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2010年3月 9日 (火)

世界で最も絶滅の危機に瀕する霊長類が明らかに

2010年2月18日 IUCN(国際自然保護連合)ニュース

翻訳協力:中野美和 校正協力:神田美恵

Primates in Peril: The World's 25 Most Endangered Primates(危機に瀕する霊長類:世界の最も危機に瀕する霊長類トップ25)2008-2010年版によれば、世界中の類人猿やサル、キツネザル、その他の霊長類という人類に最も近縁な現存種が、絶滅寸前で緊急の保護策が必要な状態にあるという。

世界中の専門家85名によって編集されたこの報告書が明らかにしたところによると、熱帯雨林の破壊や野生生物の違法取引、営利目的のブッシュミート(野生生物を食料とする狩猟)のために、現在、霊長類のほぼ半数近くの種が絶滅の危機に瀕しているという。このリストには霊長類の内、マダガスカルに生息する5種、アフリカ大陸6種、アジア11種、中南米3種が挙げられており、これら全てが緊急の保護活動をとくに必要とする種であるとされている。

自然保護活動家らは、ベトナム北東部トンキン湾(the Gulf of Tonkin)カトバ島(the island of Cat Ba)でのみ生息が確認され、個体数が60~70頭しか残っていないゴールデン・ヘデッド・ラングール(Trachypithecus p. poliocephalus)のような種の窮状を強調したいと望んでいる。同様に、マダガスカルのキタイタチキツネザル(Lepilemur septentrionalis)は100頭に満たず、ベトナム北東部のヒガシクロテナガザル(Nomascus nasutus)は110頭ほどしか残っていないと考えられている。

このリストは、霊長類の分野で研究を行い、霊長類にとっての脅威の原因について体験的な知識を有する霊長類学者達によって作成された。

「この報告書は非常に驚くべき見解をもたらし、世界の霊長類の多くが直面している危機の状況を明確に示しています。」報告書の編集者で、IUCN/生物種保存委員会(Species Survival Commission:SSC)霊長類専門家グループの顧問とBristol Conservation and Science Foundationの研究主任を兼任するChristoph Schwitzer博士はいう。「また、リストに含まれる25種に関するそれぞれの窮状に対して、世間の関心を集めるのに効果があるだろうと期待しています。こういった素晴らしい動物達を永遠に失うことを回避したいならば、これらの種の保存を助ける支援や活動が極めて重要です。」

絶滅の恐れのある種のリストであるIUCNレッドリスト(IUCN Red List of Threatened Species(tm)で、世界中に634種いる霊長類のほぼ半数(48 %)が、絶滅の危機にさらされている種という上位カテゴリーに分類されている。主要な脅威としては、特に熱帯雨林の燃焼や伐採(その結果、気候変動を引き起こす世界の温室効果ガスの約16 %が排出される)を原因とする生息環境の破壊、霊長類を食用とするための狩猟、野生生物の違法取引があげられる。

「IUCNが世界の哺乳類について行った最新の評価結果から、脊椎動物のグル―プの中でも霊長類が最も絶滅の危機に瀕していることが示されている。」IUCN/SSC霊長類専門家グループ長でコンベーション・インターナショナル会長(Conservation International: CI)でもある、Russell Mittermeier博士は語る。「われわれがトップ25リストを出した目的は、最も危険にさらされているこれらの霊長類を際立たせることや世間の関心を集めること、各国政府にさらなる活動を促すこと、そしてとりわけ重要なのが、切実に求められている保護策を実行するための財源や人材といった資源を見つけることです。われわれは各国政府に対し、今年10月、日本で開催される「生物多様性条約第10回締約国会議」(COP10)に集まる際、これらの保護策を公約して欲しいと思っています。この難局に取り組むための財源と人材はあるのですが、今までのところ行動を起こせずにいます。」

こうした悲観的な判断をよそに、自然保護活動家らはレッドリストの対象となっていた種の野生復帰を助けることに成功している点を指摘している。ブラジルでは、2003年のゴールデンライオンタマリン(Leontopithecus rosalia)と同様、キンゴシライオンタマリン(Leontopithecus chrysopygus)がIUCNレッドリストにおけるランクを「絶滅危惧IA類(Critically Endangered)」から「絶滅危惧IB類(Endangered)」に下げた。これは、保護に向けて数多くの公共機関を参画させながら、30年間に及ぶ保護活動の努力をしてきた結果であり、その公共機関の多くは動物園であった。現在、これらタマリンの個体はいずれも手厚く保護されているが、依然として非常に少なく、その長期的な生存に対して、新たな生息地を提供するための緊急な森林再生を行う必要性があることを示唆している。

http://www.iucn.org/about/work/programmes/species/news_events/?4753/Worlds-most-endangered-primates-revealed

 

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