フォト
無料ブログはココログ
2022年7月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

にほんブログ村

  • にほんブログ村

« 国連の専門家、クロマグロの取引禁止提言を支持 | トップページ | インドネシアにおける野生生物の違法取引および密輸は依然として多い »

2010年2月25日 (木)

飼育ライオンの「キャンド・ハンティング:狩猟ゲーム」、南アフリカで禁止

2009年6月12日午後7時29分BST(英国夏時間)Telegraph

翻訳協力:宮本千絵 校正協力:津田和泉

観光客としてやってくるトロフィー・ハンターが、その目的のために飼育されたライオンを有料で狩るという論議を呼ぶスポーツ「キャンド・ハンティング」が、南アフリカで禁止された。
 
南アフリカ政府はこの動きを歓迎したが、ライオンを繁殖・飼育するブリーダーらは、自分たちの商売が禁止されることを阻止しようと試みた。

「国のイメージを損なう恐れがあるような、許容できない行為のない、クリーンな狩猟産業が必要なのです」と、South Africa's forestry department(南アフリカ森林省)の広報官Albi Modise氏は語った。

今回禁止されるまで、南アフリカはキャンド・ハンティングが盛んな国の1つであり、毎年外国人ハンターによって1000頭以上のライオンが殺されていた。

国内でおよそ120人のブリーダーがこの商売に従事しており、世界中からやってくる観光客に動物を供給しているが、これが年間約1億4422万9792円(100万ポンド:1ポンド=142.2円:2010年1月31日付)規模の産業となっている。

しかし2007年に政府は、繁殖・飼育されたライオンは野生に返されてから24カ月以上たたなければ狩りをしてはならないと決定することによって、産業を壊滅させる提案をしていた。

怒ったブリーダーらはこの弾圧に対して訴訟を起こし、飼育された動物がオリから解放されて数日以内であっても、狩りで撃ってもよいとする規制にすべきだと主張した。

しかし金曜、Bloemfontein High Court(ブルームフォンテーン最高裁判所)の裁判官Ian van der Merwe氏は、この主張を退けた。裁決の中で氏は、生物の多様性は保護されるべきものであり、キャンド・ハンティングのためだけにライオンを繁殖・飼育するのは、ライオンの保護にはならないとした。

さらに氏は、ブリーダーは利益を得ることしか考えていないと付け加えた。

動物保護団体はこの判決を歓迎している。

Animal Rights Africaの広報官Steve Smit氏は次のように述べた。「キャンド・ハンティングは野蛮で、南アフリカは不名誉な思いをしてきました。政府は新しい規則がきちんと遵守されるよう、適切な条項を規定していただきたい。」

South African Predator Breeders Associationの広報官Carel van Heerden氏は、採決の後、この決定によって国内のおよそ3000頭の飼育ライオンのほとんどが、安楽死させられるだろうと述べた。

氏は次のように語った。「誰かにおなかを蹴られたような思いです。」

「この判決が意味するのは、この産業と、産業に従事するすべての人を破滅させるということです。」

「生計を立てている5000人が、近いうちに職を失うということです。そしてある程度飼い馴らされた3000頭ほどのライオンが、安楽死させられるだろうということです。」

ライオンのブリーダーらは、現在この判決をめぐり、政府を訴えると脅しをかけている。

http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/africaandindianocean/southafrica/5516764/Canned-hunting-of-captive-lions-banned-in-South-Africa.html

 

★ニュース翻訳を続けるためにご協力ください!
→JWCSのFacebookでページのイイネ!をして情報をGET
gooddoでクリックやFacebookいいね!をしてJWCSを支援
クリックで守ろう!エネゴリくんの森でゴリラの保全に協力
→JWCSの活動にクレジットカードで寄付

※日本ブログ村の環境ブログに登録しています。よろしければクリックしてください。
にほんブログ村 環境ブログ 自然保護・生態系へ
にほんブログ村

« 国連の専門家、クロマグロの取引禁止提言を支持 | トップページ | インドネシアにおける野生生物の違法取引および密輸は依然として多い »

