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2012年9月27日 (木)

中国政府が公式宴席でのフカヒレスープを禁止

中国政府がサメの保護に歴史的な決断
WildlifeExtra

翻訳協力:野中 祐子  校正協力:杉山 朝子

2012年7月、Government Offices Administration of the State Council(中国国務院機関事務管理局)は公式の宴席においてフカヒレスープの提供を禁止することに決定したと伝えた。発令は1年から3年内。これは、Ding Liguo氏を筆頭とするNational People's Congress(全国人民代表大会)の30議員からの提案に応えての決定である。

「フカヒレスープにNOと言おう」
このとてつもないニュースにより、国際自然保護団体WildAid(ワイルドエイド)の中国での大規模な国民の意識向上キャンペーン「フカヒレスープにNOと言おう」はピークに達した。
2006年、もと米プロバスケットボール協会(NBA)のスター選手だったワイルドエイドの大使を務めるYao Ming氏はワイルドエイドの広報で、二度とフカヒレスープは食べないと明言し、これまで何億人という中国国民がこれを目にすることとなった。

ワイルドエイド役員のPeter Knights氏は「この公約によって、中国はサメ保護のリーダーとなり、サメの個体数の安定と健全な海洋環境の維持が可能になるでしょう。当然次は、生息数の保全と人道に適った方法で行われたと証明できない漁によるフカヒレの中国への全面輸入禁止が目標です」と述べた。

イリノイ州がフカヒレを禁止
ここ数か月間、世界中でサメを保護する動きが勢いを増している。ハワイ州、ワシントン州、オレゴン州そしてカリフォルニア州に加えアメリカではフカヒレ製品の販売、取引、所持および流通を禁止する5番目の州(大きさでは2番目)にイリノイ州がちょうど今週なったところだ。

カナダでは、地方自治体として初めてミシサガ市がフカヒレ禁止令を今週施行した。
これまでトロントを含め10自治体でフカヒレ製品の販売および消費の禁止について投票にかけられている。

大手ホテルがフカヒレスープを廃止

2011年11月には、アジア最古の歴史を持つペニンシュラホテルがホテル内の全レストラン、宴会でのフカヒレスープの提供を停止することを発表した。その直後2012年1月には、全世界で72の高級ホテルを展開するシャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツが今後フカヒレスープの提供は行わないと発表した。

フカヒレスープとその他の関連食品を作るために毎年7300万匹に及ぶサメのヒレが使われている。フカヒレ漁は残酷で無駄な行為である。サメは捕獲されると甲板に引き上げられ、ほとんどが生きたままヒレを切り取られる。サメ肉はヒレほど価値がないとされるため、ヒレを切り取られたサメは海に投げ戻され溺れるか出血により絶命する。IUCN(国際自然保護連合)によると、世界中の遠洋のサメの3分の1が絶滅の危機にさらされており、ある種は90%も減少したとのことである。

中国の急速に拡大する経済と急成長する中流階級が原因となり、かつてはほんの一握りの人にしか手が届かなかったフカヒレスープも今はより多くの人に手が届くものとなった。

http://www.wildlifeextra.com/go/news/chinese-shark-fin-ban.html

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