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2010年2月25日 (木)

インドネシアにおける野生生物の違法取引および密輸は依然として多い

2010年1月6日 
ProFauna Indonesia(プロファウナ・インドネシア)の2009年年次報告書

Butet Sitohang
International Communication Officer – ProFauna Indonesia

翻訳協力:鈴木洋子 校正協力:津田和泉

2009年のインドネシアにおける保護野生生物の違法取引と密輸の水準は非常に高い
ProFauna Indonesiaの最新の調査では、Java(ジャワ)島の70の動物(鳥)マーケットで183の保護種が取引されたことが報告されていた。 異なる58の都市に存在した70のマーケットのうち、14のマーケットでオウムが売られており、21のマーケットで霊長類が、11のマーケットで哺乳類が、また、13のマーケットで猛禽類が売られていた。これらの標的種のほかさらに、保護を受けている鳴き鳥も11のマーケットで売られていた。

保護種を最も多く売買していた州(地方)は、East Java(東ジャワ)であった。保護種を最も多く売買していた都市はSolo(ソロ)で、Central Java(中央ジャワ)のバードマーケットであった。第二番目はAmbarawa市であった。Surabaya(スラバヤ)、SemaragおよびJakarta(ジャカルタ)の大規模なマーケットでは保護種が売られており、取引業者は動物を表に出さずに動物小屋や住居の中に野生生物を目立たないように隠していた。

野生生物の違法取引はJawa島のみならず、Sumatora(スマトラ)島やBali(バリ)島などの他の島でも起こっていた。官庁は、Sumatora島のPalembangで横行している取引にもっと注意を払うべきである。その拠点は、ワシ、フクロテナガザル、ラングール(ヤセザル)、スローロリス、センザンコウなどの多くの絶滅危惧種を売っている16のIlirマーケットにあった。PalembangはまたSumatora島のセンザンコウ取引の中心として悪名が高かった。
特にBali島については、特筆すべき野生生物のケースは絶滅の危機に瀕したウミガメであった。2000年以前の取引と比較して急激に減少したにもかかわらず、ウミガメの密輸はなおひそかに続いている。官庁により明らかにされたケースの1つは、2009年5月30日に7匹のウミガメのBaliへの密輸を阻止した時であった。ProFaunaはまた、Tanjung Benoa地域を中心にエコツーリズムという名において不法にウミガメを飼っている場所が少なくとも6箇所あるという報告を行った。このことは、Baliがなおインドネシアにおけるウミガメの取引の主要な到達地であることを示している。

2009年に、Bali島州知事は伝統的および宗教的な式典のために1000匹のウミガメの捕獲割り当てを提唱し論議した。その提案は、環境に優しい観光旅行先としてBaliのイメージを創るというBali政府の取り組みに反していた。この割り当ての提案はまた、インドネシアのウミガメすべてを保護種として掲げた野生生物法にも違反している。

2009年には、ProFaunaは、野生生物の密輸の国際的な出口と疑われていたいくつかの場所を監視した。それらは、JakartaのSoekarno Hatta(スカルノハッタ)空港、BaliのNgurah Rai(ングラライ)空港およびSulawesi(スラウェシ)のTalaud諸島であった。2009年3月8日に、2人のアラブ人がJakartaのSoekarno Hatta空港から数十匹の絶滅危惧種を密輸したために逮捕された。数か月後の2009年10月2日に、16羽のワシがBaliのNgurah Rai空港から日本に密輸されるところであった。一方インドネシアの北東では、Talaud諸島が海上輸送によりインドネシアの野生生物をフィリピンに密輸する出口地点となっていた。2009年1月8日に、地方自治体はフィリピンに密輸されようとしていた234種を押収した。以前2008年に、ProFaunaは、Talaud諸島からフィリピンへ密輸された数千羽のインドネシアオウムを明らかにした「Pirated Parrots」と呼ばれる報告書を発行した。

法の執行
野生生物の取引と密輸の件数は依然として多いが、犯罪に関する官庁(警察、森林官、および税関)による作戦行動は2009年に増加した。ProFaunaの記録によれば、官庁により執行された野生生物に関する犯罪が53あった。ProFaunaは、それらのケースから守られた金額は9080万円(100億IDR(インドネシアルピア):100万米ドル2010/2/3:1ドル90.8円)に値すると推定している。
ProFaunaは、27の野生生物犯罪に関する作戦行動を行ったインドネシア警察を賞賛している。これはすべてのケースの51%である。ProFaunaはまた、インドネシア警察がEast Java、BaliおよびJakartaなどのいくつかの地域で本腰を入れていると認識している。しかし、官庁はその他の地域では野生生物犯罪を重大な犯罪と見なしていない。

官庁が2009年に押収した大多数はセンザンコウ、トラの部位や霊長類などの多くの哺乳動物であった。それに次いで多かったのは、中国や香港やヨーロッパの国々に密輸される海洋生物相であった。三番目に多かったのはウミガメで、オウムが四番目であった。

2009年には、ProFaunaは国民から野生生物の違法利用についての36の報告を受け取った。ほとんどのケースはJavaで、次いで、BaliとSumatraで起こっていた。これらの国民の報告は、野生生物とそれらの生息地の保護に関する国民の意識が高まっていることを示すものである。

違法な野生生物の取引は国家問題と考えなければならない
違法な野生生物の取引は、1990年の天然資源と生態系保護に関する野生生物法に違反している。違反者は最大5年の懲役および90万8千円(1億IDR:10,000米ドル)の罰金に服さなければならない。しかし、インドネシアの多くの場所でなお取引が公然と行われているようにこの法律はまだ十分に執行されていない。

違法な野生生物の取引は、取引される動物のほとんどが野生で捕獲されたものなので野生生物に深刻な脅威をもたらしている。絶滅の脅威にさらされてるインドネシアの野生生物は、生息地がなくなり、また悪化したために減少している。
ProFaunaは、野生生物の取引は国家問題として真剣に取り組まなければならないと考えている。官庁は犯罪に取り組むために効果的に協力しなければならない。

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