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2011年8月 1日 (月)

アジアに生息するヘビの将来に関する重要な会議が中国で開催される

CITES事務局プレスリリース
翻訳協力:木南 誠    校正協力:松崎 由美子


この国際的な会議では、ヘビの取引を種の保全と持続可能な利用および生計手段という観点から考察する。

2011年4月11日 中国 広州
ワシントン条約のアジアに生息するヘビ取引に関するワークショップ参加者。

2011年4月11日 広州   20近くの行政機関、国際機関、国家機関を代表する約70人の専門家による会議が中国の広州で2011年4月11日から14日までワシントン条約(CITES)のリーダーシップの下で開催される。この会議では、アジアに生息するヘビの取引に関して種の保全の優先度や管理・規制の必要性などが議論される見通しである。ワークショップは、中国のワシントン条約批准30周年を記念して先週北京で催された式典に引き続いて行われる。

 地球規模のヘビ取引は、さまざまな国のさまざまな種に及んでおり、野生のヘビも飼育下繁殖されたヘビも含まれている。これらの種の中には、持続不可能な利用がなされているものがあり、生息地の喪失と相俟って看過し得ない個体数の減少の一因となっている。

 この専門的なワークショップには、政府機関の専門家やCITES Animals Committee (CITES動物委員会)のメンバー、IUCN(国際自然保護連合)やIUCN Species Survival Commission (IUCN 種の保存委員会)の複数の専門家グループ、UNCTAD-BioTrade ( 国連貿易開発会議‐バイオトレード)、China Wildlife Conservation Association ( 中国野生動物保護協会)、China Association of Traditional Chinese Medicine (中国中医薬学会)などの諸機関のメンバーが結集する。地理的には、東アジア、南アジア、東南アジアを起点とする市場と商取引に焦点が絞られる。

 地球上では3315種のヘビが確認されており、その3分の1がアジアに分布している。インドネシアでは128種の固有種が確認されており、それに続くのがインドの112種、中国の54種、パプア・ニューギニアの42種、スリランカの41種、フィリピンの32種で、これらの国が最も多くの固有種が生息する地域である。ワシントン条約は130種のヘビの取引を規制しており、うち45種はワークショップに参加するアジア諸国が生息国である。

 会議の重要性についてCITES事務局長のJohn Scanloon氏は「世界規模のヘビ取引はアジアの幾つかの国の農村部では相当に重要な社会経済的な産業なのです。ワシントン条約はこの地域に生息する種の多くについて、国際的な取引を効果的に規制する主要な国際的ツールです。この会議によって提言される推奨策は、野生生物保全や持続可能な利用、生計手段としての商取引などへの取組みに大きな影響を与えるでしょう。さらにそれはワシントン条約の執行部に専門家の提言を提示し、将来の方向付けに役立つでしょう」と語った。

 中国のワシントン条約管理当局の専務理事であるSu Chunyu 博士は、「ヘビを捕獲し、時にはその革や身体部分を初期加工することは、中国やその周辺諸国の地域社会にとって重要な収入源となっています。中国はこの地域に生息するヘビの保全と持続可能な利用とのバランスを取ることに多大な注意を払っています」と述べた。

 ベトナムの野生生物に関する貿易政策レビューによると、ヘビの繁殖によって得られる収入は野菜や穀類栽培の3倍から5倍、ブタやウシの畜産の数十倍になるという。

 生態系にとってヘビは重要な役割を担っている。例えば、仮にヘビがアジアの穀倉地帯から姿を消したとすると、ヘビを捕食者とする生物は天敵を失ったために個体数が抑制されず、農作物や食糧の安定供給と国家経済に甚大な被害を与えることになりかねない。

 アジア地域の森林やジャングルのヘビはその地域で消費されるだけでなく、近隣諸国でも食糧、漢方薬、皮革製品等に利用されている。ペットとしても売られており、ヨーロッパや北アメリカのブティックでは高級な皮革製品や装飾品として扱われている。ヘビの革はさまざまな国で加工されて再輸出されることが多い。

 ワシントン条約のデータベース(CITES trade database)から、取引されているアジア地域のヘビを数例、以下に挙げる。(学名、和名(英名)、おもな輸出国を示す)

ナミヘビ科

Ptyas mucosus;ナンダ( Oriental rat snake)、インドネシア(この種における世界シェア 100 %) 
Cerberus rhynchops;キールウミワタリ( Dog-faced water snake)、インドネシア(89 %)、タイ(11 %)

ニシキヘビ(パイソン)科

Python breitensteini ;ボルネオアカニシキヘビ(Borneo short- tailed python)、インドネシア(70 %)、マレーシア(30 %) 
Python brongersmai ;マレーアカニシキヘビ(Blood python) マレーシア(54 %)、インドネシア(46 %) 
Python curtus ;スマトラアカニシキヘビ(Sumatran short-tailed python)、マレーシア(71 %)、インドネシア(39 %) 
Python molurus bivittatus;ビルマニシキヘビ(Burmese python)、 ベトナム(99 %) 
Python reticulatus;アミメニシキヘビ(Reticulated python)、マレーシア(47 %)、インドネシア(42 %)、ベトナム(11 %)

コブラ科
Naja sputatrix;インドネシアコブラ(Indonesian cobra)、インドネシア(100 %)


ワシントン条約は1972年のUnited Nations Conference on the Human Environment (国連人間環境会議)の提言を受けて、1973年3月ワシントンにおいて採択された。世界初の多国間環境協定であり、1975年7月に発効した。この協定は中国のほか174カ国の締約国が生物の多様性の保全と持続可能な利用を通じて安定した発展を遂げるための支援を行っている。

http://www.cites.org/eng/news/press/2011/20110411_snake_workshop.shtml

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