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2012年1月26日 (木)

環境を保つバイオ燃料の普及に向けたアメとムチ

2011年10月6日| IUCN News story

翻訳協力:大森康子   校正協力:小山園子

輸送用燃料の業界団体と非政府組織で構成されるコンソーシアムが発表した第三者報告書によると、IUCN(国際自然保護連合)は、バイオ燃料の生産により生じる間接的な土地利用変化のリスクに対処する斬新な政策の実現を推進している。

この政策では、積極的にリスク低減を図る慣行に対しては奨励や報奨を、何の措置もとらない生産者に対しては罰則を与える。

間接的な土地利用変化とは、バイオ燃料の生産拡大により、一部の農業生産活動の場が草原や森林のような大容量の炭素貯蔵地に移ることから、大量の温室効果ガスの排出、生物多様性の損失、食糧安全保障を脅かす可能性などが生じるリスクを指す。同報告書では、このようなリスクを低減する実用的な方法が検討されている。

「IUCNはバイオ燃料生産による間接的な影響のリスクを低減する慣行を奨励、報奨するとともに、何の措置もとらない生産者に罰則を与える政策の立案を支持しています。対象となる慣行には、既存の農地の収穫量の増加、食物と燃料の作付け体系の統合、廃棄物と荒廃地の利用などが挙げられます」と、IUCNのバイオエネルギー・プログラム・オフィサーDeviah Aiama氏は述べる。

現在、各国政府は、緊急課題である気候変動への対策として、再生可能エネルギーに関するさまざまな技術の普及を促進している。

バイオ燃料は、規模は小さいが今日の輸送用エネルギーミックスにおいて急成長している分野である。ただし、ほかの代替エネルギー候補と同様、適切な計画と管理が実施されなければ、自然や人間に悪影響を与えることにもなる。

IUCNの狙いは、バイオ燃料の生産者が現場で直面している現実を勘案しながら、天然資源が、バイオ燃料の生産に、公正かつ生態学的に持続可能な方法で確実に利用されるようにすることである。

同調査報告書の発行はErnst & Young(アーンスト・アンド・ヤング)が行った。調査の委託元は、IUCN、European Renewable Ethanol Association(ePURE、欧州再生可能エタノール製造者協会)、Partners for Euro-African Green Energy(PANGEA)、Riverstone(リバーストーン)、Shell(シェル)、Neste Oil(ネステオイル)が参加するコンソーシアムである。

「IUCNはこのコンソーシアムで唯一の環境団体です。私は、この土地利用変化に関する討議に何らかの科学的論拠を添えることが非常に大切だと考えています。私たちは、バイオ燃料は環境リスクをもたらすので生産するべきではないという議論に終始しているのではありません。こうしたリスクを回避する方法を積極的に検討しているのです。IUCNがこのコンソーシアムに参加していなければ、このような展開にはならなかったでしょう」とIUCN欧州事務局長のDr. Hans Friederichは語る。

この調査の内容は、昨日、ブリュッセルで開催された公開イベントで発表され、発表後、コンソーシアムのメンバーと環境やエネルギーの専門家による討論会が実施された。

この報告書発表の場で、Intergovernmental Panel on Climate Change(IPCC、気候変動に関する政府間パネル)のコンビーニング・リード・オーサーとWorld Economic Forum(世界経済フォーラム)のヤング・グローバル・リーダーを務めたAndre Faaij教授は次のように述べた。
「本日、バイオ燃料をめぐる議論が大きく二極化する様子を目の当たりにしました。多くの非政府組織は、『当方が関心を寄せるのは生物多様性のみです』とか、『当方が重視しているのは食糧安全保障のみです』などと述べる傾向にありますが、個々の優先事項に重点を置いていたのでは、生物多様性や食糧安全保障の問題に対応することはできません。なぜなら、生物多様性、農業、エネルギー、気候変動、土地管理などのさまざまな問題は相互に関連しているからです。こうした複数の問題に対処する方法を見出そうとする組織は貴重です。このような立場をとるIUCNに賛辞を述べます」。

コンソーシアムにおけるIUCNの取り組みの骨子は、欧州委員会が実施した間接的土地利用の変化とバイオ燃料に関する意見公募に寄せられたIUCNの"Policy Position"に記載されている。

http://www.iucn.org/what/tpas/biodiversity/resources/news/?8421/Carrots-and-sticks-for-sustainable-biofuels

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