4.SOSの最長期企業スポンサー、Nokia (ノキア)のHead of Sustainability(持続可能性)、Markus Terho氏
「種の保護のため、そして一般市民の認識を高めるという点において、SOSが継続的に成功を収めながら、活動規模を拡大していることを確認でき、とてもうれしく思っています。ノキアにとってこの特別な関係は、自然保護活動をサポートし生物多様性について世界の認識を高めるという私たちの公約における重要な象徴です。生物多様性は社会的にとても重要なテーマであり、環境保護における新たな問題であることから、私たちはSOSに参加しました。またSOSを通して、研究および教育の双方に、携帯電話技術を使用した様々な知的商品やイニシアチブをフル活用していくことも期待しています。」


http://www.iucn.org/news_homepage/all_news_by_theme/world_heritage_news/?11522/Answering-the-SOS-call-from-the-wild-dolphins-rhinos-tigers-and-others-to-benefit-from-more-funding

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