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2012年2月 2日 (木)

絶滅の危機に瀕するスマトラトラの新たな希望

2011年11月 Wildlife Extra

インドネシアに残された最後のトラの亜種
- ファウナ・アンド・フローラインターナショナル(Fauna and Flora International)

翻訳協力:道口佳代子 校正協力:赤木理恵

2011年11月: 最近の調査により、インドネシアの最後のトラの亜種スマトラトラにかすかな望みがあることがわかった。

トラが生存している多くの地域で人口が減少しているという報告は、希望のないよくある実態を表している。現在13の国で野生のトラが生息していることが確認されているが、インドネシア諸島では、バリ島とジャバ島からすでに2つの別種の亜種が絶滅した。

密集した熱帯のジャングルでトラの居場所を正確に割り出すのは、トラの秘密主義の習性と優れたカムフラージュのため、骨が折れる作業だ。しかし過去3年、8つのNGOが一体になり、Indonesian Ministry of Forestry(インドネシア森林省)の協力を得て、初のスマトラ全域での調査を行った。

森林面積の70%以上がトラの生息地
このプロジェクトを指揮した、WCS(Wild Conservation Society)とSumatran Tiger Forum会長のHariyo Wibisonoは「この調査はスマトラトラにとって節目です。絶滅の危機にさらされた種にとって、かつてない最新で最も信頼できる情報が得られます」と語った。

包括的な調査によると、調査された森林区画の70%以上にトラが居住しているが、状況は区画により大きく違っている。

Aceh(アチェ)州に新たに作られた330万ヘクタールのLeuser-Ulu Masen(ルスル~ウルマセン)地帯について、ファウナ・アンド・フローラインターナショナルの共著者Matthew Linkie博士は「この調査が、これまで調査されていなかったアチェの森林を、アジアにおける野生のトラの世界的に最優先の場所として定着させるのです」と説明した。

適切な環境下でのトラの回復力
もうひとつのポジティブな結果は、160万ヘクタールに及ぶ2番目に広大な森林区画であるKerinci Seblat-Batang Hari(クリンチ・スブラット~バタンハリ)にトラが広く分布しているということだ。地域の大きさは、10年にわたるTiger Protection and Conservation Unitの森林パトロールとあいまって、トラが適した条件化においてどれほどまでに回復力があるかというのを示している。

しかしながら、他の地域では森林伐採の影響は明らかで、森林伐採が深刻化している所では多くのトラが姿を消した。Riau(リアウ)州でWWF(世界自然保護基金)を率いるSunarto博士は、スマトラトラが直面している危機的な状況を警告した。「過去25年間、リアウは65%の自然森林を失ったので、トラが大きな打撃を受けているのも不思議ではありません。しかし、トラは今も他の場所で放浪し繁殖しています。ですから、私たちはそれらの地域で保護の取り組みを広げ、トラの亜母集団間の森の回廊を復元しようとしているのです」

パンテラ(Panthera、大型ネコ科の保護団体)のJoseph Smith博士は未来に目を向け、こう説明した。「この調査の結果は、どのような保護の取り組みがトラにとってプラスになるのかを計る素晴らしい基準となるのです」

http://www.wildlifeextra.com/go/news/sumatran-tiger.html

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