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2012年9月27日 (木)

ワシントン条約、象牙と犀角の密輸を抑制

翻訳協力:古俣 友美子    校正協力:菊地 清香

CITESプレスリリース

 2012年7月31日、Geneva(ジュネーブ)– Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora (CITES、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通称ワシントン条約)の第62回常設委員会では、増加する象牙と犀角の密輸を食い止めるため、極めて重要な措置が採択された。常設委員会は先週ジュネーブで開かれたが、1か月前に行われたRio+20(国連持続可能な開発会議、通称リオ+20)の成果文書The Future We Want(我々の求める未来)のなかでワシントン条約の重要性が認められていた。

 政府機関、政府間機関、民間企業、そして非政府組織に勤務する世界中の専門家を含む、約300名のオブザーバーが審議に協力した。常設委員会は史上最多となる50のオブザーバー機関を招致し、マスコミに公開された。

 「常設委員会は、合法で持続的かつ追跡可能な取引を保証するため、ワシントン条約の特性である条約遵守措置と条約施行措置を十分に活用しました。また、この問題に取り組んで結果を出すために、違法な象牙供給網の影響を受けているすべての国、つまり、象牙の原産国・経由国・仕向先国と密接に協力する必要があることも確認しました」と、ワシントン条約事務局長のJohn E. Scanlonは述べた。

条約施行に関する決議

 委員会は、elephant(ゾウ)とrhino(サイ)の個体数に脅威を与えている、現在継続中の密猟と密輸の危機に対処するための緊急措置をとることを満場一致で決定した。委員会のメンバー17名は、違法な象牙の取引に最も影響を受けている国と地域に、速急に一連の措置をとって国内市場を管理し、密輸を取り締まるよう要請した。

 メンバーはまた、象牙に関する意思決定機構の提案内容について討議を続けることを決定し、ワシントン条約事務局に、次回のConference of the Parties to CITES (CoP16、第16回締約国会議)に提出する提案書の起草を主導するよう依頼したCoP16は2013年3月にバンコクで行われる。ワシントン条約事務局は、先週の常設委員会で討議された提案書に関して、特定の利害関係者にさらに意見を求め、新しい提案書を起草し、2012年10月4日までに発表する予定である。

 常設委員会は犀角の需要急増の背景にある要因を分析し、ベトナムに対して2012年9月までに犀角の違法取引の取り締まりについて報告するよう要請した。ベトナムは問題の緊急性から、サイ狩猟の戦利品である角の在庫目録を完成させ、角が商業的用途に使われていないことを証明するよう促された。

条約遵守に関する決議

 常設委員会が下したその他の決定事項の一つでは、9か国について、違法な野生生物取引を処罰するための法律がないこと(コモロ諸島、ギニアビサウ、パラグアイ、ルワンダ)、またはワシントン条約で保護されている種の取引の報告を行わなかったこと(ギニアビサウ、ネパール、ルワンダ、ソロモン諸島、シリアアラブ共和国)により、すべての野生生物取引が一時停止された。該当する国は、2012年10月1日までに法律を改正および、または、同日までに未提出の報告書をワシントン条約事務局に提出しない場合、ワシントン条約が定める約3万5千種の国際取引に携わることができなくなる。

 常設委員会はまた、ギニアに対して、ワシントン条約に基づく許可証の発行および同条約の運用状況の監視を強化して違法な野生生物取引を防ぐために、最低限の明確な措置を講じるよう警告した。

科学技術に関する決議

 常設委員会は、幅広い種類の動植物について輸出水準を検討した。そして35の事例において十分な成果があったことを確認した。その中の一つに、コンゴ民主共和国のAfrican teak(アフリカンチーク)とAfrican cherry(アフリカンチェリー)(前立腺がんを含む前立腺の病気治療に用いられる)に関する成果がある。International Tropical Timber Organization (ITTO、国際熱帯木材機関)とワシントン条約の共同支援のもとこれらの種の保護活動が行われていることから、常設委員会は同国に分布するこれら2種の個体数を守るための取引一時停止を継続しないことを了承した。

 カメルーンからの詳細な科学技術報告書及び管理計画書を受理後、年間3千羽の輸出割当枠を課すことを条件に、カメルーンのAfrican grey parrots(ヨウム)の輸出に影響を与えていた長年の取引制限が解除された。

 しかし常設委員会はまた、5種の爬虫類と1種の樹木に対する取引一時停止を新たに推奨することを決定した。

African chameleon, Chamaeleo africanus(アフリカカメレオン)/ ニジェール

Fea’s chameleon, Chamaeleo feae(カメレオン)/ 赤道ギニア

Girdled lizard, Cordylus mossambicus(ヨロイトカゲ)/ モザンビーク

Yellow-headed temple turtle, Heosemys annandalii(ヒジリガメ)/ ラオス人民民主共和国

Orange-headed temple turtle, Heosemys grandis(オオヤマガメ)/ ラオス人民民主共和国

African teak or afrormosia, Pericopsis elata(アフリカンチーク、別名アフロモシア)/ コートジボワール

 委員会はまた、38の種に関わる、ほかの41件の取引一時停止について、一時停止勧告の実施日の延期に同意した。延期の期間は、該当する国が達成しなければならない作業課題の複雑さによって1か月から2年と幅がある。該当する種はカメルーンとモザンビークのhippopotamus(カバ)、マダガスカルのeuphorbia(トウダイグサ)、aloe(アロエ)、palm trees(ヤシ)、そしてベリーズ、エクアドル、ニカラグアのbigleaf mahogany(オオバマホガニー)である。

 「ワシントン条約事務局は、各国が同条約の科学技術関連の要求事項に対処する際、各国と連携して活動して援助しますので、常設委員会が開かれる前の案件の大半において十分な成果を上げています。しかし、進捗が不十分な場合は条約遵守措置が講じられています」と、ワシントン条約事務局長のJohn E. Scanlonは閉会の挨拶で述べた。

 さらに、常設委員会は野生生物の繁殖飼育事業に対するワシントン条約の施行を再検討し、コロンビアのワニ飼育場とソロモン諸島の鳥類飼育施設を含む、さらなる審査が必要となる可能性のある14の事業を詳細に監視することを決定した。
危機的な財政状況

 しかし、ワシントン条約事務局が直面している危機的な財政状況は、野生生物に対する重大な犯罪行為に対処すること、そして野生生物取引の持続性、合法性、トレーサビリティを保証することの重要さを反映してはいない。

 事務局は、今後3年間(2013年-2016年)に事務局としての機能を効果的に果たすためには、事務局の現在の人員体制(2000年の体制より26パーセント低い)を維持するための年間7百万ドル(約5億5千5百万円:1USD=79.23円、2012年8月16日現在)近い予算が必要であると発表した。これは175の締約国の出資額の引き上げを含意するものである。

 各締約国内での条約施行を強化するため、事務局はGlobal Environment Facility (GEF、地球環境ファシリティ)に条約の資金メカニズムとして機能するよう依頼するかどうかについて、CoP16に提案を行うつもりであると発表した。補足的な対策として、事務局は革新的な資金調達の選択肢も引き続き探ってゆく。

http://www.cites.org/eng/news/pr/2012/20120731_SC62_results.php

 

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