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2011年10月27日 (木)

動物部位違法取引の最大拠点、バンクーバー

文:QMI Agency Michael Mui
2011年8月29日 午前5時5分

翻訳協力:高松 晶子  校正協力:T.T.

バンクーバー発-カナダ環境省(Environment Canada)によると、バンクーバーでは、動物の部位を取引する密輸業者が、カナダの都市の中で最も多く逮捕されており、過去10年間、中国への不正輸出が厚かましくも増えている。

昨年、バンクーバーでは、輸出入における押収が209件あり、それはカナダの動物部位密輸の入り口として2番目に最もよく知られるトロントの件数の倍以上にあたる。

港や大規模なアジア人のコミュニティがあるために、バンクーバーはアジアからの不正輸入の入り口となっている。

「この問題が今も進行していることは分かっています」とブリティッシュコロンビア州保全室のDave Jevons氏はカナダの通信社であるQMI Agencyに語り、「違法取引は主に珍味や医薬関連の中国市場によって行われているのです」と続けた。

2006年から2010年のバンクーバーのローワーメインランド地域におけるおもな押収は、バンクーバーエリアおける滞在所や冷蔵倉庫にあったナマコ約102kg(224ポンド)やリッチモンドエリアにおける象牙のカットピース3万点などであった。

「珍味であるフカヒレや中国の漢方薬に使われるセンザンコウなど、バンクーバーではほとんどあらゆるものを見ることができます」とWWF(World Wildlife Fund)のバンクーバーに本拠を置く野生動物取引チーム(Vancouver-based wildlife trade team)のチームリーダーであるErnie Cooper氏は述べた。Cooper氏の推定では、バンクーバーの商店で見られる伝統的な漢方薬の原料のうち、多くて300種が絶滅危惧種の恐れがあるとのことだった。

さらに、地元ブリティッシュコロンビアの密輸業者もまた動物部位の不正輸出を堂々と行っていると、保全室の職員は述べている。

今月初旬、バンクーバーの39歳の男がアメリカクロクマの手3点を中国行きの飛行機に密かに持ち込もうとして逮捕された。

コヨーテ、アライグマ、クマはとくによく見るとJevons氏は述べた。中国がおもな輸出先だが、中国だけではなく、北はアラスカまで運ばれると付け加えた。

アラスカにまたがるユーコン準州ビーバークリークで、2010年に2週間の検査「キャンペーン」が実施され、それぞれ別の密輸事件23件が発覚した。それら動物の部位はセイウチ、クマ、ラッコ、コヨーテ、さらにはホッキョククジラなどであった。

捕まる密輸業者も中にはいるが、処罰を免れる者たちの数は測り知れないとCooper氏は述べた。

「犯人たちは取引の年次報告書を作りません。だから、違反を取り押さえても、それですべてなのか、もしくは氷山の一角にすぎないのか、判断できないのが現状です」。

資料:Erica Bulman

原文
http://www.lfpress.com/news/canada/2011/08/29/18611856.html

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