12,000を超える野生動物が2010年にリマで押収された
2011年11月5日 El Comercio.pe
ROSA AQUINO ROJAS
翻訳協力:take
違法商売
窒息と薬物過剰摂取によって多くの動物が死んだ。monos fraile (ペルーのリスザル)の子ども40匹が 、捕まえられ、ドーピングされ、すみかが荒らされ、密閉されたケースの中で死体が発見された。去年(2010 年)11月、密林を出発していた市内バスが、リマへ運搬していた時に、la Carretera Central(中央自動車道)で、荷物が差し押さえられた。
2010年に首都リマのla Administración Técnica Forestal y Fauna Silvestre (ATFFS) (林業・野生生物技術局)が押収した多くの野生生物に、これらの霊長類の無残な最期で2桁を加えた。全部で12,908種差し押さえられ、それらのうち、ほんの611種だけが回復した。
野生生物専門家で、NGO・アマゾンシェルターのボランティアであるMilagros Ramos氏は、希少なヤマネコの子どもを捕獲することは、 子孫を殺すように命じることであると説明した。それに加えて、ATFFS(林業、野生生物技術局)によると、運搬条件次第で目的地に到達する前に80%の動物が死亡すると考えられた。生存したままで、届けるためには少なくとも、別の動物を狩猟する必要性がある。すべてを考慮すると、本犯罪の実際の影響を予測することができる。
発送サービス
発送方法は、さまざまである。現在は、電子メール、ウェブページ、宅配で売買が行われる。Denis Cruces氏は、ATFFSの責任者であり、この変更により、罰金を回避する目的で、密売人ともに共謀する悪質さが、顕著になった。「HuachipaおよびCieneguillaの不法飼育場にいる動物種を、危険な目に会わせないよう、放置しないでください 」と述べた。
差し押さえはなく、依然として、Ayacucho、Barrios Altosでは、ひどい管理体制で、野生動物に何度も遭遇することができる。そこでは、イヌ、ネコ、ハトの隣の檻には、野生のアヒルが、悪質な環境下で生存している。
ところで、リマ地方自治体の対応は? 現在の措置は、監査済みの財産を6つ確保しただけで、全く差し押さえがない。「ビル510、534 、550で営業中の商店約20件に罰金を適用し、閉店するように命じてください」と、市町村の警察長Álvaro Anicama氏は述べる。 事実、この問題は、当局の見解および忍耐に影響を及ぼし続けている。
Anicama氏によると、解決策はこれらのビル停止ではない。「新しい措置は、人々に関心を持たせることが狙いであり、この動物を購入しないようにするためです。それゆえ、密売業者の経済網を、断ち切ってください」と強気に付け足す。
違法商売に関するその他の問題点は、警察によって摘発された。例えば、露天マーケット、San Juan de MirafloresのPista Nueva大通りMilagros市場、および Puente PiedraのHuamantanga市場である。ただし、病院屋台が付属している場合は、摘発対象にならない。
大変利益になるため (毎年2千万ドル(約1億5400万円:$1=約77円、2011年1月3日現在)が世界で移動する) 、密売人は、工夫を施し、巧みに管理を避ける。環境警察長Juan Chávez Bisso大佐は、 人材と物流管理の欠損により、作業に限界が見られることを遺憾に思う。「少なくとも 空港警察、税関警察が行えますが、LimaとCallaonの警備兵は、50人以下ですので、これが続くことはないです」と述べる。
わずか2件の判決
野生生物種の捕獲、輸送、売買および所有は、刑法308条で禁止されている。さらに、la Ley Forestal y de Fauna Silvestre (29763)(森林・野生生物法(29763)) で0,1から600 UITまで(S/.360からS/.2百万まで)に達する場合、罰金に値することが明記されている。懲役5年の刑にもまた科せられる。しかし、刑に服し償った者は、誰もいない。
現在16件の告発が認められ、 訴訟中である。「判決を下されたのは2人のみです。裁判官は、執行猶予3年以上、民事賠償の支払いをするように、最小限の有罪判決を言い渡しました」と、リマの環境警察で、地方検事のDiana Vargas Quiñonesは述べる。
Vargas氏は、裁判官がこの問題を知らない場合や、重要な判決を述べていない場合は、無罪放免とする。「環境警察では2008年に取り組んでいたことだが、それでもなお、法の支配の下で認められるものはありません。告訴は、15の裁判所で取り下げられており、本事例に対応する専任裁判官はいません」と述べる。
監視の問題点
病気の伝播
生まれた土地から強制的に離され、絶滅の危機に瀕した多くの動物種が、取引のために連れてこられ、苦難の人生を歩んでいる一方で、野生生物を獲得した人は、人獣共通感染症にかかる危険性がある。
例えば爬虫類は、5歳以下の乳児および妊婦にとって非常に危険で、 致命的なサルモネラというバクテリアの運搬人である。
オウムが全くいない所で、オウム病のような呼吸器病に感染する可能性がある。(私たちが持つ遺伝子構造に近い)霊長類を扱う場合は、狂犬病および肺結核症を運んでいる可能性があるので、大人でさえ危険である。
それゆえ、野生生物は、飼い馴らすことができず、好都合なペットになることもない。これらの動物種には、特別な配慮が必要であり、誰にも身をゆだねない。それに加えて、攻撃的になりやすい。 一般に飼う習慣のないペットを獲得する前に違法販売に関わっていないか考慮することが基本である。。YOVANA MURILLO. VETERINARIA DE WILDLIFE CONSERVATION SOCIETY(野生生物保存獣医組合)
違法取引の動物園への関与
ペルーの法律では、la Administración Técnica Forestal y Fauna Silvestre (ATFFS)の許可を受けずに、野生生物の取引をすることは、禁止されている。動物園での動物取引は、許可されているので、問題となるのは、捕らえられた状態でないこと、生まれた子どもでないこと、絶滅の危機に瀕していない生物種という点だけである。
にもかかわらず、ほぼ違法に近かった事例がある。取引の権限が与えられている場合でも、動物園が、人気のある動物種を特別扱いする場合、問題は発生する。「動物園では、差し止め請求されるまで、動物種の捕獲および密売の話題と常に関わっています」と、職を失う恐れがあるため違法行為の告訴を避けている、この動物園の勤務者から集めた証言に基づき、Amazon ShelterのMilagros Ramos氏は、断言する。
「[動物園]が狩猟者と連絡を取っているのは、密林の子どもを連れて来るためであり、動物園に捨てられた、あるいは寄付された動物種として扱うためである。従って、必要書類を用意したら、発見、保護の証明書を作成し、証明書を持っていくことで、この違法所持は、合法になります」と付け加える。
監禁状態で、本生物種の飼育をする場合は、後で外国へ輸出するためである。「密輸業者が満足していないときは、新しく飼育するために狩猟をし、密輸業者の所有物であるかのようにされます」とRamos氏は述べる。この状況もまた、おそらく、動物園の現在の姿であったのかもしれない。
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