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2011年5月 1日 (日)

インド洋まぐろ類委員会、サメの保護への期待に背く

―漁業各国、絶滅危惧種に対する最低限の法案さえも却下

2011年3月22日 PRNewswire/COLOMBO, Sri Lanka

翻訳協力:千場理恵  校正協力:神田美恵

今週開催されたIndian Ocean Tuna Commission(インド洋まぐろ類委員会/IOTC)の年次会合で、当委員会の加盟国がサメの保護案を決議しなかったことに対し、Shark Advocates Internationalは非常に残念だと述べている。絶滅の恐れがあるHammerhead shark(シュモクザメ)とOceanic whitetip shark(ヨゴレザメ)の保護案は否決され、ヒレ切り(サメのヒレを切り落とした後に胴体を海に廃棄する)の禁止も強化されなかった。科学者が勧告したサメ類8種のいずれにおいても、その漁獲量データの報告を義務付けることさえ、合意には至らなかったのである。

Shark Advocates Internationalの代表者、Sonja Fordham氏によれば「インド洋にある漁業国が、その近海に住む最も絶滅の危機に瀕したサメを守るための、一番基本的な法案にさえ全く合意しない姿勢は、非常に嘆かわしいことです。これら極めて脆弱で、過剰に捕獲されてきた絶滅危惧種の将来に、明るい見通しを持つことはできません。」という。「今週、欧州連合とオーストラリアが行ったサメの保護手段を確保しようとする素晴らしい努力に感謝すると共に、この取り組みを来年の会合まで続けるようお願いしたい次第です。」

欧州連合(EU)がシュモクザメとヨゴレザメの保護案を提案し、オーストラリアとイギリスからの支持を得たが、ほとんどの発展途上国、とりわけインドとパキスタンはシュモクザメの保護に異を唱えた。The tuna commission for the Atlantic(大西洋まぐろ類保存国際委員会)において、日本はヨゴレザメの捕獲禁止を支持したにも関わらず、今回は先頭に立ってこれを否決したのであった。

サメ類8種(IOTCの科学者により勧告)別に漁獲量データの収集を義務付けるリストを拡大するよう、オーストラリアとEUから提案がなされた。中国、韓国、日本の反対で、より少ない種類のデータを収集するということで一旦妥協したが、モルディブ、スリランカ、インドも従来よりも大規模なデータ収集案に難色を示したため、このリスト拡大案は不成立に終わった。

シュモクザメとヨゴレザメのヒレは、アジアの祝賀料理であるフカヒレスープに使用するため珍重されている。International Union for Consevation of Nature(国際自然保護連合/IUCN)が絶滅危惧種として分類するScalloped hammerheads(アカシュモクザメ)も過剰に捕獲されている。IOTCの科学者たちによれば、アカシュモクザメは、幼魚であっても「非常に多くの場合」ヒレを持っているためだという。

オーストラリアは、水揚げ時にヒレがサメの胴体とつながった状態であることを義務付けることで、IOTCが定めるヒレ切り禁止に関する施行規則を変えることを提案してきた。サメの保護団体は、ヒレを残すことを支持しているが、ヒレの再接合という選択肢には反対であった。インド洋まぐろ類委員会の加盟国は、これらの選択肢についても合意には至らなかった。Shark Advocates International(SAI)は、The Ocean Foundationが行うプロジェクトである。

原文 http://www.prnewswire.co.uk/cgi/news/release?id=315637

NPO法人 野生生物保全論研究会のHP http://www.jwcs.org/

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