イエメンで生き続けるヒョウ
2009年11月2日 IUCNニュースリリース
翻訳協力:岡本操太 校正協力:津田和泉
アラビアヒョウの生息状況調査、地元の学者のトレーニング、国際的なヒョウの調査計画の立案のために、2度にわたるイエメンでの現地調査がおこなわれた。
イエメンは、アラビアヒョウの保護における重要な場所である。アラビアヒョウがかつて生息していた土地の大部分を占めているからだ。効果的な保護プログラムを推進していくうえで大きな障害となるのが、現況についての情報量の不足だ。
2007年12月、IUCN/SSC Cat Specialist Group(国際自然保護連合/種の保存会、ネコ科専門グループ)、University of Sana’a(サヌア大学)、Environmental Protection Agency in Yemen(イエメン環境保護庁)、そしてSharjah(シャルジャ)のthe Breeding Centre for Endangered Arabian Wildlife(絶滅危惧種アラブ野生動物繁殖センター)による、西部山岳地帯のWada’a(ワダ)で迅速な調査活動をおこない、イエメンでヒョウの保護活動を長期にわたり、確実に継続していくキャパシティ・ビルディング・プログラムの実践を目的とした共同プロジェクトが始まった。Wada’a(ワダ)では、地元住民が昔から石で作った罠でヒョウを捕まえ、動物園や愛好家に売っているのだ。
プロジェクトチームは、Wada’a(ワダ)に生息するヒョウの現状を把握し、地域コミュニティと保護問題について話し合うために同地域を訪れた。地域コミュニティは、ヒョウの捕獲をやめ、保護プログラムに協力する意向を示した。
今回の2度にわたる現地調査の合間に、西部山岳地帯の他の地域にも訪れた。ヒョウに関する現地報告書が、Amran(アムラン県)とHajjah(ハッジャ県)の県境沿いの広い地域を含んだ複数の地域から提出された。この地域の地形は、急勾配で岩だらけになっている。そして、現地調査の実施が求められている。現地協力者は現場技術のトレーニングを受け、Sana’a University(サヌア大学)がアンケート調査を開発し、2度目の現地調査では首尾よくアンケート調査がおこなわれた。ヒョウの生息情報の収集や活用、それから将来的な現地調査の計画作成などを補助するため、国の調査計画もたてられた。
新しいNGO団体であるthe Yemen Leopard Recovery Project(イエメン・ヒョウ繁殖プロジェクト)が設立され、イエメンの天然記念物にアラビアヒョウを指定することに成功した。
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