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2012年9月27日 (木)

傷ついたジュゴンを救う、十分な法的措置の必要性

2012年5月23日 IUCN News story

翻訳協力:鳥取 薫子   校正協力:神田 美恵

世界で最も絶滅の危機に瀕している海洋哺乳類の一種、ジュゴン(学名:Dugong dugon)を保護するためには、法的な取締りを行うことが重要である。SOS(Save Our Species)が資金援助したあるプロジェクトが、モザンビークでジュゴンの保護活動に当たっている。

ジュゴンは、絶滅の恐れのある生物種のリスト(IUCN Red List of Threatened Species)において絶滅危惧Ⅱ類(Vulnerable)に分類されており、個体群は過去60年間で30%減少している。性質のおとなしいジュゴンを脅かす脅威のひとつである刺し網による混獲を減らすためには、非合法な漁業を適正に処罰することが非常に重要である。

東アフリカにおけるジュゴンの最新生息頭数は、モザンビークのBazaruto ArchipelagoNational Park(バザルート諸島国立公園)で確認されたおよそ200頭とされる。個体群は地理的に孤立しており、依然として刺し網による混獲や生息地破壊の脅威にさらされている。

最近、数回のパトロール中に、国立公園の法執行官たちが無人の刺し網2件を撤去し、特別保護区内で混獲している一団からリーフフィッシングギアを押収した。

「バザルートのジュゴンを脅かす最大の脅威が緩和されないと、早ければ40年後にも絶滅する可能性があります」Dugong project leader、Karen Allen氏は語る。「効果的なパートナーシップと、トップダウン式だけでなくボトムアップ式の保全方法も採用することで、バザルートのジュゴンは生き残る望みがあるのです」

意図的な乱獲とともに、小規模な刺し網漁業で捕獲されるという偶発的な事象(混獲)によっても、モザンビークの至るところでジュゴンの生息頭数は減少している。かつては多くのジュゴンが生息していた地域においても、局地的な絶滅が起きているのだ。

IUCN(国際自然保護連合)のメンバー組織である南アフリカのEndangered Wildlife Trust(EWT:絶滅危惧野生生物トラスト)は、SOSの支援を得て、改正後の法執行戦略の策定を行うことや国立公園の保全を強化する体制を確立することができている。

また、SOSの支援で法執行に使用する重要な設備を購入することができた。この設備は、ジュゴンプログラムが空中査察やモニタリングを行うことへさらに多くの出資を募るのに役立つことだろう。これで国立公園や特別保護区を定期的に監視することが可能となる。空中査察は法執行を行う上での追加支援と、ジュゴンの最新の調査や分布データの収集を兼ねるものである。

国立公園の法執行官に保全管理の技能を伝達することで、ジュゴンプログラムの長期にわたる成功を揺るぎないものにすることが期待されている。

http://www.iucn.org/news_homepage/?9990/Full-force-of-the-law-needed-to-save-stricken-dugongs

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