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2012年2月 6日 (月)

南アフリカにおける娯楽目的のビッグ・ゲーム・ハンティングの廃止を求める声

Wildlife Extra 2010年7月

翻訳協力:松井 知子、校正協力:杉山 朝子

年間 1000 頭以上も殺されたライオン

2010 年 7 月:Animal Rights Africa (ARA) は、つい最近、南アフリカにおけるハンティング・アクティビティを徹底的に見直す重要な報告書を発表し、同国が手広く行っている娯楽産業を非難してきたが、食肉用を目的とした狩猟、すなわち密猟が広く行われ続けていることも懸念している。
 
トロフィー・ハンティング:毎年、100 万頭以上もの野生動物が密猟者の手で殺されていると考えられている。南アフリカは、サハラ砂漠以南のアフリカ最大の狩猟産業国であり、ゾウからダイカーに至るまであらゆる野生動物を仕留めようと意気込む外国人富裕層にとって魅力の地だ。ARA の報告書によると、南アフリカは、依然として世界最高の「キャンド」・ライオン・ハンティング・スポットであるという。また近年、サイの狩猟許可制度(rhino hunting permit system)を悪用し、合法的に見せかけてサイの角をアジア諸国の違法の医薬品市場に横流しすることが繰り返し行われている。さらに、クルーガー国立公園(Kruger National Park)で生息し、柵のない境界線を越えて私有および州有の自然保護地区にやって来る動物を射殺している密猟者もいる。
 
2008 年には、続けざまに 1000 頭以上ものライオンが殺された。当時、多くの人々が狩猟産業はなくなったと信じていたが、狩猟産業は廃止されずに続けられており、上告審で係争中である。水資源・環境省(Department of Water and Environmental Affairs)は、ライオンの狩猟頭数に関する数字を把握していない。
 
ポチェフストルームのノース・ウェスト大学(University of North West in Potchefstroom)の調査によると、毎年密猟者によって殺される 100 万頭以上もの野生動物のうち、ある動物は食肉用だが、ある動物は大きな角や牙を持っているというだけで、または「上等な」毛皮のコートのために殺されているという。たとえばリビアヤマネコやジェネットのように、楽しみや射撃訓練のためだけに殺される動物もいる。南アフリカ政府は、こういった狩猟を認めており、南アフリカでの狩猟は「持続可能な天然資源の利用」のコンセプトに一致するものだと主張している。倫理的・科学的弁明の余地はなさそうだ。
 
逃げる隙のない多くの動物
 
ARA によると、一般的に受け入れられている狩猟習慣を超えて経済的増収の追求やより大きなトロフィー・アニマルの確保のほうが優先されることもある、と主張する密猟者さえいるという。狩猟による収入を増やすために、その地域に生息しない種を過剰に仕入れ、飼育している民間農場もある。公的な狩猟機関の不認可にも関わらず、交配種や色彩変異種の動物を狩猟用途で特別に繁殖させ、多くの場合、逃げる隙のない動物は、「キャンド・ハンティング」同然の状況で射殺されている。
 
しかし、南アフリカの狩猟産業は、その規模にも関わらず監視が不十分である。多くの州管轄の省庁が財政難で、熟練者が非常に不足しているためである。州政府および中央政府レベルでの記録保管業務がずさんなため、何が起きているのかの全体像がさらにうやむやになる。結果的に、動物が広範囲にわたり被害をこうむっている。
 
南アフリカ国立公園管理局South African National Parks (SANParks)は、クルーガー国立公園から出てきた動物が、クルーガー国立公園との境界に柵が設けられていない州有および私有の自然保護地区で射殺されている事実を決まって否定してきたが、世界をまたぐ密猟者は、クルーガー国立公園を越えて来たゾウやスイギュウを殺してきたと自慢げに言う。SANParks はこれまで、これらの動物は、一度クルーガー国立公園の正式なエリアを出て、州有および私有区域に入ってしまえば、無主物(すなわち、誰にも所有権のない物)だと主張してきた。しかし、SANParks が、動物が往き来できるようにクルーガー国立公園の境界のフェンスを撤去すべきだという意見に賛成したこと、動物が実際にクルーガー国立公園と州有および私有区域を自由に往き来していると認めていること、これらの保有区域の運営委員会の一員であること、また、狩猟の割当ての決定を手伝っていることを考えれば、この主張は不合理である。
 
ARA のスポークスマン、Michele Pickover 氏は、「利益のために、これらの動物を殺されるままにしておくとは驚くべきことです。SANParks は最近になって、それまでの否認を覆し、動物がこれらのエリアの間を自由に往き来していることを認めました。ですが、これらの動物が射殺されているかもしれないということを公に認めようとはしません」と言う。
 
「南アフリカの貴重な文化遺産が、クルーガー国立公園から仮想の境界線を越えて往き来する動物として、南アフリカ政府や政府管轄のあらゆる保護機関の熱烈な支持と合意の下、利益のため、故意に狩猟および殺害されるままにしておくとはとんでもないことです。一般の南アフリカ人は、強い関心を持つべきです」。
 
狩猟は、アフリカの野生動物という文化遺産を保護し、エコツーリズムを促進するための誤った戦略である、と ARA は信じている。さらに、人間は、動物に対する思いやりと慈悲の心を持つ義務があり、正当性の問題もまた議論されるべきである。個人、市民社会、政府が、動物を道具や目的、トロフィーではなく、複雑かつ命ある生き物として認識すべきときはとうに過ぎている。

http://www.wildlifeextra.com/go/news/big-game-hunting.html#cr

 

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