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2013年2月13日 (水)

中央ヨーロッパ最大級の森林ネットワーク、緑の回廊プロジェクトが大きく前進

2012年10月18日 IUCN News Story

翻訳協力:松岡望 校正協力:神田美恵

環境保護団体BUND(Friends of the Earth Germany)は、ドイツ国内の森林を緑の回廊でつなぐプロジェクトを進めている。同団体が大規模展開する「Safety Net for the European Wildcat」プロジェクトでは新たな6つのコリドー(緑の回廊)によって、分断された森林のパッチを連結し、ヤマネコなどが生息地間を移動できるようにする計画である。国内総延長20,000キロメートルにわたる森林ネットワークの回復を目指している。

また、当該プロジェクトは、ヨーロッパで最も重要な保全活動のひとつであり、国際的な意義をもつ。ヤマネコの移動ルートは、生息地利用に関する研究結果を用いた科学的根拠に基づいて計画されいる。プロジェクトコンセプトには、周辺国のほとんどがこうした森林地帯につながる可能性を組み込んでおり、ビオトープネットワークのための重要なツール-緑の回廊-を、国境を越えて提供している。オーストラリア、ベルギー、オラン
ダ、ポーランドといった、近隣諸国の専門家との会合の中から、いくつかの共同研究がスタートした。

緑の回廊とは、分断された森林地帯の間をつなぐ帯状の樹林帯や低地低木林のことで、幅50メートルほどになることもある。中央ヨーロッパ全体で、道路や開拓地、広範囲にわたる農耕地帯などによって、野生動物の生息環境が非常に寸断されており、野生生物保全に重大な問題をもたらしている。絶滅の危機に瀕するヤマネコなど、多くの森林地帯に生息する動物種は、新たな生息地へと移住するための保護を必要としているのだ。BUNDが緑の回廊を植栽することで、ヤマネコたちは安全に生息地を広げ、個体数をさらに増やすことが可能となるのである。

The Chairman of BUND Hubert Weiger氏は、次のように述べている。「我々のヤマネコ・コリドー・プロジェクトが、地域コミュニティーと連携することによって、分断された森林地帯の再結合が実現可能な課題であるということが分かります。ボランティアの方々の協力、当局、政治家、そして土地所有者の方々のサポートによって、この希少な、素晴らしい原生林を再連結させることができるのです。このことは、生物多様性の保全という観点において、極めて重要な貢献となります。」

2004年以降、BUNDはこうした「Safety Net for the European Wildcat」に取り組んできた。当該プロジェクトは、IUCNメンバーでもある、Federal Ministry for the Environment, Nature Conservation and Nuclear Safety(BMU/ドイツ連邦環境省)によって、野生動物保全の模範プロジェクトとして扱われている。現在、同じくIUCNのメンバーである。Federal Nature Conservation Agency(BfN/ドイツ自然保護庁)の連邦生物多様性保全プロジェクトに対し380万ユーロ(4億2970万円/1ユーロ=113.08円、2013年1月6日現在)を拠出している。BUNDの自己資金と、その他の支持者からの寄付金を合わせると、総額520万ユーロ(5億8801万円)となる。さらに、2010年、ビオトープネットワークの整備とヤマネコの保護活動に対する一般市民からのサポートを得る目的で、BUNDは当該プロジェクトについて広く周知を図るキャンペーンを開始した。これにより、100万ユーロ(1億1308万円)(the LIFE+EUの助成金による共同出資)もの資金が集まった。

ドイツ国内のヤマネコの個体数は、5,000頭から7,000頭の間と推定されるが、ポーランドやチェコといったヨーロッパの多くの国々では、ヤマネコはすでに絶滅してしまっている。このことが、今日のヨーロッパで生息環境の分断により絶滅の危機に瀕する多くの森林に生息する動物種から、ヤマネコがBUNDの保全活動の対象に選ばれた理由である。

会議通知
生息地の分断化とグリーン・インフラストラクチャーは、ヨーロッパの生物多様性にとって極めて重要な問題である。というのも、2012年10月21日から24日にポツダム(ドイツ)で開催されたthe Pan-European conference of the Infra Eco network Europe(IENE)に出席した多くの国々の専門家たちが、これらの問題について高い関心を寄せたからである。
同会議では、ビオトープネットワークといった野生動物の移動手段、緑の回廊などのグリーン・インフラストラクチャー、生態学をめぐる様々な側面について議論がなされる予定である。ヨーロッパ以外の世界各国から集まる約200名の専門家と環境政策決定者らが、生態学的に持続可能なインフラストラクチャーの最も効果的な実践モデルについて意見を交わすことになっている。なお、当会議は、チューリンゲン州にあるBUNDプロジェクト「Safety Net for the European Wildcat」対象地区の1つを含めた、生息地の再結合プロジェクトを実施しているドイツ国内の主要な3地区を視察することから始められる。

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