フォト
無料ブログはココログ
2022年7月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

にほんブログ村

  • にほんブログ村

« 200羽のインコが野生に戻った ウガンダ | トップページ | 米によるロシア・中国の違法木材排除 »

2011年10月17日 (月)

アイスランド、制裁措置の警告にもかかわらず131トンの鯨肉を輸出する

ILDLIFE EXTRA.com 2011年9月

翻訳協力:湊 紗矢可  校正協力:小林 玲子


米国がアイスランドの捕鯨に対して政治的措置をとる
「アイスランドのナガスクジラの捕鯨は違法である」

 2011年9月:差し迫る米国の貿易制裁にもかかわらず、7月に絶滅危惧種であるアイスランドのナガスクジラの鯨製品が、100トン以上も輸出された。

絶滅危惧IB類:アイスランドのナガスクジラ
 米国はアイスランドに対し、世界的な商業捕鯨の禁止を違反したとして、制裁措置を取る考えがあると警告したが、さらなる133トンの鯨肉輸出を防ぐことに失敗した。
 7月に120万ドル(920万円強相当)の鯨肉が日本に輸出されたのである。

米国の制裁措置だけがこの犯罪を止められる
 「アイスランドは守るべき一線を越えたのです」とアメリカの環境調査エージェンシー(Environmental Investigation Agency)会長Allan Thornton氏は言う。

 「アイスランドによるナガスクジラの捕鯨は違法です、そして、鯨肉の違法輸出はさらなる違法捕鯨につながります。アイスランドの捕鯨会社と取引のある水産会社による魚の輸入に対し、米国の制裁措置だけが、この環境犯罪を止めることが出来るのです。」

 2006年以降、地球上で2番目に大きい生物であり、絶滅の危機にひんしているナガスクジラが、280頭もアイスランドの捕鯨会社Hvalurにより殺されている。そして、今年上旬に米国は、アイスランドが絶滅危惧種であるナガスクジラの鯨肉の商業捕鯨及び国際貿易を許可したことにより、国際捕鯨委員会(IWC)の効力を弱めていることを確認した。

 アイスランドは約1,400トン、1,800万ドル(13億8100万円相当)のナガスクジラの鯨肉と脂身を、捕鯨解禁以来、日本へ輸出してきた。

鯨肉は日本、ノルウェー、ラトビアへ出荷
 アイスランドは、絶滅のおそれのある野生動物の種の国際取引に関する条約(CITES)で、大型鯨種の製品の国際貿易が禁止されているにもかかわらず、鯨肉と脂身を日本へ輸出すると共に、鯨油を含む鯨製品をノルウェー、フェロー諸島、ラトビアへも輸出した。

 今、自然保護論者達は行動を強く求めている。「アイスランドは2つの国際保護協定を侵害しているだけではなく、クジラ科学において世界的に最高位である国際捕鯨委員会(IWC)によって存続可能なレベルとされている量の3倍のナガスクジラの捕獲割当量を設定している」とWhale and Dolphin Conservation Societyの政策担当部長Sue Fisher氏は言う。

 「米国国民は圧倒的に商業捕鯨に反対しており、他ならぬ経済制裁が商業捕鯨禁止の強化というオバマ大統領の約束を果たすことになるのです。」

 Animal Welfare Institute (AWI) 代表Susan Willward氏は「この最近の輸出で、オバマ大統領が貿易制裁を含む早急な経済措置をアイスランドに課す必要性があることが明らかになりました」と語った。

為替レート:1米ドル=76.72円(2011年10月8日)

原文リンク:http://www.wildlifeextra.com/go/news/iceland-sanctions.html

« 200羽のインコが野生に戻った ウガンダ | トップページ | 米によるロシア・中国の違法木材排除 »

35 レッドリスト 絶滅危惧種」カテゴリの記事

23 ヨーロッパ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

« 200羽のインコが野生に戻った ウガンダ | トップページ | 米によるロシア・中国の違法木材排除 »