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2011年7月22日 (金)

農場の取り組みはメンフクロウの成育を後押しするか

WILDLIFE EXTRA.COM 2011年6月
翻訳協力:磯口朋未 校正協力:小山園子


研究ではConservation Grade認定農法の効果を測定
 2011年6月、Conservation Grade認定農場で、メンフクロウの巣立ち率を調査する画期的な新研究プロジェクトが開始された。

 このメンフクロウ・プロジェクトは、Conservation GradeとJordans Cereals社の共同で行われる。メンフクロウを「科学者」として扱い、従来型の農場と比較して、Conservation Grade認定農場の健全な生息環境では、メンフクロウのひなの巣立ちまでの生息数が多いかどうかを調査する。

 この種の研究では初めてとなる本調査に参加するのは、Hertfordshire(ハートフォードシャー)州、Suffolk(サフォーク)州、Hapmpshire(ハンプシャー)州、Gloucestershire(グロスターシャー)州などにある50か所の農場だ。

 現在、Conservation Grade認定農場の農場主たちは、推定でおよそ合計65,000エーカーの地域(野草地、低木の生垣、牧草地周辺、森林、湿地)を管理し、メンフクロウなどイギリスでこよなく愛されている数多くの野生生物の生息環境を作り出している。


「自分たちの農場で野生生物を支援していることに誇りを持っています」
 Conservation Grade認定農場の農場主であり、Jordans社の納品業者でもあるRob Law氏はこう述べる。「私はひとりの農場主であると同時にイギリス田園地方の管理人でもあります。ですからConservation Gradeのような構想が存在し、野生生物が何世代にもわたり田園に確実に住み続けられるようにすることはとても重要なのです。自分たちの農場でメンフクロウのような野生生物を支援する取り組みを行なっていることを、心から誇りに思います」

 この新しい調査の焦点が、メンフクロウの巣立ち率に合わせられている理由は以下のとおりである。田園地方の食物連鎖の頂点にあるのは鳥類であり、鳥は、生態系が十分に健全で他の多種多様な動物や生物種の存在が支えられている場所でのみ成長できるからだ。

 もうひとつの要因は、メンフクロウがイギリスの田園生活の象徴的な存在であるにもかかわらず、その推定生息数が1930年代には12,000つがいとされたのち、急激に減少していることにある。現在の国内推定生息数はわずか6,000~8,000つがいである。

 このような減少の理由には、営巣地や巣づくりにつながる生息環境の減少、冬期の食料不足、冬の厳しさなどがあげられる。メンフクロウが最初の1年間を生き延びる確率は、通常30%未満である。


かつてメンフクロウはよく見かける鳥だった
 Conservation GradeのCEO 、Tim Nevard氏は述べる。「かつてはよくメンフクロウを見かけましたが、今日の自然環境の中で、運よくこの非常にエレガントな捕食者メンフクロウに出会えることは、ほとんどありません」

 メンフクロウ・プロジェクトでは、メンフクロウに関するほかの調査結果の比較データを用いて結果を評価する方針だ。メンフクロウのひなの巣立ち率に与える効果を測定するため、国内50か所のConservation Grade認定農場に巣箱が設置された。本プロジェクトは、結果を記録する認可ボランティアを採用することで実施されている。

 Jordans社は、プロジェクト始動を記念して「メンフクロウを養子にしよう」コンテストを開始した。自分だけのメンフクロウのひなに4名が名前をつけられる。www.jordanscereals.co.uk にアクセスし、この夏Conservation Grade認定農場で巣立ちが期待されているメンフクロウのひなにふさわしい名前を提案すると、コンテストに参加できる。

 養子の対象となるひなは4羽。当選者はそれぞれ自分のひなに名前をつけることができ、養子縁組証明書、写真、Norfolk(ノーフォーク)州にあるBill Jordan氏のPensthorpe Nature Reserve(同じくConservation Grade認定農場)への無料ファミリー入場券1枚、さらにJordans社のシリアル1年分を受け取ることができる(諸条件あり)。

http://www.wildlifeextra.com/go/news/barn-owls2011.html

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