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2013年2月13日 (水)

英国の鳥、1966年以降に4,400万羽減少。イエスズメは毎時平均50羽減少!

WILDLIFE EXTRA News

翻訳協力:丸目多真季 校正協力:石原洋子

英国に生息する鳥の苦境が最近の報告で浮き彫りに
2012年11月。ある保護団体が最近まとめた報告書によると、1966年以降、英国の田園地方で繁殖する鳥のつがいが毎分平均1組の割合で減っているという。この衝撃的な統計は、ここ数十年間に英国で観察された鳥の増減を図表で示した「2012年版英国の鳥の現状報告」に掲載されている。

報告書を作成した科学者たちは、英国で営巣する鳥が1966年には2億1000万羽であったのに対し、現在は1億6600万羽であると推定する。

イエスズメ(house sparrow)に大きな打撃
イエスズメは英国で最も個体数が減っている鳥である。2000年以降増え始めたとはいえ、1966年当時に比べると、まだ2,000万羽も少ない。現在の生息数は推定で約1,000万羽。

Mark Eaton博士は報告書を作成したRSPB(Royal Society for the Protection of Birds:英国王立鳥類保護協会)の科学者の1人である。彼はこの数字について語った。「1960年代に英国にいた鳥の5羽に1羽がいなくなってしまったと思うととてもショックです。1966年以降失った4,400万羽が、イングランドとウェールズに住む成人人口に相当すると思うとなおさらです」

変化――悪化の方向へ
英国では鳥たちに影響を及ぼすさまざまな変化があった。特に変化が目立つのは、土地利用や田園地方と海洋の管理に関したものであるが、こうしたことが原因で営巣に適した場所が減り、夏または冬の餌が不足するなど、鳥たちが必要とする重要な資源の量あるいは質に変化が生じると考えられる。しかし、イエスズメを含む数種に関しては、減少した正確な原因がよく分かっていない。

近縁種である2種、コキジバト(turtle dove)とシラコバト(collared dove)の変わりつつある運命は、英国の鳥に起きた変化を浮き彫りにしている。1966年ごろ、コキジバトはまだ広く分布し、約14万組のつがいが繁殖していたが、シラコバトは1955年に英国での営巣を始めたばかりで、個体数はとても少なかった。現在、英国で営巣するキジバトのつがいはわずか1万4000組と考えられているが、シラコバトは爆発的に増え、つがいの数は約100万組に達している。

寒さ
寒さもまた鳥の個体数に衝撃的な影響を及ぼしたと考えられている。(Wildlife Extraとしては、1966年以前の英国が寒くなかったかというと疑問である。1963年に英国は雪に閉ざされたではないか?)たとえば、ミソサザイ(wren)は今でも英国で最も個体数の多い鳥であるが2000年以降、毎日平均835羽減っている。しかし別の庭鳥であるズアオアトリ(chaffinch)は毎日150羽ずつ増えている。

これらの数字をまとめたBTO(英国鳥類学協会)のAndy Musgrove博士は語った。
「英国の鳥の数に関して、特に個体数が時とともにどのように変化したのかについては、分かったことがたくさんあります。鳥種別に見ると、繁栄している種もありますが、衰退している種のほうが多く、長期的に見ると厳しい状況です。まだ知るべきことはありますが、それには継続的に支援してくれるボランティアのバードウオッチャーがもっと必要です。これらの数字はすべてボランティアの人々の尽力で得られるのですから」

Natural Englandの主任研究員であるTim Hill博士はこう語った。「英国の鳥の現状報告」は、シチズン・サイエンスの活動を示す素晴らしい例です。報告書の大半は鳥類繁殖調査(Breeding Bird Survey)や水鳥類調査(Wetland Bird Survey)などの全国的なモニタリング計画にボランティアで参加する熟練した鳥類学者たちの全国ネットワークの尽力によって得られた情報を基に作成されています。そうした全国的なモニタリング計画からは行政、保護団体、土地管理者が合同で自然環境と野生生物の保護活動を行う際に支えとなる信頼性の高い証拠が得られます」

40ページの報告書に含まれるその他の内容

英国で越冬するカモ、ガン、ハクチョウ、渉禽類の個体数に関する最新情報。
英国の海外領に生息するアホウドリやペンギンを含む国際的に重要な鳥の最新情報。

ウミガモ
WWT(野禽湿地トラスト)の種モニタリングチーム主任であるRichard Hearn氏はこう語った。「ヨーロッパに生息するウミガモは激減しているため、早急に保護する必要があります。英国で越冬するビロードキンクロはほんの数年で数千羽から百羽以下にまで減っていて、コオリガモも同様の状況にあります。ほかにも大幅に減っているものが数種あります。私たちは独自の調査結果とバルト海やその他の地域からの同様の報告を合わせて検討し、問題をしっかり把握しているところですが、効果的な保護活動を行うためには、すべての国ともっと緊密に連携して活動する必要があります」

自然保護委員会連合のDavid Stroud氏は語った。「英国内の野鳥の定期的な『個体数チェック』(自然保護の様々の局面の中核となる情報である)を実践する有用性をこのレポートは強調しています。
野鳥観察をする団体の尽力によって、英国では国内の鳥の個体数評価がすぐに入手できます。しかし英国の海外領土や王室直轄領の大半にはこれらのデータがありません。
多種の鳥を保護するための世界的な重要性を踏まえ、データのない地域での日常的な調査とモニタリングを確立する取り組みを強化する必要があります」

「2012年版英国の鳥の現状報告」は、3つの民間公益団体―RSPB(英国王立鳥類保護協会)、British Trust for Ornithology (BTO:英国鳥類学協会)、Wildfowl & Wetlands Trust(WWT:野禽湿地トラスト)、および英国政府の自然保護官庁―the Countryside Council for Wales (CCW:ウェールズ地方協議会)、Natural England (NE:ナチュラル・イングランド)、Northern Ireland Environment Agency (NIEA:北アイルランド環境庁)、Scottish Natural Heritage (SNH:スコットランド自然遺産)、Joint Nature Conservation Committee.(JNCC:自然保護委員会連合)が共同で作成した。

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