03 ネコ科」カテゴリの記事

22 アフリカ」カテゴリの記事

36 野生生物の利用と取引」カテゴリの記事

コメント

もう何年前になるでしょうか。NHKでほんの数分、このハンティングゲームの映像が流れていました。日中、木陰で憩いでいる2頭のカップルが、向けられた銃口に何事かといった表情で応答する間もなく、銃弾が襲うといって衝撃的なものでした。悲しい場面でした。以来、私の中で怒りがおさまらず、何とかしてこの「ゲーム」が規制されないかとさまざまな団体のwebを調べたりしましたが、これを扱った記事は一つも見つけることができませんでした。
人間の欲望のままにブリーディングを繰り返し、挙句の果て安楽死とは。
この数千頭のライオンたちも保護されるよう今さらながら願っています。

今日、NHKでキャンドハンティングの現実を初めて知りました。すごくショックで悲しく、どうにかして辞めさせないとって思いました。人間の遊び、欲の為に命を奪われてしまっている現実・・・馬鹿げています。
何か協力できる事はないかなって。
動物達が本来の姿で生きていける日がやってきますように・・・

南アでライオンを人工飼育し至近距離から撃ち殺す狩猟ゲームを今から3年か4 年前、朝の海外ニュースで知りました。ショックでした。今でもあの時見た映像を思い出すと、やりきれない思いとやり場のない怒りでいっぱいになります。子ライオンの目の前で母親ライオンは無惨に撃ち殺されました。何発も撃たれ、飛び上がり苦しみながら母親ライオンは死んで行きました。なんという酷い事実でしょうか。今でもライオンのみならず野生動物がキャンドハンティングなぞの馬鹿げた狩猟ゲームの犠牲になっている事実を、より多くの人々に知っていただきたい。

私も、今日のNHKのテレビでこの事実を始めて知りました。
撃ち殺される動物も、こんな形でお金を得ている社会も、どちらもすごく悲しくて、かわいそうで...
私は今、大学で野生動物管理学と、国際支援について学んでいます。
こんな悲しいゲームがなくなるように、今まで以上に頑張って、発言力のある研究者になりたいと思いました。
頑張ります!

私も昨日、NHKでキャンドハンティングの映像を初めて見ました。あまりにもショックで、悲しさと怒りがこみあげてきました。こんな恐ろしいゲームをして得意顔でいる人間と、このようなやり方で利益を得ている人間が許容されているなんて信じられませんでした。人間の単なる享楽的な「ゲーム」のためにもて遊ばれて良い命などありません。また、他の命をぞんざいに扱うために生まれてくる命もありません。
今日、このHPを見つけ、私と同じ思いをしている方がいて、発信という行為を通して行動していることを知って少し安心しました。
このような狂った産業がまかり通るような世界に再びならないよう、ライオンの命が助かるよう、願っています。

昨日たまたまBS放送を見て、初めてこんな残忍な行為が南アフリカで行われていることを知り、怒りで体が震えました。人間が持つ残虐性に背筋が凍る思いがしました。野生動物の保護活動に懸命な人々がいる一方で、このようなことが現在もどこかで行われている。黙っている訳にはいきません。南アフリカ以外でも行われているとすれば、声をあげてなんらかのアクションをしなければならないと思っています。

野生の個体を撃つより飼育下で増やされた個体を撃つ方がよっぽどいいことだと思う。肉食獣は野生では個体数が少ないため、密猟が横行すれば絶滅の恐れさえある。南ア政府は他国の愛誤団体に媚びず、自国民5000人の身を第一に考え、理性的な自然保護を行なって欲しい。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

« 国連の専門家、クロマグロの取引禁止提言を支持 | トップページ | インドネシアにおける野生生物の違法取引および密輸は依然として多い »