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2011年11月 2日 (水)

大規模なアブラヤシのプランテーション アフリカの熱帯雨林を危険にさらす(前編)

2011年9月12日 YALE environment 360

翻訳協力:石塚信子  校正協力:神田美恵

 数々の世界的な農業関連企業がアフリカに目を向けているように、アメリカのある企業がカメルーンに大規模なアブラヤシのプランテーションを計画している。企業側はこのプロジェクトが地元の住民に利益をもたらすものだと主張しているが、批評家たちはこれによってカメルーンに残るいくつかの重要な熱帯雨林が破壊され、さまざまな種の宝庫である動物保護区は脅かされることになるであろうと異論を唱えている。

Rhett Butler , Jeremy Hance記

 アブラヤシから採れるパーム油の産業生産が、その原産地であるアフリカに上陸しつつある。世界で最も生産性の高いこの油糧原料は、アジア経済の好材料となってきた。しかし、アフリカに迫り来るアブラヤシの大規模なプランテ―ションの出現は、マレーシアやインドネシアなどの主要生産国を苦しめる諸問題-森林破壊、温室効果ガスの排出、生物多様性の喪失、地元住民との対立、劣悪な労働条件-などと同様の問題を生じさせる恐れがあり、これらが世界最貧国のひとつであるカメルーンにも降りかかる可能性があるのである。

 アフリカ最大規模のパーム油の生産プロジェクトのひとつを進めているのは、ニューヨークに本社を置く農業関連企業、Herakles Farms社で、カメルーンに6万ヘクタール(14万8千エーカー)のプランテーションを計画している。問題は、同社の計画するプランテーションが、アフリカにおける生物多様性が最も豊かで、なおかつ最も脅かされている地域の中心部に当たるということである。カメルーン政府が99年契約でHerakles社に貸与した土地は、世界的に有名なKorup National Park(コーラップ国立公園)など幾つかの重要な動物保護区に隣接しており、それらが植林地や小規模な農場に取って代わられようとしているのだ。ドイツのSAVE Wildlife Conservation Fundが組織する環境保護団体は、当該プランテーションが熱帯雨林を破壊し、地元住民の生活を崩壊させるだろうと警告している。

プランテーション計画予定地の重要性を考える―「なぜここなのか?」

 Herakles社が計画するプランテーション予定地の自然環境上の重要性を考えれば、「なぜここなのか?」との疑問を環境保護活動家が持つはずだ。アフリカには4億ヘクタールもの開発に適した荒廃林があるのに、なぜこうした場所を選ばないのだろうか?「アブラヤシはさまざまな環境条件に適応できること、この熱帯の全域に荒れた土地が非常に多く存在することを考慮に入れれば、このような投資に適した場所は他にあるはずです。」World Resources Institute’s(WRI:世界資源協会)Grobal Forests InitiativeのdirectorであるNigel Sizer 氏はこう語った。同氏はHerakles社の関係者と諸問題について議論したのである。

 しかし、Herakles社は、現在の予定地でプロジェクトを押し進めると決めているようである。このプランテーションによる環境へのダメージを最小限に抑え、開発した地域に経済的発展をもたらすと主張し、厳格なる環境的、社会的基準を遵守することで、失業率が75%に上り、人口の40%が1日1ドル以下で生活しているカメルーンの人々に就労の機会を与えることを約束するものである。

 実際、Herakles社が主張しているのは雇用のことばかりではない。All for Africaという非営利組織を設立しており、カメルーンのパーム油事業で得た利益をもとに、アフリカ全域のソーシャルベンチャーに資金を調達するとしている。しかし、環境保護活動家たちはこういった慈善事業を別な見方でとらえ、まだ議論の余地があるプロジェクトを推し進め、環境的、社会的問題を覆い隠すための手段にすぎないと見ている。

 Herakles社が直面している最後の障壁は、カメルーン政府から環境承認(環境影響評価)を得ることである。同社の社長兼CEOのBruce Wrobel 氏は言う。「計画を進めるのに何の疑問もありません。プランテーションの正確な総面積はさらに増えるでしょう。」

 しかし、80を超える環境保全や社会問題に携わる市民団体が、現行のプロジェクト計画に反対している。自分たちの反対行動によって、Herakles社のプロジェクトに要する資金を提供する投資家たちが、同社への出資を敬遠するように願っている。世界資源協会(WRI)のSizer氏は次のように語る。「Herakles社は、プランテーション開発を実施するのに3億ドル以上の資金を集める必要があります。潜在的な投資家たちの多くは、熱帯雨林の消失や現地住民との対立などという表立った問題に関わるリスクが大きくなれば、このプロジェクトから手を引くと思います。」

 アブラヤシのプランテーションが計画されている場所は、コ―ラップ国立公園、Rumpi Hills Forest Reserve 、Bakossi National Park、Banyang Mbo WildLife Sanctuaryなど、4つの動物保護区の中心部にある。コーラップ国立公園には、600以上の樹種、約200種の爬虫類と両生類、推定1000種の蝶、400種の鳥類、160種の哺乳類などが生息しており、世界で最も多くの霊長類が生きているのである。ここにはred-eared quenon(アカミミグエノン)、Preuss’s red colobus、drill(ドリル)のような絶滅が危惧される種、世界で最も絶滅の危機にさらされているチンバンジーの亜種であるNigeria-cameroon chimpanzeeなど、14種の異なる霊長類がいる。さらにLeopard(ヒョウ)やbushpig(カワイノシシ)、duiker(ダイカー)、bush-tailed porcupine(ヤマアラシ)、forest buffalo(アカバッファロー)などが低地雨林の中を歩き回っているのである。

http://e360.yale.edu/mobile/feature.msp?id=2441

 

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