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2010年1月20日 (水)

気候変動の影響によりレッドリスト入りする生物種

翻訳協力:渡辺 綾子、校正協力:津田 和泉

2009年12月14日 IUCN International news release

国際自然保護連合(IUCN)の新たな調査のよると、気候変動による影響を受けた生物種の中でもとくに強い影響を受ける宿命にあったのはホッキョクギツネ、オサガメとコアラを含む生物であった。

IUCNのレポートSpecies and Climate Change (生物種と気候変動)ではシロイルカ、カクレクマノミ、コウテイペンギン、タカロカイ、フイリアザラシ(ワモンアザラシ)、サケとミドリイシを含む10の生物種に焦点をあて、気候変動が海洋、陸生および淡水に生息する生物種に与える悪影響について言及している。

レポートの共著者であるWendy Foden氏は言う。「ここコペンハーゲンにおいて、その運命が危機に瀕しているのは人類だけではありません。私たちのお気に入りの生物種の中にも、私たちが排出する二酸化炭素によって多大なる被害をこうむっている種がいます。このレポートは私たちが自然界における激変を避けるため、政府が本格的に二酸化炭素排出の削減に取り組むための警鐘となるべきです。政治的な論争を長引かせている時間などないのですよ。私たちには強い決意が必要であり、それも今すぐに必要なのです。」

レポートによると、北極に生息する生物種は地球温暖化による氷の減少に直面している。フイリアザラシ(ワモンアザラシ)は子育てに欠かせない海氷の後退にしたがい、さらに北へ追いやられている。南極の厳しい環境に適応するコウテイペンギンも同様の問題に直面している。交尾や子育て、換毛に必要な海氷地帯が減少している。減少する氷冠はオキアミの減少を意味し、コウテイペンギンや南極に生息するその他多くの生物種の食料の減少を意味する。

ホッキョクギツネが生息する北極圏ツンドラは気温の上昇にともない、新たな植物種が繁茂することにより減少している。ツンドラから森へと生息地の変化にともない、ホッキョクギツネを餌食とし、餌をめぐって対立するアカギツネをさらに北へと進出させ、ホッキョクギツネの生息地を減少へと追い込んでいる。

北極のシロイルカは地球温暖化の影響を直接、さらに間接的に受けていると言える。直接的には海氷の減少により餌がとれにくくなっていることによってであり、間接的には海氷が溶けるにしたがい、人間がかつて入り込めなかった区域へも進出できるようになったためである。船との衝突や海水汚染、ガスや石油の採掘がこの人懐っこい哺乳類を危機的な状況へ追い込んでいる。

「一般の人でも、このような悲劇的な損失を食い止めることができます。それは、日常における二酸化炭素排出削減を心がけ、私たちが今直面している気候の悲惨な見通しに対して、政府が断固として取り組むことへの支持を言及することによってです。」と国際自然保護連合のSpecies Survival Commission (生物種生存委員会)委員長のSimon Stuart氏は言う。

気候変動の影響は極地方だけではない。熱帯地域でも160種類ほどの生物種が生息するミドリイシがサンゴの白化現象を引き起こす海水温度上昇により壊滅的な被害を受けている。海中の二酸化炭素量が増えすぎることから海水が酸性化し、サンゴのいわゆる「骨」の部分を弱体化してしまう。

「ファインディング・ニモ」で一躍有名になったカクレクマノミも海の酸性化の被害にあっている。酸性水が彼らの嗅覚を混乱させ、その保護に頼る寄生先のイソギンチャクを探し出す能力を弱めている。水産業において数千億ドルの価値をもつサケは水中の酸素が減少し、病気の感染や繁殖習性の混乱を引き起こす水温上昇におびやかされている。

オーストラリアを象徴するコアラは、二酸化炭素量の上昇によりユーカリの葉の栄養価が減少するため、栄養失調や最終的には飢餓に直面している。また別の象徴的な生物種であるオサガメは、気候変動によって引き起こされる海面上昇や頻発する嵐によって巣作りする生息地を破壊されるなどの影響を受けている。気温の上昇は、メスに対するオスの個体数減少を招く可能性がある。

二酸化炭素量の上昇は動物の世界だけでなく、植物界にも影響を及ぼす。アフリカ南部のナミブ砂漠地帯に生息するタカロカイは干ばつに押され、彼らの分布域である赤道地域の個体数を減らしている。これらの事例は、急速に加速する気候変動についていくために全ての植物や動きの鈍い生物たちが直面している問題に焦点をあてている。

「レポートの中で言及されているいくつかの生物種は、すでに絶滅危惧として国際自然保護連合の絶滅危惧種(生息地破壊もしくは乱獲による)レッドリストに記載されています」と国際自然保護連合のSpecies Programme(生物種プログラム)副総長Jean-Christophe Vie氏は言う。「他の生物種は今はまだ国際自然保護連合のレッドリストに掲載されていませんが、気候変動が進み、その影響によって間もなく絶滅危惧種となるでしょう。生物多様性にとって気候変動は最大かつ追撃的な脅威となるのです」。

レポート全文はこちらから(英語のpdfファイルが別ページで開きます)
http://cmsdata.iucn.org/downloads/species_and_climate_change.pdf

ニュースソース
http://www.iucn.org/news_homepage/?4292/Species-on-climate-change-hit-list-named

 

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